見出し画像

NHK「沁みる夜汽車」まとめ(2019春~2024結)

(※2024年3月25日に更新しました)

2019年4月1日よりNHK BS1で放送されている、短いドキュメンタリー番組「沁(し)みる夜汽車」。

10分間の映像の中に、無名の人々のエピソードと、鉄道と駅、田舎と都会、親と子、昔と今、みたいなエッセンスが静かに織り込まれている。
自分のことじゃないのに、知っているような、なんだか懐かしい感じ。
その背景には、出演者の良さはもちろん、制作者側のやさしさ、深い洞察、プロフェッショナルの矜持が横たわっている。「これって、いつ、どんな順番で放送されたんだろう?」と思い、調べてまとめてみた。


NHK BS1「沁(し)みる夜汽車」

2019/04/01
「49歳差の友情〜JR中央線〜」

NHK「沁みる夜汽車」(2019春_1話)「49歳差の友情〜JR中央線〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁みる夜汽車」。5年前のJR中央線のできごとを紹介。

心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく。今回の物語は、5年前のJR中央線が舞台。当時56歳のある男性が、電車の中で具合が悪くなった小学1年生を助けたことから、車内での交流が始まり、不思議な友情が育まれていく。しかし、2人にも別れのときが。都会の片隅で紡がれた49歳の差の友情の物語。

2019/04/02
「息子と車窓の風景を〜江ノ島電鉄〜」

NHK「沁みる夜汽車」(2019春_2話)「息子と車窓の風景を〜江ノ島電鉄〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁みる夜汽車」。今回は、鎌倉と藤沢駅を結ぶ、江ノ電が舞台。

寝入りばなの前に心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げる「沁みる夜汽車」。今回は、江ノ島電鉄にちなんだお話。心臓の難病に苦しむ少年の夢は運転士になることだった。多くの人たちの“善意”によって、その夢は実現する。しかし、わずか4日後に亡くなってしまう。少年の夢を実現させようとした父親、そして、その思い出を胸に、力強く生きようとする物語。

2019/04/03
「卒業へのメッセージボード〜三陸鉄道 久慈駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」(2019春_3話)「卒業へのメッセージボード〜三陸鉄道 久慈駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁みる夜汽車」。今回は、三陸鉄道久慈駅が舞台。

心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく。今回は、三陸鉄道久慈駅でのお話。東日本大震災の2年後から、卒業式が行われる日にここの駅長が手書きのメッセージボードを出してきた。青春を地元の復興にささげてきた若者たちの新たな旅立ち。そんな高校生を見届けてきた駅長の最後のメッセージとは…。

2019/04/04
「服を着た小便小僧〜JR浜松町駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」(2019春_4話)「服を着た小便小僧〜JR浜松町駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく番組。今回は、東京のJR浜松町駅での物語。

心に“沁みる”エピソードを取り上げ、紹介していく。東京のJR浜松町駅のホームにたたずむ服を着た小便小僧。乗客の心を和ませる名物になっている。服を着はじめたのは昭和27年。雨に濡れた小便小僧を“かわいそう”と思ったある女性が服を着せ始めたことからだった。その思いは、60年以上も途絶えることなくつながっている…。

2019/04/05
「駅を守る理髪店〜JR小浜線 加斗駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」(2019春_5話)「駅を守る理髪店〜JR小浜線 加斗駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく番組。今回は、福井県のJR小浜線加斗駅が舞台。

心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく。今回は、JR小浜線加斗駅。23年前、駅前にあった理髪店が立ち退きの憂き目に。駅業務を担うことで駅舎内への移転がかなう。以来1日も休まず乗客を見送る日々。20年がたち、店主は妻を残して亡くなってしまう。店主が最後に残した言葉とは…。駅と共に歩んだ人生の物語。

2019/04/30 
BS1スペシャル「沁(し)みる夜汽車」

NHK「沁みる夜汽車」(2019春)

「49歳差の友情〜JR中央線〜」
「息子と車窓の風景を〜江ノ島電鉄〜」
「卒業へのメッセージボード〜三陸鉄道 久慈駅〜」
「服を着た小便小僧〜JR浜松町駅〜」
「駅を守る理髪店〜JR小浜線 加斗駅〜」

ナレーションは、人気番組「チコちゃんに叱(しか)られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。山手線の浜松町駅にある衣装を着た小便小僧の秘話。福井県の小浜線加斗駅を守り続けてきた71歳女性の亡き夫への思い。そして、中央線で5年前にあった56歳のサラリーマンと小学1年の少年による『49歳差の友情』の物語も。およそ4年間続いたふたりの交流。しかし別れの時が。最後の日に少年がとった行動とは…。

2019/07/20
「沁(し)みる夜汽車 2019夏」

NHK「沁みる夜汽車」2019夏

第1話「サヨばあちゃんの休憩所〜大井川鉄道 抜里駅〜」
第2話「夫婦で守った駅弁の味〜長良川鉄道 美濃太田駅〜」
第3話「伝言板の青春物語〜JR東海道線 二宮駅〜」
第4話「親子をつなぐ鉄道画〜西武鉄道〜」
第5話「50歳からの再出発〜紀州鉄道〜」

ナレーションは、前回に引き続き、人気番組「チコちゃんに叱(しか)られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。50歳にして念願の鉄道の運転士になった男性の親子の葛藤-。60年にわたって続いてきた駅弁の立ち売り。続けてきた夫婦が歴史に幕をおろすことにした決断とは-。30年前、まだ駅に”伝言板”があった頃。当時の女子高校生が、伝言板につづった言葉とイラストでつむいだ青春の物語。伝言板に込めた思いとは…。

2019夏 第1話
「サヨばあちゃんの休憩所〜大井川鉄道 抜里駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019夏_1話「サヨばあちゃんの休憩所〜大井川鉄道 抜里駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。今回はSLが走る静岡県の大井川鉄道が舞台。

大井川鉄道の抜里(ぬくり)駅は、週末になると多くの人たちでにぎわう。過疎と高齢化が進むこの地域で、かつて大家族で食卓を囲んできた楽しみを伝えたいと願う「サヨばあちゃん」。そのサヨさん手作りの料理が味わえるからだ。しかし、サヨさんの子どもたちは仕事のために地域を離れ、いまは一人暮らし。そこには、子どもたちに迷惑をかけまいと、たくましく生きる姿があった…。

2019夏 第2話
「夫婦で守った駅弁の味〜長良川鉄道 美濃太田駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019夏_2話「夫婦で守った駅弁の味〜長良川鉄道 美濃太田駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。今回は岐阜県を走る長良川鉄道の美濃太田駅が舞台。

