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【撮影で応援】物々交換の撮影サービスを始めた写真家の妻

新型コロナウイルスが流行り、社会が不安定な状態になっています。
飲食店、観光、宿泊など、多くの事業で売り上げが激減。
個人事業主として写真の仕事をしている妻も、例外なく仕事が減りました。
そこまで事業規模は大きくなく、私がサラリーマンなので、生活破綻という危機的状況ではありません。

仕事が無くなったのは同じ。
でも、我が家は生活ができている。
そんな状況で何かできないかと、連日妻は頭を悩ましていました。
そこで出た1つの答えが、物々交換の撮影サービスです。

きっかけは、自粛要請の中で生まれたテイクアウトグルメの写真がSNSにあふれたこと。

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平和な社会では、グルメサイトの写真はプロが撮ったもの。
各飲食店も、プロに撮ってもらった写真をSNSにアップし、広告宣伝をしています。
しかし、コロナウイルスの影響で外出自粛要請が出ている今、売り上げが落ちた各飲食店は、広告宣伝に費用をかけられません。
どこもスマートフォンで撮った写真ばかり
自分たちのできる範囲の創意工夫で、乗り切っているのは素晴らしいと思います。
でも、「もっと美味しそうなのに...」ともったいない気持ちになりました。

そこで、妻がこんな発案をしました。

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事前に「こんな企画どう思う?」と相談を受けましたが、その時点でやりたい気持ちが強いことがわかったので、二つ返事で応援することを決めました。

写真を撮ること、その技術料で収入を得ているので、お金を頂かないのは職業人としてどうかしてると思います。
おそらく、この投稿を見て不快に思ったかたもいるはず。

「プロとして、技術の安売りをするな!」
「業界の秩序を乱すな!」

こんな声が聞こえてきてもおかしくありません。
正直、普段はそう言うことを思う側の人間なので、言いたい気持ちはよくわかります。
しかし、今ってそれどころではないですよね。

ウイルスという見えない敵に、様々な秩序やルールが壊され、仕事が無くなるどころか、関連倒産まで出ている状況。
同じように仕事が無くなり、時間は余るばかり。
そんな中で困っていそうな人達が沢山いる。
おそらく、妻は何か手助けしたいと悶々としていたのだと思います。
共感してくれたフォロワーの方からのシェアで、今までお会いしたことなかった方からも連絡をいただき、本当に感謝です。
善意のバトンが繋がるって、こういうことなんだと感じています。

また、この行為をボランティアと表現されるのは違う。
お金は頂かないけど、こちらの善意を向こうの善意と等価交換する行為だと考えています。
まだ数件の撮影しかしていませんが、我が家の晩御飯には撮影させていただいたテイクアウトグルメが並んでいる。
しかも、どれもとっても美味しい!
妻は撮影技術を提供し、飲食店は料理を提供してくれている。
その間にお金のやり取りはありませんが、お互い今持っているものを等価交換しているため、一方的に与えるボランティアとは違います。

意外なことに、飲食店以外からの相談もありました。
人と人とが接触するエステや、特定の空間に大勢集まるダンススクールなどです。
飲食店から発想した企画ですが、本当にいろんな業種で影響が出ていると気付かされました。

コロナウイルスの影響が終息するには、まだ時間が必要です。
本日、4月13日に石川県独自の緊急事態宣言が出ました。
これからこの撮影企画をどうするか、事態を見ながら検討していきます。
感染拡大させないこと厳守で、可能な限り誰かの役に立てるよう活動できたら幸いです。


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