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#6 役割はあるいてやってこない


自己紹介です


お題の話の前に、自己紹介します。

僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。

日々のリハビリテーションの実践はもちろんですが、
中堅管理職として、管理と現場の間をつなぐ役割を担っています。

ありがたいことに、
管理の視点や、現場の視点から様々な相談を受けることが多くなりました。

これらのことについて、
僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。


このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・病院での働き方
・日常生活での健康の考え方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えこと
・日々、感じたこと
 など

また、この内容は音声としても配信してますので、
読むのが大変という方はそちらもよかったら。



それでは本題に入っていきましょう。


私の役割ってなんですか?


さて、今日のテーマは「私の役割がわかりません」です。

先日、管理職の候補の若手スタッフから、
「自分の役割がわかりません」と相談を受けました。

当院における管理職の候補になる人には管理の仕事が与えられます。

管理の仕事というのは、チームスタッフの業務調整やリーダーのサポートなど、

周囲の状況を見て自分なりに行動することが求められます。

この若手スタッフはそんな仕事をする中で、自分自身の立ち位置に悩んでいました。

「この仕事は私じゃないといけないのか」
「リーダーでもない私にはどこまで求められているのか」

そんなふうに考えていたのかもしれません。

こういう状態は自分のアイデンティティ(存在)が分からなくなります。

自分が信じていたことを急に不安に感じるようになる、行動を抑制します。

特に管理の仕事は「こうしなさい」という、指示待ちの仕事はありません。

自分から仕事を生み出し行動することが求められるので、指示待ちの仕事の仕方に慣れている人にとっては、自分の存在を揺るがす事態なんです。

これが「役割がわからない」といった若手スタッフの状況だと推測します。



役割はあるいてやってこない


では役割とはなんでしょうか。少し深堀してみましょう。

役割は社会(環境)の中での自分の立ち位置で決まります。

そして自分の立ち位置はその人の働き方で変わります。

どんな能力があって、どんな仕事をしていて、どんな結果を出したのか。

それに対して社会(会社や上司)から与えられるもの、もしくは自然発生的に作られていくものであると考えられます。

物品の破損を報告していれば、物品管理係です。
病棟スタッフとよく話す人は、連携係です。
飲み会を盛り上げる人は、宴会部長です。

どんな役割になるかはその人の存在を、自分や他者がどう捉えているかが影響します。

つまりあなた自身の立ち振る舞いを、自分や他者がどのように認識するかによって与えられる役割が変わってくるということです。

では「自分の役割がわかりません」という人はどうしたら良いでしょうか。

それは「自分が何に取り組んでいくかを考える」ことです。

役割がわからないのは当たり前です。

あなたは管理の仕事を始めたばかりで、今まさに働き方を考えているところです。

まずは自分が何ができるのかを行動を通して確認しましょう。

そして、そこから「このスキルが足りない」とか「新しいことをやってみたい」などと考えていきましょう。

そうやって行動していけば、周囲の人間はあなたがどんな存在かを認識しだします。

そこから徐々にあなたの役割ができていくのです。

役割がわからないことに焦る必要はありません。

行動していれば自ずと答えは出てきます。


おまけ


管理職(マネージャーなど)という役割を担っている方にお伝えしたいことがあります。

管理職という名前に縛られて「業務管理」で仕事が終わってませんか。

あなたの仕事は 「価値を作り、チームを導くこと」です。

決して数字の管理をするだけで満足しなようにしましょう。

さて、いかがだったでしょうか。

どんな役割なのかは自分の行動にかかっています。

あなたの興味や状況に合わせて、できる仕事を継続してみてください。

頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方に少しでも何かヒントになれば幸いです。

ではまた。

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