長良川鉄道の美濃太田駅で60年にわたって、いまでは珍しくなった駅弁の立ち売りを続けてきた夫婦がいる。時代とともに減っていく売り上げ。それでもやめずに続けてきた。しかし、ことしの5月いっぱいでやめることになった。駅弁売りにこだわり続けてきた夫婦の最後の日に密着。歴史に幕を下ろす決断にはなにがあったのか―。

2019夏 第3話
「伝言板の青春物語〜JR東海道線 二宮駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019夏_3話「伝言板の青春物語〜JR東海道線 二宮駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。今回はJR東海道線の二宮駅でのエピソード。

30年前、まだ駅に“伝言板”があったころの物語。当時、いじめを受けていた女子高校生。誰にも相談できない中、心の支えになっていたのは伝言板につづられた励ましの言葉と大好きなマンガの絵だった。伝言板に思わず書いた言葉に返事が来たことがうれしくて始まった見ず知らずの人との交流。今はもうなくなってしまった“伝言板”を通した甘酸っぱい青春の物語を伝える。

2019夏 第4話
「親子をつなぐ鉄道画〜西武鉄道〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019夏_4話「親子をつなぐ鉄道画〜西武鉄道〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。今回は精密な鉄道の絵を描く息子とその両親の物語。

いつの時代も変わらない子どもを思う親の複雑な気持ちをつむぐ。自閉症がある息子の父親は成長しても“鉄道の絵”を描くことしかしない息子の将来を心配し、思わず絵を描くことをやめさせてしまう。しかし、そのことで穏やかだった親子関係にヒビが入ってしまう。子どもとどう向き合っていくべきか。親が出した決断とは――。

2019夏 第5話
「50歳からの再出発〜紀州鉄道〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019夏_5話「50歳からの再出発〜紀州鉄道〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。今回は和歌山県の紀州鉄道での物語。

50歳で念願だっだ鉄道の運転士になった男性。かつて大阪市営地下鉄に入社したが、父親が病気で倒れたことをきっかけに、家業の肉屋を営むことになる。なりたかった職業を諦めなければならない。その葛藤は父親への反発となっていく。ようやく運転士という希望をかなえたその時、父親が見せた表情とは――。人生の選択を通して、父と子の心のすれ違いを描く。

2019/12/24
「沁(し)みる夜汽車 2019冬」

NHK「沁みる夜汽車」2019冬

第1話「ひかり1号が走った日〜JR東海道新幹線〜」
第2話「愛犬タカが守ってくれる〜JR肥薩線 大畑駅〜」
第3話「駅そばが紡ぐ縁〜JR常磐線 我孫子駅〜」 
第4話「息子が遺(のこ)した機関車〜アルピコ交通 上高地線〜」
第5話「チンチン電車で帰ろうよ〜阪堺電車〜」

ナレーションは、人気番組「チコちゃんに叱(しか)られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。昭和39年、当時、世界最速の200キロで走り始めた東海道新幹線。一番列車「ひかり1号」にまつわる家族の秘話。熊本県のある無人駅に13年間、愛犬と通い続けた飼い主の心の交流の物語。大阪とその南にある堺市を結ぶ阪堺電車で、幼い頃、母親と出かけた不思議な日の記憶。ひと言も話さない母親に思わずかけた言葉とは…。

2019冬 第1話
「ひかり1号が走った日〜JR東海道新幹線〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019冬_1話「ひかり1号が走った日〜JR東海道新幹線〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。昭和39年に開業した東海道新幹線「ひかり1号」のエピソード。

55年前、前回の東京オリンピックの開幕にあわせて東海道新幹線が開業。当時、世界最速の時速200キロで東京-新大阪間を走る新幹線には、戦後から復興した日本の夢がつまっていた。開業当日、東京発の一番列車「ひかり1号」を任された運転手。口には出さないが、相当なプレッシャーを受けていた。無事の運行を祈りながら、運転士の妻は、制服にワッペンを自ら縫いつけた…。ひかり1号にまつわる家族の心温まる物語をお届け。

2019冬 第2話
「愛犬タカが守ってくれる〜JR肥薩線 大畑駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019冬_2話「愛犬タカが守ってくれる〜JR肥薩線 大畑駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。熊本と鹿児島を結ぶJR肥薩線。愛犬タカとの心の交流の物語。

JR肥薩線の大畑(おこば)駅の名誉駅長だった池田幸男さん。13年間、愛犬タカといっしょに駅に通い続けた。作業が終わるまで池田さんをじっと待ち続けるタカ。お互いにかけがえのない存在に。しかし、二人の関係にも終わりが訪れる…。16歳と高齢になり、動けなくなったタカ。ある日、家を留守にしなければならなくなった池田さん。家に戻った日、タカがとった行動とは…。

2019冬 第3話
「駅そばが紡ぐ縁〜JR常磐線 我孫子駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019冬_3話「駅そばが紡ぐ縁〜JR常磐線 我孫子駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。JR常磐線・我孫子駅にある駅そばのお店での人間模様を描く。

忙しい都会での日常のなか、あわただしく移動する途中で立ち寄る“駅そば”。滞在時間はわずか3分ほどだが、そこには客にそっと寄り添う従業員の心遣いがあり、それによって客との温かい交流が生まれることがある。常連客との短い会話を積み重ねて、再婚することになった従業員。かつて通っていた駅そばのお店で、引っ込み思案の自分を変えたいとアルバイトを始めた若者など、駅そばに通う人々の思いを見つめる。

2019冬 第4話
「息子が遺した機関車〜アルピコ交通 上高地線〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019冬_4話「息子が遺(のこ)した機関車〜アルピコ交通 上高地線〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。長野県松本市と北アルプスへ向かう新島々を結ぶ上高地線が舞台。

アルピコ交通上高地線の運転士だった林公介さん。37歳でこの世を去った息子のことをもっと知ろうとする親の気持ちを描く。かつて息子の公介さんは、JRに入社。念願の特急列車の運転士になる。しかし、出世コースとも言われる司令室への辞令を受けて、地元の鉄道会社へ転職。そこまで運転士にこだわる理由は何なのか。親は息子のことを理解できぬまま息子を失ってしまう。鉄道を愛した息子への親の気持ちの変化を見つめる。

2019冬 第5話
「チンチン電車で帰ろうよ〜阪堺電車〜」

NHK「沁みる夜汽車」2019冬_5話「チンチン電車で帰ろうよ〜阪堺電車〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。大阪と堺を結ぶ阪堺電車で、母親と不思議な一日を過ごした物語。

50年以上前、幼かった頃の永井貴彦さんが母親に連れられて、阪堺電車で出かけた。当時、ほとんど出かけることがなかった母と子。終着でもある南端の「浜寺」で海を見つめ続けた。ひと言も話さない母親に対して、おそろしさのあまり、思わずかけた言葉とは…。母親とともに阪堺電車で過ごした不思議な記憶とその時の気持ちを描く。

