やさしさで世界を変えるプロダクトビジョン - マネーフォワード クラウド連結会計が描くビジョンと背景 -
はじめまして!マネーフォワードでプロダクトマネージャーをしている、HORI と申します。
日頃からものづくりに取り組むみなさんは、取り組みを通じて、何を感じ、考え、どんな未来を目指していますか?
また、連結決算やグループ経営に携わるみなさんは、作業、報告のなかで、何を想い、どんな未来を感じていますか?
私たちは強いビジョンとそれを叶えようとする意志を持っています。私の担当するマネーフォワード クラウド連結会計は、連結業界ひいては本邦、世界のグループ経営を変えていくプロダクトです。実際にそうなることを信じて、日々のプロダクト開発に取り組んでいます。
このnoteでは、2022年12月にリリースした「マネーフォワード クラウド連結会計(以降“クラウド連結会計”)」についてご紹介します。このプロダクトが必要となる背景、プロダクトビジョンに込めた想いなど、以下のような方々にぜひ読んでいただきたいです。
ものづくりやプロダクト開発に情熱を燃やす方々
連結会計業界やグループ経営管理業界で事業目標に邁進している方々
グループ経営を支える連結会計
クラウド連結会計の利用想定ユーザーは、連結会計を必要とする「グループ企業」です。
多くのグループ企業は、1社では到達できないような大きな事業目標を掲げています。その事業目標を実現するために、複数の会社が集まってグループを形成し、「グループ経営」を実現しているのです。
ひとくちに「グループ企業」といっても、グループ内の会社間で企業文化や事業環境は違います。場合によって国籍や言語も異なる複数の会社がグループとなります。多様性や複雑性が増すほど、たくさんの会社間の壁が生まれ、ひとつの事業目標に向かっていくことが難しくなります。
グループがひとつの事業目標を達成していくために、多くのグループ企業が事業目標を中期経営計画、年次事業計画等を各グループ会社ごとに落とし込みます。グループ各社で事業を進めながら計画と実績を比較し、ひとつのグループとして目標達成の度合いや進捗状況を把握していくのです。
そんなグループ一体での「グループ経営」において、それを支える「連結会計」の仕組みが重要になります。
連結会計システムが新たな世界を拓く
「連結会計」はグループ経営の推進に関わる重要な業務でありながら、システム化が遅れています。その理由は主に3つあります。
①連結会計の業務理解が難しい
②連結会計の知識を持つ人が少ない
➂連結会計の対象となるユーザー数が少ない
総じて、連結システムを作ること自体に高いハードルがあることが分かります。システム化が遅れる一方、より業務にあった連結システムを求める声は大きくなり続けています。
特に成長企業では、業務量の増加に対して人材の採用が追いつかないことが多くあります。経営者が「グループ経営」の重要性を理解しつつも、最低限の「連結数値を作成する」という業務さえ実現が難しい。そんな状況が連結会計業界の課題になっています。
私たちはこのような状況を打破し、
新しい世界を実現したいと考えています。
最低限の業務で手一杯だった連結会計の担当者が「グループ経営を推進できる」環境を作り上げる。そしてグループ企業の飛躍につなげていく。そんなビジョンを叶えるには、まず現状の課題に向き合い、ユーザーのペイン(障害や悩み)を徹底的に理解する必要があります。
個性を尊重しながら、壁を越える難しさ
グループ企業は異なる会社が集まってできています。
通常だと、ゼロから会社をつくるには多くの投資が必要ですが、グループ外から会社がジョインすることで、グループの価値や事業を飛躍的に成長させることができます。新規事業の展開や、海外進出のように、単独では実現しにくい事業成果をスピーディに達成できる可能性もあります。
逆に異なる会社が集まることで、様々な壁も生まれます。言語の違い、生活時間の違い(時差)、法律の違い、文化の違い、会計慣行の違い(さらに細かいところで「勘定科目」の違い)など。多くの壁を超えて、どうやって協働できるのかがグループ経営の難しさと言えます。
ただ壁を超えるだけでなく、超えた先でいかに「グループ企業の独自性、創意工夫を尊重できるか」というスタンスがグループ経営につながります。
独自性や創意工夫がなくとも、成熟企業として安定した事業環境のなか、親会社の統一方針のもと強力に推し進める。そんな進め方もあるかもしれません。しかし、昨今の成長企業が直面している事業環境は流動的であり、不確実性も高くなっています。
不確実な未来にスピーディに事業適応していくため、グループ各社の個性とグループ全体の事業目標がつながるように導いていく。特に昨今の成長企業には、このようなスタイルのグループ経営が必要とされています。
『やさしさ』で連結するユーザー体験
私たちマネーフォワードは会社として「ユーザーフォーカス」「テクノロジードリブン」「フェアネス」というVALUE(行動指針)を掲げています。これらの行動指針のもと、ユーザーにとって便利なプロダクト、価値ある体験を届けるためプロダクト開発に取り組んでいます。
連結会計の世界では、ユーザーにフォーカスした、ユーザー体験に深いこだわりのあるプロダクトがまだまだ少ない現状があります。
連結会計システムを未来へと進めたい。
「グループ会社の独自性を尊重」しながら「グループ経営を阻む壁を超える」ことができる、これまでにないシステムを提供したい。
こんな思いをもって、私たちは「グループ経営で未来を創る、やさしい連結会計」というプロダクトビジョンを掲げました。
その『やさしさ』を、プロダクトビジョンとしてただ掲げるだけでなく、デザイナーやエンジニアによって、プロダクトの設計レベルで浸透させています。
クラウド連結会計は「グループ会社経営者」、「親会社担当者」、「子会社経営者」、「子会社経理担当者」など、複数のステークホルダーが利用します。それぞれに異なる視点での『やさしさ』(ステークホルダーにとっての使いやすさ)を熟考し、求められるユーザー体験にこだわって設計しています。
私たちのプロダクトを通じて、関わる人々の力が最大限に引き出され、多様性を落とすことなくグループ経営が一段と進む。そんなプロダクトを目指して、今後の開発、アップデートに取り組んでいきます。
未来を創る
私たちのプロダクトビジョンにある『未来を創る』は、プロダクトをご利用いただくユーザー企業やユーザーが、それぞれの夢を実現していくことをイメージしています。実際にこのビジョンに共感いただき、リリースから複数の企業様に導入していただいています。
それと同時に、私たちは私たち自身の未来(マネーフォワードや内外の関係者、さらには開発する自分たちの未来)も、このプロダクトで創っていける。そんなことを想いとして込めています。
私たちはまだスタートラインに立ったばかり、という状況です。お客様、プロダクト、チームなど、様々な期待を『やさしさ』でつなぎ、一緒に『未来を創造』していきます。
未来を創る、クラウド連結会計にぜひご期待ください。
最後に
ここまでオープンに発信するには理由があります。
クラウド連結会計チームでは、一緒に未来を作ってゆくメンバーを募集しています。共感された方、我こそは!という方、気になった方は、ぜひエントリーをお願いいたします。
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