Webライター体験談【搾取案件】
今回は初心者の頃には全く気付かずに苦労させられた「搾取案件」の甘い罠についてのお話です。
私はWebライター歴まだ3ヶ月ですが、最近は多少お仕事をリピートで頂けるようになり、募集案件も少し冷静に探せるようになってきました。
しかし始めたばかりの頃は、ソーシングサイトでわけもわからず「搾取案件」と呼ばれるものに一生懸命応募しては痛い目に合っていた経験もあります。
今回は自身の体験も含めた搾取案件から身を守る方法を書いてみました。
▶︎搾取案件の3つの罠
「搾取案件」と一言で言っても色々ありまして、大きく分けて以下のような分類になります。
・テストライティングの罠
・募集広告の罠
・レギュレーションの罠
まず募集概要には記載無い無償テストライティングを受けさせられ、提出したら音沙汰無し…という代表的な?ものからテストのテストというよくわからない無償テストを繰り返すスタイルの案件
またジャンルの違う幾つかの別アカウントクライアントの、魅力的な募集概要につられて実際に応募してみると、どれも外部SNSやLINEに誘導するテンプレメッセージしか来ないという罠。
更には幸い私はまだ出会って居ませんが、0.1円等の激安単価でまとまった記事数を契約させるというもの。
ガチガチのレギュレーションで始まり、途中でレギュレーションや初期テーマすら無視の指示の修正等、後々評価コメント欄でケンカしてるような案件も見受けられます。
Twitter上でも、こういった案件に関わってしまった初心者ライターさんが多いのを見ると、世の中にはかなりの確率で搾取案件の餌食になってしまうライターさんが居る現実を知ります。
そんな餌食の1人でもある私が、今回はこの中で実際に「テストライティング」で体験したお話をしていきます。
▶︎テストライティングという試練
基本はテストライティングからのスタートになる事が殆どですが、搾取案件はこのシステムを利用して我々初心者の仕事を欲する心理利用し、コストを抑えて記事を書かせています。
私は見出し募集は「3,000文字〜10,000文字で文字単価1円以上」になっており、詳細にもその旨書かれて更には内容次第でどんどん単価上がるよ!というシステム
テーマも企業のサービス紹介で、これなら私にも出来ると思い応募。
よく見ると「最初はテストとして1記事500円」と下の方に書いてある…が、まぁ無償テストよりはマシだし、テストだから文字数も少ないかと思い気にしなかったが、メッセージを見て驚愕。
「初めは此方で小見出しまで指定するので、内容埋めるだけの簡単なテストです。とりあえず10,000文字以上で納めてください」
とりあえずイチマンモジ?
いきなり最大数を与えられるとは思わなかったので戸惑いましたが、「本契約したら最大このボリュームだよ?それで単価も高くなるんだから、ちゃんと最大数でも出来るか見たいだけですよ」みたいな話で期待感を持たされ、本契約貰えたら1記事で1万円貰えるなら価値はあるなぁ…と、とりあえずやってみることに。
初めての記事はこのように始まり、期日は指定なかったものの印象アップと他に仕事もなかったので、2日程で納品。
「納品も早くて内容もしっかりしており…」のような回答を貰い、応募多数で選考に時間がかかる旨を伝えられる。
初めて10,000文字を書き納品した安心感から、此方も快く了解して…2か月経過した現在に至ります。
見事500円で10,000文字書かされて終わり、です。
この後、同じ内容でテーマを変えながら募集広告を繰り返していたこのクライアントを見てようやく搾取に気づきました。
▶︎何故搾取案件にハマるのか?
何故このような搾取案件にハマるのかと言えば、そのような案件程「初心者心理」を巧みに突いてきます。
募集広告に関してはペルソナが明確である以上、キーワード選定は簡単で、これがライターの技術の一つだと感心するしかないお話です。
後は実際に記事を書かせる為のテクニックなのですが、仮にこういったクライアントに当たってしまっても我々は初心者なので、ベテランのクライアント相手に「普通」「ライターとして当たり前」と言われれば、そんなものなのかと思いながら出来ない方が間違いという感覚で求められるまま一生懸命やってしまうものです。
また、実績が無いうちは特に「評価」というシステムを意識してしまうので、初心者としては泣き寝入りせざるを得ない場面も少なくありません。
このような背景をわかって契約さえしてしまえば後はこっちのもの…という流れが出来てしまうのです。
▶︎搾取案件から身を守るには?
搾取案件から身を守るには、やはり自分でしっかり選別していく他ありません。
とにかく「契約」という節目が大事になりますので、契約を結ぶ前に募集概要との相違点を見極める、また不明な点はきちんと質問をする、期日なども確認しておく…といった事で防げる事も多いです。
また質問である程度制限していくと、思い通りにいかないと思った先方から切り離しに来る場合もありますので、未然に防ぐ方法にもなります。
逆に良いクライアント様程、沢山質問をしたところで面倒だと思う人はあまりいません。
むしろ後からレギュレーションに沿わない内容を出され修正を指示する二度手間の方を警戒されるので、質問によりお互いのイメージが共有される事は歓迎する傾向があると思います。
質問は搾取案件から身を守る術でもあり、クライアント様と意思疎通する大事な作業ですので、臆する事なく積極的にやっていきましょう!
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