2020/04/26
「沁(し)みる夜汽車 2020春」

NHK「沁みる夜汽車」2020春

第1話「ふるさとへ続くレール〜JR上野駅〜」
第2話「背中を押した乗客のひと言〜特急 白鳥号〜」
第3話「50年 行商を続けて〜京成電鉄〜」
第4話「運転士の夢をもう一度〜天竜浜名湖鉄道〜」
第5話「桜と生きる〜松浦鉄道 浦ノ崎駅〜」

鉄道にまつわる、心が温まる物語を伝える「沁(し)みる夜汽車」。60年前、両親のために青森から上京した男性。降り立った上野駅18番ホームを見つめる思いとは…。

ナレーションは、人気番組「チコちゃんに叱(しか)られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。かつて多くの若者を東北から上野駅まで運んだ集団就職列車。この列車で上京した男性。ふるさとに残した両親を思い続けた。しかし都会生活が長くなるほどふるさとの存在は変わっていく…。桜の駅として知られる松浦鉄道・浦ノ崎駅。人生をかけて病気の桜をよみがえらせた男性の思いとは…。実際にあった5つのエピソードを紹介。

2020春 第1話
「ふるさとへ続くレール〜JR上野駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020春_1話「ふるさとへ続くレール〜JR上野駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。60年前、青森から上京した男性。降り立った上野駅への思いは…。

東京の北の玄関口だった上野駅。かつて18番ホームには、“金の卵”と呼ばれた若者たちが降り立った。そのひとり、佐藤義勝さんは、両親の暮らしを楽にしたいと上京。仕事でつらい思いをするたびに来たのが上野駅だった。都会で暮らして60年がたち、子どもや孫たちと過ごす日々。ふるさとへの思いは変わっていく…。今も時々訪れる上野駅、その視線の先には、今は使われていない18番ホーム。見つめる思いとは…。

2020春 第2話
「背中を押した乗客のひと言〜特急 白鳥号〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020春_2話「背中を押した乗客のひと言〜特急 白鳥号〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。かつて昼間の特急で最長距離を走っていた特急「白鳥号」での物語。

大阪と青森をむすぶ日本海縦貫線を、かつて走っていた特急「白鳥号」。今から50年あまり前、ある女性が大阪駅からこの列車に乗り込んだ。山形出身の婚約者の実家にあいさつに行くためだった。しかし、大雪のため途中で列車は、緊急停車。大阪に引き返すことに。人生を左右する大事なあいさつに行けない…。思わずもらした言葉は「やりきれませんね」。その時、乗り合わせた紳士からかけられた言葉が人生を変えていく…。

2020春 第3話
「50年 行商を続けて〜京成電鉄〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020春_3話「50年 行商を続けて〜京成電鉄〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。50年間、千葉から東京へ野菜などを売る行商を続ける女性の物語。

東京と千葉を結ぶ京成電鉄が舞台。かつて行商の人たちだけが利用する専用列車が走っていた。田辺泰子さんも利用者のひとりだった。行商専用列車が廃止された後も、千葉の京成佐倉駅から東京の京成曳舟駅まで50年にわたって通い続けている。売るのは、自分の畑で育てた野菜などが中心。こうして一家の暮らしを支えてきた。今では少なくなった行商を続ける田辺さんの人生を描く。

2020春 第4話
「運転士の夢をもう一度〜天竜浜名湖鉄道〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020春_4話「運転士の夢をもう一度〜天竜浜名湖鉄道〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。少年時代、寝台列車・ブルートレインの運転士を夢見た男性の物語。

5歳の頃、家の近くを走る寝台列車・ブルートレインを見に行った岩堀英晃さん。運転士に向かって手を振ると思いがけないことが起こる…。そのことがきっかけでいつかブルートレインの運転士になる夢を抱いた。しかし、次第に少年の頃の夢をあきらめてしまう。ところがあるきっかけで、かつての夢を思い出すことに。一度は、あきらめた夢。その実現に背中を押してくれたのは妻の行動だった…。

2020春 第5話
「桜と生きる〜松浦鉄道 浦ノ崎駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020春_5話「桜と生きる〜松浦鉄道 浦ノ崎駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。病気で咲かなくなっていた駅の桜を懸命に復活させようとした物語。

佐賀県の有田駅と長崎県の佐世保駅を結ぶ松浦鉄道。浦ノ崎駅は桜の駅として知られている。井出一雄さんは、病気で咲かなくなっていた駅の桜を懸命に手入れして、よみがえらせていった。実は井出さんも大病を患い、52歳で退職。仕事人間だった井出さんにとって、療養で何もできない日々…。病気になった桜を、何としても復活させようとした思いとは?

2020/09/12
「沁(し)みる夜汽車 2020夏」

NHK「沁みる夜汽車」2020夏

第1話「心を救った桜〜JR東京駅〜」
第2話「超特急が結んだスロー恋愛〜東北新幹線はやぶさ〜」
第3話「夫の思いを受け継ぐ切り絵〜都電荒川線〜」
第4話「忘れられない絶交状〜近畿日本鉄道・大阪線〜」
第5話「信念を貫くレール〜銚子電気鉄道〜」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。がんの夫の検査のため広島から上京した女性。診断は思わしくなかったが、東京駅の桜に心が救われる。

ナレーションは、人気番組「チコちゃんに叱(しか)られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。がんの夫の検査のため広島から上京した女性。診断は思わしくなかったが、東京駅で思わぬ気遣いを受け、そこで見た桜に心が救われる。東北新幹線はやぶさを利用して始まった若い男女の遠距離恋愛。その進み方は超特急とは行かなかったが、はたして結末は…。日常の鉄道利用の中で実際にあった5つの珠玉のエピソードを紹介。

2020夏 第1話
「心を救った桜〜JR東京駅〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020夏_1話「心を救った桜〜JR東京駅〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。上京時、東京駅の桜を見て張りつめていた心が救われた女性の物語。

首都の玄関口・JR東京駅。19年前にがんの夫を連れて上京した広島県在住の石本和子さん。最先端の検査を受けるためだったが、結果は思わしくなかった。帰りの寝台列車の待ち時間に東京駅で夫が横になれる場所を探し回り、救護室で休ませてもらう。今後への不安な気持ちが高まる和子さんを見た看護師から駅前広場の桜を見に行こうと誘われる。美しい桜を見た和子さんの目から思わず涙が流れた…。今も思い出すその心情を描く。

2020夏 第2話
「超特急が結んだスロー恋愛〜東北新幹線はやぶさ〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020夏_2話「超特急が結んだスロー恋愛〜東北新幹線はやぶさ〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。新幹線はやぶさで往復し、ゆっくり遠距離恋愛を育んだ若いカップル。

学生時代に出会ってから7年ぶりに再会した若い2人。男性が住む仙台と女性が住む埼玉県を東北新幹線・はやぶさで往復する遠距離恋愛が始まる。恋の進展は超特急とは行かなかったが、男性は2人の恋愛の象徴として部屋にはやぶさのジオラマを飾り、お互いに結婚を意識するようになっていった。しかし、求職中だった男性は結婚に踏み出せないまま月日が過ぎる。ついに就職が決まり、ジオラマの前でプロポーズするが、果たして…?

