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書評「愛するということ」著:石崎健太

こんにちは
脚本を書いています
長谷 鉄です。

最近、読んだ素敵な本を紹介します。

著書【愛するということ】
著者:石崎健太

「愛するということ」を
一度立ち止まって考えて
自分なりの答えを出して欲しい。

子供だけでなく大人も楽しめる、
愛という大切なものを見つけ出す…

そんな絵本である。

【著者】

石崎健太さん
平成5年(1993年)7月28日生
東京都荒川区町屋出身
首都大学東京(現・東京都立大学)理工学研究科物理学専攻博士前期課程・修了(修士(理学))


人間味溢れる文章とイラストが持ち味の作家。
優しいタッチで世の中を描く。

「僕は今日も空を飛んでいる」
という別著書も出版中〜
一匹のミツバチが赤い花に出会い、
愛の大切さと儚さを描いた作品。

【概要】

好きな子へ思いを寄せる1人の主人公の少年。
好きな子の窮地を救った行動が逆効果に。

かなり落ち込み恋を諦めかけたが、
母から「愛」について大切なことを教わる。

好きな子へ思いは届き、
愛するということを知った主人公。

【要約】※キーポイント

勇気を出して取った行動で
傷ついた主人公を「母」が救う。
愛について大切なことを教えてもらう
母と息子との「対話」が物語の見所。

【まとめ】

愛するということは
とても勇気がいて怖いことである。
だが愛のある行動は必ず相手には届く。

大人も子供も性別も関係ない
「愛」という存在、

誰かを愛するということの
「素晴らしさ」を考えるきっかけになります。

【感想】

ここからは個人的な感想になります。

現代は恋愛の形も多様化しアプリを使う人も。
手軽に恋愛する人も増えたわけですが
俯瞰してみると、
私は「愛」の少ない世界に今あると思います。

この本を読んで、
愛とは何かを知ることができました。

というより忘れていた
愛という形にハッとさせられました。

そして著書の中でも、特に
「好きな人と一緒にいたいと思うことは、
 いつか1人ぼっちになってしまう、
 そんな恐怖にも負けず思い続けること」

この言葉が胸に刺さりました。
恐怖に立ち向かう勇気が
愛の根底なのだとわかりました。

別に、結婚式や指輪をあげるとか、
家を買うとか、形式じみた行事よりも
無我夢中になりその人のための行動を取ること。

勝手に取ってしまう行動こそが愛なんだと。

そしてこの愛というものは、
口に出したら伝わるものではなく、
取る行動で少しずつ相手に届いて
いくものなんだとも思います。

また絵本のイラストが可愛らしく、
人間感やキャラクターの形を
出しすぎない描き方によって
愛が無形であるということを
より想像することができました。

世の中には愛をテーマにする作品は多いですが
どれも自分で見つけ出せというメッセージ性の
ある作品が多いように感じていましたが、

本作で「愛について」
自分なりの回答が見つかりました。

私もこの本を読みながら
幼き頃に両親に絵本を読んで
もらったことを思い出しました。

20年近くたってもその時に
読んでもらった絵本は覚えています。

両親の愛があったことに今、気がつきました。

この一冊が、誰かの心のどこかに
残ることを祈ります。

ユーチューブチャンネルでは
絵本の朗読Verがあるので
是非素敵な朗読もお楽しみください。



以上



書評「愛するということ」
著者:石崎健太


10月10日
長谷 鉄

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