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迷惑な"営業メール"の大きな闇

どうも、みずにゃんです。

今年に入って、ブログにおいてある問い合わせフォームからの"営業メール"にずっと悩まされ続け、重い腰を上げて問い合わせフォームを再構築しました。
営業メールも一回くらいなら許せるものの、2度、3度も必要なメールに混じって来られたらゴミでしか無いのです。どうみても迷惑ポスティングのWeb版というイメージが拭えません。

実はここだけの話ですが、仕事柄お問い合わせフォームや営業メールと接する機会も多く、営業メールに関しては"闇"とも言える部分とかも数多くあります。折角の機会なのでその中でほんの一部ですが書かせてください。

営業メールが"スパムで処理できなくなった"理由

一昔前は、botという自動ツールを使うことで送信するのが主流だったためreCAPTCHAを設置したりIPアドレスブロックを設定するなどで、スパムとして処理できるものが多かったのです。

最近はreCAPTCHAの普及や自動ツールでの入力を拒絶するメールフォームが増えたことで、botでの送信効率は大幅にダウンしました。そこで多くの企業が、人の手動入力による送信に切り替えたのです。

ポスティングと同様に、外注で他の企業に送信業務を委託することも増えてきています。

「フォームズ」や「フォームラン」などのメールフォームサービスはIPアドレスでの送信ブロックは想定されているものは多いですが、特定のメールアドレスでのブロックは全くと言っていいほど想定されていません。なので、同じ送信元メールアドレスは同じでも、送信場所が変われば対策の取りようがないのです。送信業務が外注されていればなおさら、です。

営業メールの送信が雇用の受け皿になっているという、悲しい現実

その外注での営業メールの送信業務は、悲しいことにアルバイトスタッフや障がい者に担当させている例も多く聞きます。基本的にコピペとクリックだけで完結する作業ですから作業のハードルは恐ろしく低く、定職に就けない人たちの雇用の受け皿になってしまっているのです。

アルバイトの方はともかく、障がい者雇用で運用している場では知的障害者や精神障害者ももちろんいるでしょう。このようなコンプライアンス意識の低い人たちに営業メールの送信を任せたら・・・普通に考えたら恐ろしいことです。

営業メール送信は1通数円という安い世界。コピペして送るだけの果てしなく苦痛な作業に、底辺や障がい者の方たちを「仕事」とか「就労支援」などの体で封じ込み、安い賃金で動かされているという悲しい現実には世の中は目を向けてくれません。

そして、外注で送信している人たちには悪意がありません。上からの指示で動いているだけだからです。彼らは「仕事」で動いているだけなので、自らの少ない給料を少しでもアップさせるために必死で送信しているのです。

だからキツイ文言で「営業メールは断固拒否だ!!」と記載したりフォームページの前に同意ページのクッションを置いたところで、突破されてしまうのが現実なのです。一円でも多くの金が欲しいアルバイターや障害者の方たちを"良心"で動かすのは困難です。

もうここまで来ると、メールフォームや受信メールアドレスの側で防御する設定が必要なのですが、ここでも「フォームズ」や「フォームラン」などの肝心のフォームサービス側が特定メールアドレスのブロック機能を提供できていないのは大いに問題があると考えています。

僕が営業メールで許せないこと

アポ無しで何度もしつこく営業メールを送ってくる会社は当然ですが、その営業メール送信を依頼主から受注しアルバイターや障害者を安くこき使っている会社も個人的に許せません
とくに善悪の意識が薄い知的障害者や精神障害者を利用することは、同じ障害者である僕から見れば、決して許せるものではないです。そういう単純労働ではなく、もっと人間らしく、いきいきとのびのびと働ける、その人の長所を活かせる労働のスタイル・雇用スタイルが障害者の雇用に必要ではないでしょうか。

ということで半分愚痴みたいな乱筆乱文の記事になってしまったのも事実ですけど、こういうオモテの社会からあまり知られていないウラの世界をぜひ知っていただけたら、と思い書きました。営業メールの是非について考えてもらえる材料になるなら嬉しいです。


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