2020夏 第3話
「夫の思いを受け継ぐ切り絵〜都電荒川線〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020夏_3話「夫の思いを受け継ぐ切り絵〜都電荒川線〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。都電荒川線の風景を切り絵にしていった亡き夫の思いを受け継ぐ妻。

東京に残る路面電車、都電荒川線。稲葉イトエさんの夫はその沿線の風景を愛し、切り絵にしていった。夫は小学校で切り絵を教えるようになり、イトエさんも手伝って2人で荒川線で出かけた。とても楽しく、幸せな時間だった。やがて夫は亡くなったが、イトエさんは夫の思いを受け継ぎ、小学校の切り絵教室を続けていく。そして今は夫が生きがいにしたものがよくわかるようになったという。都電荒川線を舞台にした夫婦の絆の物語。

2020夏 第4話
「忘れられない絶交状〜近畿日本鉄道・大阪線〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020夏_4話「忘れられない絶交状〜近畿日本鉄道・大阪線〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。半世紀前、一緒に通学していた親友に出した絶交状を後悔する女性。

半世紀前、近畿日本鉄道で高校に通学していた中田清美さん。入学してすぐに仲良くなり、一緒に通学していた友達がいた。親友と呼べる存在だった分、嫌われてしまうことへの不安も高まっていく。ある日、朝の電車に親友の姿が見えず、避けられたのかもしれないと大きく動揺。そして自分でもなぜかわからないまま、絶交状を出してしまう。そのまま卒業し、高齢となった今も続く後悔。なんとか親友に謝りたいと所在を探すが…。

2020夏 第5話
「信念を貫くレール〜銚子電気鉄道〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020夏_5話「信念を貫くレール〜銚子電気鉄道〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。厳しい経営が続く銚子電気鉄道の先頭に立つ竹本社長の信念に迫る。

厳しい経営が続く銚子電気鉄道。社長の竹本勝紀さんは自ら運転して経費を節約し、食品販売の副業も行うなど、経営の先頭に立つ。もともと税理士だった竹本さん。顧客との距離を保つよう、父親に忠告されていたが、困っている人は全力で助けることが信念だった。そして銚子電鉄に請われて社長に就任するが、その信念が揺らぐ事故が起きる。脳裏に父親の忠告が浮かんだ…。この出来事は自ら運転するもう1つの理由につながっていく。

2020/11/23
「沁(し)みる夜汽車 2020秋」

NHK「沁みる夜汽車」2020秋

第1話「生きがいをくれた“ありがとう”〜東海道新幹線〜」
第2話「夜行列車の淡い恋〜急行 十和田〜」
第3話「頑固な鉄道画家の家族愛〜JR横須賀線〜」
第4話「コンプレックスを消した電車通学〜長野電鉄〜」
第5話「乗客が見守った“最後の電話”〜JR長崎本線〜」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。子育てを終え、新幹線のクリーンスタッフとなった女性。乗客の一言をきっかけに生きがいを見出す。

ナレーションは、人気番組「チコちゃんに叱(しか)られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。子育てを終え、新幹線のクリーンスタッフになった女性。乗客からの「ありがとう」の言葉をきっかけに生きがいを見出していく。若い頃、出稼ぎから帰郷する夜行列車で同席した女性に一夜の恋をした男性。晩年になって再び思い出した時、なんと再会できることになったが…。日常の鉄道利用の中で実際にあった5つの物語を紹介。

2020秋 第1話
「生きがいをくれた“ありがとう”〜東海道新幹線〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020秋_1話「生きがいをくれた“ありがとう”〜東海道新幹線〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。新幹線のクリーンスタッフとして働き、新たな生きがい見出した女性。

東海道新幹線が東京駅で折り返す際に車内を清掃・点検するクリーンスタッフ。その手際の良さは驚異的で、プロの技と称賛されている。スタッフの1人、高原教子さんは生きがいにしていた子育てを終えたあとで働き始めた。最初は仕事についていけず、落ち込んでしまう。そんなある日、乗客から「いつもありがとう」と言葉をかけられたことから仕事への取り組み方が大きく変わり、新たな生きがいを見出していくことになる。

2020秋 第2話
「夜行列車の淡い恋〜急行 十和田〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020秋_2話「夜行列車の淡い恋〜急行 十和田〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。若い頃、出稼ぎから帰る夜行列車で同席した美しい女性との恋の結末。

岩手県に住む佐藤俊朗さんは、50年ほど前、東京へ出稼ぎに行っていた。懸命に働き、輝いていた時代。ある年の年末、故郷に帰る夜行列車「十和田」の車内で美しい女性と乗り合わせた。胸をときめかせるが、女性は途中の駅で降りてしまう。その後、佐藤さんは地元で結婚し、家族のために働いた。そして晩年を迎えた今、若かった自分とともにあの女性を思い出し、歌を作る。するとなんと、その女性と再会できることになった…。

2020秋 第3話
「頑固な鉄道画家の家族愛〜JR横須賀線〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020秋_3話「頑固な鉄道画家の家族愛〜JR横須賀線〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。昭和の時代、乗り物絵本の鉄道を描き続けた画家の不器用な家族愛。

昭和40年代に大ヒットした乗り物絵本を手がけ、鉄道を描き続けた画家、故・木村定男。妻子に対しては、絵に登場する人物のモデルを命じ、深夜まで資料を探させるなど、厳しい父親だった。笑顔を見せるのは年に1度だけ家族そろって横須賀線で出かける初詣くらい。その死後、家族は木村が大切に残していたアルバムを見つける。娘と孫たちが楽しそうに横須賀線に乗っている写真。頑固な父親がこだわり続けた絵の世界だった…。

2020秋 第4話
「コンプレックスを消した電車通学〜長野電鉄〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020秋_4話「コンプレックスを消した電車通学〜長野電鉄〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。双子の妹と比べられることが嫌で、別の高校に通学した女性の成長。

双子の妹と比べられることが嫌で、別の高校を選んだ両角千彬さん。1時間かけての長野電鉄での通学が始まる。新たな友人もでき、1人になって世界が広がった気がした。しかし、同じクラスで楽しそうな双子の男子から、双子は気にならないと言われ、考えこむようになる。なぜ自分は双子であることがつらいのか?電車通学は考えるのに十分な時間を与えてくれた。そして卒業の日、その答えにたどりつく…。思春期の心の成長をたどる。

