温暖化はどれだけ“やばい”のか

こんばんは!毎日投稿137日目になりました。今日も頑張っていきましょう!

私たちにもう猶予は残されていない

   地球には、可採年数が約50年の原油、天然ガス、約130年の石炭があると言われています。これは持続可能な社会を形成していくためのモチベーションの1つとなっていますが、逆に言えば持続可能な社会を形成しなければならない期限までの猶予期間のように感じられます。
 
   確かに、その期間は少なからず埋蔵量はゼロにはならず、そこからエネルギーを取り出すことは可能だと考えられます(ただし原油、天然ガスが枯渇すれば需要が石炭に流れ込む可能性があるので130年もつとは限りません)。
 
   しかし、化石燃料を使い果たすまで問題が起こらないかと言うと、残念ながらそうではありません。

   『エネルギーをめぐる旅』の著者・古舘恒介さんの概算では、現在埋蔵が確認されている石炭、石油、天然ガスを使い切ると、大気中の二酸化炭素の量が合計で300ppm以上増加する、という結果が得られたようです。これは、大気中に放出される二酸化炭素の40%は海洋や生態系に吸収されるということを考慮した上での結果です。2020年の世界平均の二酸化炭素量は413ppmのため、ここから300ppm増加すると700ppmを超えます。
 
   2015年に採択されたパリ協定では産業革命以降の気温上昇を2°C以内に抑えることを目標としていますが、これを達成するためには大気中の二酸化炭素量を450ppm以内に抑える必要があると試算されています。そのため、化石燃料が底をつくまで無神経に使い続けることは非現実的です。

海面上昇を侮ってはいけない

   IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による報告(2014年)では、このままでは2100年までに海面水位が最大82cm上昇するとされています。
 
   1mもないなら大したことないのでは?と思われるかもしれませんが、もし80cm以上海面水位が上昇すれば、日本の今ある砂浜の80%以上が失われてしまうようです。世界で今人が住んでいる島の中には、海面があと1m上昇するだけで陸地のほとんどが海面下に沈んでしまうというところもあるようです。

   水位上昇とそれに伴う被害は温暖化の一側面でしかありませんが、同じように様々な社会問題の引き金になっています。是非環境問題に関心をもって意識していきませんか?

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