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【連載小説】優しい人類が作っていく優しい世界②

コロナ禍になり飲食店の時短営業、休業など身近な経済が縮小したが、僕は引きこもりで外食もしないから何の影響もなかった。人間嫌いな僕が飲食店で働くことはないと思うが、もし働いていたら仕事がなくなっていたかもしれない。という事は僕は勝ち組なんじゃないか。ずっと負け組だと思っていたけれどもともと仕事をしていない僕は、こんな状況でも何のショックも受けていない。働いてすらないのだから失業するわけないよな。
どうやら会社に通勤しないで家で仕事をするリモートワークというのが始まったらしい。僕が働きたくない原因の一つにラッシュ時の電車に乗りたくないというのがある。知らない人が隣にいるだけでも辛いのに、身体が密着するなんて考えられない。リモートワークが普及したら僕みたいな引きこもりでも働く場所が出来るかもしれない。もしかしたら僕も引きこもりのままで働けるかも、ちょっと人生に希望が見えた。

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