2020秋 第5話
「乗客が見守った“最後の電話”〜JR長崎本線〜」

NHK「沁みる夜汽車」2020秋_5話 「乗客が見守った“最後の電話”〜JR長崎本線〜」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。列車内での見ず知らずの乗客たちの思いが重なった感動の目撃談。

佐賀県に住む齋藤泰臣さんは4年前、長崎本線に乗り込んだ。その列車内で隣の中年夫婦が言い争う声を聞く。2人の会話から、夫の父親に死が迫り、病院に駆けつけるところだとわかった。妻は、間に合わないことを心配して、夫に電話するよう必死に頼む。しかし、夫は周りの乗客の迷惑になることを気にかけて拒んでいる。偶然、乗り合わせただけの10人ほどの乗客たちの間に緊張が広がった。その時、1人の乗客が立ち上がった…。

2021/03/21
「沁(し)みる夜汽車 2021冬」

NHK「沁みる夜汽車」2021冬

第1話「駅までの5分〜長野電鉄〜」
第2話「レストラン列車に願いを乗せて〜いすみ鉄道〜」
第3話「迷子を救った高校生〜近江鉄道〜」
第4話「父の背中を追いかけて〜横浜市営地下鉄〜」
第5話「ダイヤにぬくもりあり〜東武鉄道〜」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。高校生の娘と駅まで一緒に歩いて通勤していた長野県の男性。わずか5分間の交流は大切な思い出だった。

ナレーションは、人気番組「チコちゃんに叱(しか)られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。高校生の娘と駅まで一緒に歩いて通勤していた長野県の男性。3人の娘たちとそれぞれ歩いたわずか5分間の交流は大切な思い出だった。千葉県で運行されている「レストラン列車」のシェフを務める男性。苦難に襲われる中で続けてきたが、コロナ禍でついに列車が止まってしまう…。鉄道を舞台に実際にあった5つの珠玉の物語。

2021冬 第1話
「駅までの5分〜長野電鉄〜」

NHK「沁みる夜汽車」2021冬_1話「駅までの5分~長野電鉄~」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。高校生の娘と駅まで一緒に歩いて通勤していた長野県の男性。わずか5分間の交流は大切な思い出だった。

2012年に廃線になった長野電鉄屋代線の若穂駅。この駅まで歩いて電車通勤していた玉川和男さんには3人の娘がいる。長女が高校生になって電車通学が始まると、朝、一緒に駅まで歩くことになった。時間にしてわずか5分だったが、玉川さんにとって娘と話せる貴重な時間だった。長女が卒業すると次女と。次女が卒業すると三女と駅まで一緒に歩き、5分の時間は大切な思い出になっていく。その父の思いを知った時、娘たちは…。

2021冬 第2話
「レストラン列車に願いを乗せて〜いすみ鉄道〜」

NHK「沁みる夜汽車」2021冬_2話「レストラン列車に願いを乗せて~いすみ鉄道~」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。千葉県で運行されている「レストラン列車」でシェフを務める男性。苦難に襲われる中で続ける思いは。

千葉県を走るいすみ鉄道の人気イベント「レストラン列車」。レトロな車内でイタリア料理のフルコースを楽しめる。このシェフを務めるのが地元でイタリア料理店を営む池田征弘さん。客が思うように増えなかった頃に声をかけられて始め、店の経営を軌道に乗せることができた。しかし、2019年に巨大台風に襲われ、店の規模を縮小。落胆したが、再びレストラン列車を足掛かりに復活を目指すことを決意。だが次はコロナ禍が襲う…。

2021冬 第3話
「迷子を救った高校生〜近江鉄道〜」

NHK「沁みる夜汽車」2021冬_3話「迷子を救った高校生~近江鉄道~」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。滋賀県の近江鉄道の車内で迷子の男の子と出会った高校生。心配して両親のもとに送り届けようとする。

滋賀県の近江鉄道で通学する高校生、福本真士さんは、車内に1人で乗り込んできた小さな男の子と出会う。まわりに両親の姿はない。気になった福本さんは放っておけず、両親が見つかるまで一緒にいてあげることにする。男の子は、両親は彦根口駅で待っているという。車内で遊び始めた男の子に手を焼きながら到着すると、そこには誰もいなかった。みるみる不安そうな顔になっていく男の子。面倒を見ることに決めた福本さんは…。

2021冬 第4話
「父の背中を追いかけて〜横浜市営地下鉄〜」

NHK「沁みる夜汽車」2021冬_4話「父の背中を追いかけて~横浜市営地下鉄~」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。横浜市営地下鉄の駅員として働く女性。同じ地下鉄で運転士だった父親を追うように運転士を目指す。

横浜市営地下鉄で働く安藤なぎささん。やりたいことが見つからなかった高校生の時、地下鉄の運転士だった父親が働く姿を目撃。重い責任を担う仕事にやりがいを感じ、自分も運転士になりたいと就職を決めた。駅員として働き始めたが、失敗して落ち込むこともあった。そんな時、父親から若い頃の話を聞く。強く見えた父親も、運転前は緊張で腹痛に襲われていたという。父親からの励ましを受け、なぎささんは運転士への道を歩みだす。

2021冬 第5話
「ダイヤにぬくもりあり〜東武鉄道〜」

NHK「沁みる夜汽車」2021冬_5話「ダイヤにぬくもりあり~東武鉄道~」

鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」。鉄道の運行計画であるダイヤを作成する職員が心がける乗客への配慮。

首都圏で1日に3000本以上の電車を走らせる東武鉄道。青木良夫さんは、その運行計画であるダイヤを作成する職員だ。どの電車を何時に運行し、駅で何分停車するかなどを線で示していく。青木さんがこの業務に就いた時、先輩から「現場を見に行け」と言われた。駅を見に行った青木さんは、ダイヤが乗客の安全を守っていることを発見し、その奥深さを思い知らされることになる。一見、無機質なダイヤの裏に潜む温かさに迫る。

2021/04/25
「沁(し)みる夜汽車 スペシャル」

特別版として、地方の古い駅舎をスタジオにして番組が伝える世界の魅力に迫る。
ゲストは作家の重松清さんと女優の村井美樹さん。前編は、反響が大きかった物語のその後を追うほか、重松さんの体験をもとに鉄道と人生の関わりを考察。さらに、巨大な東京駅で働く人たちの温かさに触れる。後半は、震災で鉄道好きの息子を亡くした家族と村井さんとの出会いや、新幹線の開発に挑んだ技術者の思いを紹介。全国各地の美しい鉄道映像もたっぷり楽しむ。司会は森田美由紀アナウンサー。

