獣医師 石田哲太郎

♯アニプリ獣医師。「動物と共生する人が集まる街づくり」プロジェクト🐾 アニプリとは動物…

獣医師 石田哲太郎

♯アニプリ獣医師。「動物と共生する人が集まる街づくり」プロジェクト🐾 アニプリとは動物の予防的ケアの新しい呼び名です。 臨床現場からでは見えない日頃のケアーやコミュニティーが「動物と共生する人が集まる」には大切と考えて活動しています。質問等はメッセージください。

最近の記事

腸活イベントの交流がきっかけとなり気づきに

人の腸活と動物の腸活。似ているし、違うし、どんなものだろうかと、活動をされている方にお願いをして、交流イベントを開催しました。 人の話。乳酸菌、酵母菌、納豆菌などなどたくさんの菌がいて、それぞれに個性があって、どれかが多すぎてもいけない。多様であればあるほど、腸として健全なホメオスタシスが保たれる。 巡り巡って、犬や猫のご飯の話に。完全手作りごはんで、色々な食材を食べている動物は急に食事変えてもお腹壊すことはあまりない。 話かわって、子育て。 核家族化し、さらには近所

    • 犬猫の健康診断シーズンが到来

      【犬猫の健康診断を受診される方に向け、健康診断の各検査のまとめです。】 犬猫は、人の4倍の速さで年をとると言われているので、病気の進行も早く感じます。ざっくり1年で4歳、3ヶ月に1回の健康診断が理想的なんだろうと思います。 まずは、現状を知るために、健康診断という名のスクリーニング検査を受けましょう。 「 X線・血液・超音波・尿・便・ホルモン検査 」で一般的な病気はほぼ見つかると思って、見つけましょう!確定診断や現状の把握のために行う検査の概要は下記になります。 心臓疾

      • お腹こわしました〜どうしよう。(犬編)

        生き物ですから体調に波があるのは当然です。犬の場合、雑食動物とは言え、食べ慣れないものをいきなり食べるとお腹をこわす事があります。日常生活で、お腹を下す場合、食事の変化、感染症が比較的多い原因です。いざ、動物病院に「お腹こわしました〜」と来院された場合、獣医師的に何を考え、治療に入って行くかを書いておきます。 「お腹こわしました」と来院した場合、まず確認するのが、元気があるかどうか。たかが下痢、されど下痢。原因は色々なのですが全身状態に影響を及ぼすほどひどい症状か、そうでな

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        • せんせー、発作が起きました!

          夜間救急で当直をしていると、よくある出来事の一つが、発作が起きてパニックになった飼い主さんからの電話です。 A「今は止まっているのですが、発作が起きてどうしたらいいでしょうか」 私「発作はどんな様子でしたか」 A「全身が突っ張る様子でした。すごく苦しそうで、ビックリしちゃって、抱っこして撫ぜていたら、排泄してしまって、ベロも出てしまって、呼びかけながら撫ぜていたら、だんだん落ち着いてて。動物病院に電話したらなかなか繋がらなくて、ホームページで調べていくつか電話してようやく繋

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          「ペットが調子崩したから、動物病院連れて行っといて!」代理で連れて行く時、ここは押さえておこう。

          動物病院に連れて行っておいて!家族コミュニティーの形が多様化している中、時間は有限であり、イレギュラーな出来事に対しては、総動員での対応が迫られます。ペットも家族の一員になっているとはいえ、主にお世話をしている人は決まっていたり、ある程度の距離を取りつつ”同棲”している人もいます。 動物病院に連れて行ってと頼まれたら連れていかれると思いますが、行った先で困る出来事が生じることがあります。 獣医「今日はどうされましたか」 飼主「ご飯を食べないと聞いています」 獣医「いつから

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          わたしの描く街づくり

          獣医師として、臨床現場に10年程。北海道、九州、関東、海外で、色々な動物や家族に出会い、色々な想いや環境に触れ、色々な最期の迎え方を見てきました。これから先の動物との共生考える上で「街づくり」をテーマとしています。 「100歳まで生きるこの時代に限界集落の増加は負のスパイラル」 これからどんどんと高齢化が進んでいく中、過疎化が進み社会的共同生活を営むことが困難となる限界集落が増えていきます。人が減少する場所は新しく人が「入ってくる」どころか人の集まるところに「出て行ってし

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