見出し画像

そこ、こだわっちゃった?ひとふで書きに見えるように作った傘かけ

こんにちは。
5月も終わりに近づいて、少しづつ梅雨の気配が。
毎年この時期に人気者になるのが「傘かけ」です。

雨の日が続き、傘を使う頻度が高くなり、「そういえば、我が家、傘立てないじゃん!」ってなる方が多いのかもしれません。

傘を使う頻度が高くなるように、今使っている傘立ての使いづらさに不満を抱く人が増えるのかもしれません。

当店にもたくさんの種類の傘たてがありますが、今日はそのなかから「そここだわっちゃった!?」な傘かけを紹介したいと思います。


発売以来、ぐんぐん人気があがってきている
「ひとふで傘かけ」
鉄の棒をひとふで書きのように曲げて作った、シンプルな傘かけです。

とてもスッキリとしたデザインの傘かけ


一見、ひとふで書きに見えるこちらの傘かけ。

ひとふで書きのような形状には職人さんの技術が詰まっています。

いくつかのパーツを溶接でつなぎ、つなぎ目の部分をキレイに磨いて、繋ぎ目をわからなくしてあります。

実は4つの部品をつないでできている傘かけ


そんな面倒なことを、わざわざ、なぜ…と思われるかもしれません。

実際のところ、1本の鉄をまげてほぼ同じ形になるように何台もこの形状を作るのは手作業では不可能です。
そもそも1本の鉄の棒の長さは決まっています。

そこをどうにかこの形にしてしまうデザイナーさんと職人さんの心意気

泣けます。。。

実際の製品でつなぎ目を探してみてもらいたいところです。


4つの部品を溶接して繋ぎます


溶接で繋いだ状態


つなぎ目をディスクサンダーで丁寧に研磨します。


つなぎ目を研磨した状態。このあと塗装をします。


さらに…

傘が落ちないようについているこぼれ止めの部分にもこだわりが。
できるだけスマートなこぼれどめにするべく、細い鉄の棒をぐるぐる巻いて作っています。胸が熱くなります(マニアックですみません。)

ぐるぐるした状態


1台で4カ所もぐるぐるしないといけません。
まとめて10台とかつくりので、延々とぐるぐる作業をしている職人さんに聞いてみたところ「正直、めんどくさい   手間です。」とのこと。

美しく揃っているぐるぐるにも注目してみてください。

ぐるぐるの作業をする職人さん
ぐるぐるなどの工程が終わった傘かけ。ぐるぐるがいっぱい。



ちなみにこちらの傘かけ、発売前は受け皿がなく傘から滴る水が垂れ流しになることを受け入れてもらえるだろうか…と心配されていました。
ところが意外に受け皿いらない派のみなさまがいらっしゃいました。

汚れた受け皿をお手入れしなくてよい。

床に汚れが溜まりにくく、お掃除しやすい。

などなど、好評いただいています。良かった。

玄関に置いたときもスッキリと。


もし実際にこの傘かけを目にすることがあったら、作っている様子を想像しながら、つなぎ目などをじっくり観察してみてください。

もしこの傘かけを使っている方がいらっしゃったら、こんな風に作られているんだ~と、工場と職人さんに想いを馳せてみてください。きっと愛着がわくと思います。



作っている様子を動画でご覧になられたい方はこちらから。


商品ページはこちら

なんと大きいサイズもあります


それではまた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

*岐阜県関市で自社製品の鉄製家具を販売しているお店「鉄家具と暮らす・テツクリテ」のスタッフnoteです。商品のことや日常のこと、工場のことなどを気の向くままに綴っています。

lit.link tetsukurite lit.link(リットリンク) SNSなどはこちらから。

オンラインストア 


いいね、フォローしてくださると励みになります!
https://twitter.com/tetsukurite


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集