2021/06/19
「沁(し)みる夜汽車 2021春」

第1話「守れなかった約束〜福井鉄道 鯖浦線〜」
第2話「手を振り合った新婚時代〜JR可部線〜」
第3話「息子と電車を見る時間〜JR大崎駅〜」
第4話「球場で夢をくれた祖父〜西武鉄道 狭山線〜」
第5話「妻が待っていたベンチ〜東京メトロ 表参道駅〜」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。ナレーションは、人気番組「チコちゃんに叱(しか)られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。

昭和45年、福井県の駅から就職先に旅立った青年。見送りにきた母が約束してほしいことを話し始める。転勤で仕方なく広島に来た新婚夫婦。心細さを感じる中、出勤の時に駅のホームと家のベランダで手を振り合うことが日課になった。やがて広島への思いが変わっていく。電車を見ることが好きな息子に付き添っていた母親は、仕事とやりがいが異なる子育てに苦しんでいた…。鉄道を舞台に実際にあった5つの珠玉の物語を描く。

2021春 第1話
「守れなかった約束〜福井鉄道 鯖浦線〜」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。就職する息子を心配し、約束してほしいことを伝える母親の深い愛情。

昭和45年、現在は廃線になった福井鉄道・鯖浦線の西田中駅で、当時18歳だった辻川定男さんが就職先の愛知県に旅立とうとしていた。見送りにきた母のはるのさんは、定男さんに約束してほしいことを話し始めた。「あいさつをする」「うそをつかない」など、社会人となる息子を心配したたくさんの約束。定男さんも、母に1つのことを約束してもらった。その後、定男さんは母との約束を守り、幸せになることができたのだが…。

2021春 第2話
「手を振り合った新婚時代〜JR可部線〜」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。会社の転勤で仕方なく住み始めた広島で、お互いに支えあった新婚時代の思い出。

広島市を走るJR可部線の古市橋駅の近くに住み続ける橋宣茂さんと一子さんの夫婦。新婚時代、会社の転勤で仕方なく広島に来て、最初に駅の目の前にあるマンションに住んだ。知り合いもなく、言葉にもなじめない広島で心細さを感じていた中で、朝、ホームで電車を待つ宣茂さんと自宅のベランダにいる一子さんが手を振り合うようになった。やがて子供が生まれ、仕事と子育てに打ち込んでいくうちに広島への思いが変わっていく。

2021春 第3話
「息子と電車を見る時間〜JR大崎駅〜」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。電車を見ることが好きな息子に付き添う母親がその意味を見出していく心の変化。

都内に住む長嶋笑美子さんは、大企業で充実して働いていたが、結婚して子育てを始める。電車を見ることが好きな長男に大崎駅などで何時間も付き合う毎日。会社の仕事に比べて無意味に思えたが、母親の役目と思って耐えた。その後、復職するが、子育てとの両立に苦しみ、会社を辞めてしまう。自信を失った中で電車を見る日々が続くが、ある日、長男の言葉を聞き、その時間が大切な思い出だったことに気づかされる…。

2021春 第4話
「球場で夢をくれた祖父〜西武鉄道 狭山線〜」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。幼い頃から野球場に連れて行ってくれ、夢と生きがいをくれた祖父への感謝。

埼玉県にある西武鉄道・狭山線。終点には、プロ野球・西武ライオンズの球場がある。田代裕大さんは、幼い頃から、沿線に住む祖父に電車で連れられ、試合を観戦するのが楽しみだった。広々とした空間と輝く照明、大歓声と熱気。祖父とともに観戦を続け、すっかり魅了された田代さんは西武球団の広報職員となる道を進む。夢をくれた祖父に感謝し、仕事に励む日々。だが、祖父は病に伏し、球場に行けなくなってしまう…。

2021春 第5話
「妻が待っていたベンチ〜東京メトロ 表参道駅〜」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。仕事帰り、共働きだった妻とベンチで待ち合わせていた男性の思いをたどる。

岩本政男さんは約40年前に上京し、文子さんと結婚。家を持つ夢をかなえるため、共働きを始めた。バブル崩壊で政男さんの会社が倒産しても、文子さんは明るく励まして働いてくれた。その頃、2人は仕事帰りによく表参道駅のベンチで待ち合わせた。政男さんが待たせても文子さんはいつも笑顔。だが、幸せな日々は続かず、文子さんが体調を崩し、50歳で病死してしまう。受け止めきれない政男さんは、あのベンチを見つめ続けた。

2021/09/26
「沁(し)みる夜汽車 2021夏」

第1話「寝台列車が作った家族の時間 サンライズ瀬戸」
第2話「やさしい嘘(うそ) 近畿日本鉄道 大阪線」
第3話「妻に捧(ささ)げる小説 寝台特急ゆうづる」
第4話「夫になれた三回の警笛 都電荒川線」
第5話「気になるアイツ JR札幌駅」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。ナレーションは、人気番組「チコちゃんに叱(しか)られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。

戦後の復興期、都電の運転手となった男性は妻がいる産院の側を通る度に、警笛を3回鳴らした。赤子と妻へのエールを込めて…。高松へ単身赴任となった中年男性、週末の家族との時間を少しでも長く過ごせるように寝台列車で帰ることを思いついた。小説家になる夢が破れ、夜汽車で北海道へ帰郷した男性、半世紀後、がんを患った体で書き上げた私小説。あの夜汽車での体験をモチーフにした妻への愛…。珠玉の5つの物語をお届けする。

2021夏 第1話
「寝台列車が作った家族の時間 サンライズ瀬戸」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」家族と少しでも長く過ごせるようにと毎週末、寝台特急に乗って単身赴任先へ帰ったサラリーマンの物語。

川崎市に住む会社員の朝倉俊哉さんは、52歳の時に高松への転勤を命じられた。当時2人の息子はまだ小学生、手がかかる頃だった。週末のたびに川崎の自宅に戻った朝倉さん、少しでも家族と長く過ごせるようにと、日曜日の夜、新幹線ではなく、寝台特急サンライズ瀬戸に乗って高松へ帰ることを思いつく。そうすれば4時間も長く過ごせるからだった。列車の中には同じような境遇の単身赴任者たちがいた。そんな生活が3年間続く…。

2021夏 第2話
「やさしい嘘(うそ) 近畿日本鉄道 大阪線」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。混雑する車内で妊婦に席を譲った高校生、とっさについた「やさしい嘘(うそ)」とは?

2年前の夏、木村沙季さんは2人の娘を連れて混雑する近鉄大阪線に乗った。途中駅で身重の女性が乗車する。それを見た娘が席を譲ろうと立ち上がった時、隣にいた高校生が「ぼくは次の駅で降りるから」と言い、代わりに席を譲ってくれた。次の駅に到着、電車を降りた高校生だったが、隣の車両に急いで乗り込む姿が…。「なんでお兄ちゃん、ウソついたの?」と不思議がる娘をよそに、車内にはほっこりとした空気が流れた。

2021夏 第3話
「妻に捧(ささ)げる小説 寝台特急ゆうづる」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。東京での夢を捨て、寝台列車で故郷へ。第二の人生を歩みだす旅を、小説にしたためた夫婦の愛の物語。

昭和50年、森武さんと幸子さん夫婦は上野駅から寝台特急ゆうづるに乗り込んだ。小説家になる夢をあきらめ、北海道で教師になるための旅だった。定年まで勤め上げた65歳の時、武さんにがんが見つかる。闘病を続ける中、書き上げた小説。その舞台は、上野から青森の車内。主人公は一人の女性と出会うことで悩みから救われていく。主人公の青年は武さん自身、青年が出会う女性は幸子さんがモデル。妻への感謝の思いがつづられる。

2021夏 第4話
「夫になれた三回の警笛 都電荒川線」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。かつて都電荒川線の運転手をしていた男性。それが、自分を夫にしてくれたと回想する。

昭和35年、都電の運転手となった佐藤孝一さん。時代は高度経済成長期、酔客を相手に喧嘩をすることも度々だった。27歳で結婚、男の子を授かった。だが生まれた後も見舞いには行かなかった孝一さんは妻が難産だったことを知る。何か自分にできることはないか…。荒川線沿いにあった産院の側を通過する時、警笛を3回鳴らした。不用意な警笛は規則違反、だが「元気でいてくれ!俺はここにいるよ」その思いを伝えたくて…。

2021夏 第5話
「気になるアイツ JR札幌駅」

鉄道を舞台にした、心が温まる実話を伝える「沁(し)みる夜汽車」。中学2年の夏休み、札幌駅で鉢合わせた同級生。同じ鉄道マンとなった二人は偶然の出会いに感謝する。

中学2年の夏休み、長屋忠男さんは北海道へ旅に出た。駅で列車の写真を撮っている時、隣のホームにカメラを持った少年が…。同級生の幸田篤司さんだった。2人は話をしたことがなかったが、共に鉄道好きであることが分かり、一気に距離が縮まった。同じ高校に進んだ二人は、卒業後、京王と西武に入社。5年後、憧れの運転士になる。やがて鉄道マンとしてそれぞれの道に進んだ二人、同窓会をきっかけに再び交流が始まる…。

2021/12/24
「沁(し)みる夜汽車 2021師走」

第1話「50年、ここに座って JR新橋駅」
第2話「思いやりから生まれた恋 京福電気鉄道 嵐山線」
第3話「“家族”がつまった沿線のグラス 東武鉄道 大師線」
第4話「母が小さく見えた17歳の夜 JR高徳線」
第5話「友に誓った あったかご飯 JR多度津駅」

身近な鉄道にまつわる、感動的な5つの実話を特集。大切な人のことを思ってご覧ください。語りは「チコちゃん」でも人気の、森田美由紀アナウンサー。

東京・新橋駅前で靴磨きをする90歳の女性。暑さ寒さに耐え、50年座り続ける女性を支えた思いとは…。京都の電車で、親切だと評判の運転士。彼のもとに、ある日見知らぬ女性から「会いたい」と連絡が。思いがけない恋の行方は…。母とケンカし、深夜の電車に飛び乗った女子高生。母から愛されていないと感じていた女の子は、その夜、意外な形で母の愛を思い知る…。人生や家族が愛しく感じられる、5つの物語。

2021師走 第1話
「50年、ここに座って JR新橋駅」

鉄道にまつわる感動的な実話をお伝えするシリーズ。今回の主人公は90歳の靴磨きの女性。東京・新橋の駅前で実に50年靴を磨き続ける女性の、心温まる物語。

サラリーマンの街・新橋の駅前広場に毎日座る女性。靴を磨いて50年という中村幸子さん、90歳。安くて仕事が丁寧だと人気だ。始めた当初は客も少なく苦難続き。転機になったのは、一人の客との出会いだった。丁寧な仕事ぶりを見て、評判を広めてくれたのだ。「一生懸命やれば必ず誰かが見ていてくれる。」その思いを支えに暑さ寒さに負けず頑張り続け、5人の子どもを育て上げた中村さん。その思いと半生を見つめる。

2021師走 第2話
「思いやりから生まれた恋 京福電気鉄道 嵐山線」

鉄道にまつわる感動的な実話をお伝えするシリーズ。今回は、心優しい運転士の身に起きた、ちょっと不思議で、心温まるラブストーリー。

京都を走る、京福電気鉄道嵐山線・通称「嵐電」。その運転士、山本陽一さんは思いやりあふれる接客で、ファンができるほど有名だ。ある日山本さんのもとに、見知らぬ女性から「会いたい」と連絡が。戸惑いながら会ってみると、女性は山本さんの心優しい接客を何度も見ていたのだという。誠実に仕事に励んだ山本さんの身に起きた思いがけない恋。その行方は…。元気がわくラブストーリー。

2021師走 第3話
「“家族”がつまった沿線のグラス 東武鉄道 大師線」

鉄道にまつわる感動的な実話をお伝えするシリーズ。今回は、家族の思い出が詰まった鉄道路線を、グラスに描いた女性の、父への思い。

足立区の印刷会社を父から継いだ丸山有子さんは、近くの東武鉄道・大師線を印刷したグラスを作った。大師線に乗り、父と西新井大師に出かけたことが大切な思い出だからだ。母を亡くしてから、父は娘たちを可愛がってくれた。ところが、有子さんが就職したころ、父はこう告げた。「父さんは再婚する。有子たちは家を出て暮らしてくれないか」。一度は縁遠くなりながら、再び寄り添う家族。その歩みが刻まれた、グラスの物語。

2021師走 第4話
「母が小さく見えた17歳の夜 JR高徳線」

鉄道にまつわる感動的な実話をお伝えするシリーズ。今回は、家を飛び出し夜の電車に乗りこんだ女子高生と母との、ドラマチックで心温まる物語。

高松と徳島を結ぶJR高徳線。28年前の夜、無人駅で一人の女子高生が電車に飛び乗った。母とケンカし、家から飛び出してきたため。日ごろから母に愛されていないと感じていた女の子は、その後もわだかまりが残ったまま、結婚し親となり、あの夜のことは忘れていった。しかし子どもが思春期になった今、ある光景を思い出す。それはあの夜、必死に自分を探し回り、心配して取り乱した母の姿。親になって初めて気づいた、母の愛。

2021師走 第5話
「友に誓った あったかご飯 JR多度津駅」

鉄道にまつわる感動的な実話をお伝えするシリーズ。今回は、亡き友との約束をひたむきに守り続ける食堂店主の物語。

香川県のJR多度津駅には以前、駅員向けの食堂があった。店主だった髙田芳紀さんはかつて仕事を失っていたため、運転士をしていた親友に推薦してもらい食堂の店主となる。その際、友と「自分からは辞めない」と約束。髙田さんはそのとおりに店を守った。しかし、友人ががんで亡くなり、店も老朽化で廃止に。約束は守ったが、このまま辞めていいのか…。友への感謝を胸に、髙田さんは一つの決断をする。心温まる友情物語。

2022/02/27
「沁(し)みる夜汽車 2022冬」

第1話「電車で芽生えた恋 JRきのくに線」
第2話「祖父に贈った写真 500系新幹線」
第3話「軌道の先にある背中 関東鉄道」
第4話「妻に逢(あ)う旅 北陸新幹線」
第5話「一番の親孝行 JR北陸本線」

鉄道にまつわる感動の実話を特集。家族との懐かしく切ない旅、初対面の乗客同士に芽生えた恋…5つの物語を、チコちゃんで人気の森田美由紀アナの語りでお届けします。

母に連れられ、1年間毎日病院通いした男性。今、老いて認知症になっても息子を気遣う母に、息子が誓った親孝行とは…。仕事の悩みから通勤電車で号泣した18歳の女性。目の前に座った青年は戸惑いながらも心配し、心を通わせていく。2人の出会いの結末は…。93歳の男性が新幹線ではるばる向かったのは亡き妻の墓参り。どうしても伝えたかった愛の言葉とは…。人生や家族がいとおしく感じる5つの物語をお届けします。

2022冬 第1話
「電車で芽生えた恋 JRきのくに線」

鉄道にまつわる感動の実話をお届けするシリーズ。今回は通勤電車で生まれた見知らぬ男女の出会い。車内で泣いていた女性と目の前に座った男性。やがて2人に恋が芽生える。

舞台は和歌山県を走るJRきのくに線。ここには一人ずつ向かい合って座る席がある。25歳の男性がふと見ると、目の前の女性が泣いていた。通勤電車だけに周りは気づかぬ様子。なかなか泣き止まない女性に、男性は言葉をかけようとするが、周囲の目が気になり、ある工夫をする。「僕でよければ話を聞きます」そうメモにして渡したのだ。ホームで3時間話した2人にやがて恋が芽生え、試練も乗り越える絆を育んでいく。

2022冬 第2話
「祖父に贈った写真 500系新幹線」

鉄道にまつわる感動の実話をお届けするシリーズ。大好きな祖父のために新幹線の写真を撮ってあげた中学生は、やがてカメラマンの道を志す。亡き祖父が導いてくれた人生。

25年前にデビューした500系新幹線。その日の姿を捉えた貴重な写真がある。撮ったのは、岡山県に住む中学生だった白井崇裕さん。当時、病気で入院していた、大好きな祖父を喜ばせようと撮影した。その後、祖父は亡くなり、白井さんはその悲しみを忘れようと写真に打ち込む。やがてプロの鉄道カメラマンになる。大人になって気づいたのは、写真の道に導いてくれた祖父の、深い思いやりだった。

2022冬 第3話
「軌道の先にある背中 関東鉄道」

鉄道にまつわる感動の実話をお届けするシリーズ。今回は、鉄路を守る「保線」がテーマ。保線員の父を見て同じ道を歩んだ息子。無口で不器用ながら心でつながる親子の物語。

茨城県を走る関東鉄道の保線員・秋谷涼太さんは、同じく保線員だった父の姿を見て、この仕事を選んだ。レールのわずかな異変も見逃さないよう、毎日点検と補修に汗流す日々を送る。仕事を学ぶにつれて父を再発見するようになった。父とは一緒に暮らすが、あえて仕事について教えは請わない。そんな息子の成長を待ちわび、じっと見守る父。保線の奥深い道を歩み、心でつながる親子の姿。

2022冬 第4話
「妻に逢(あ)う旅 北陸新幹線」

鉄道にまつわる感動の実話をお届けするシリーズ。今回は、亡き妻の墓参りに北陸新幹線で出向いた、93歳男性の物語。墓前でどうしても伝えたかった妻への思いとは。

去年秋、鎌倉市に住む島端謙吉さんは93歳という高齢で、北陸新幹線で富山に向かった。亡き妻の墓参りのためだ。体が弱かったが妻の献身的な支えで健康になった島端さん。老後は妻を介護して穏やかな日々を送った。ある日妻がぽつりと言った。「結婚してよかった」。しかし島端さんは照れもあって返事ができず、のちに強い後悔を抱く。「俺もだよ」そう告げに妻のもとにかけつける93歳。新幹線がつないだ老夫婦の愛。

2022冬 第5話
「一番の親孝行 JR北陸本線」

鉄道にまつわる感動の実話をお届けするシリーズ。今回は、かつて病院通いのため母と毎日電車に乗った男性の物語。認知症になっても子を案じる母に誓った、親孝行とは。

福井県出身の江川雅人さんは、子どもの頃、母に連れられ、毎日列車で石川県の病院まで出かけた。視力が悪化し失明の危険もあったからだ。母は、昼は息子につきそい、夜は仕事をして、懸命に回復を支えた。視力は改善したが母はずっと江川さんの健康を心配。老いて認知症になってさえも息子を案じ続けている。そんな母にどうしたら親孝行できるのか…考え続けた江川さんは、自らの病気を機に、ある決意を胸にする。

2022/05/28
「沁(し)みる夜汽車 2022春」

第1話「駅を飾る 花桃で飾る〜JR越美北線 勝原駅〜」
第2話「もう一度 父として〜平成筑豊鉄道〜」
第3話「消えゆく車両が教えてくれた〜京浜急行電鉄〜」
第4話「駅そばがくれた生きがい〜岳南電車 岳南原田駅〜」
第5話「小さな会社で大きく育て〜北条鉄道〜」

鉄道にまつわる心にしみる実話を特集。無人駅を花いっぱいに彩る女性。父として再出発する運転士…チコちゃんで人気の森田美由紀アナの語りでお届けする5つの物語。

福井県の深い山あいの無人駅は春、ハナモモの花で彩られる。手弁当で花を世話する75歳の女性には土地への深い感謝が…。49歳で転職、運転士になった福岡県の男性。転職の大きな理由は「父としてやり直したい」という切ない願いだった…。神奈川県の若者が魅せられたのは、なんと「廃車両」、現役を退いた車両の姿だ。亡き父の姿にも偉大な先輩にも見え、励みになったという心の風景…。ほろ苦く温かい5つの物語。

2022春 第1話
「駅を飾る 花桃で飾る〜JR越美北線 勝原駅〜」

鉄道にまつわる感動的な実話をお届けするシリーズ。福井県の山あいにある無人駅は春、花桃に彩られおとぎ話のような風景に。手弁当で花を育てる女性には切ない願いが…。

花桃の世話をするのは林沙代子さん(75)。町なか育ちの林さんは50年ほど前、結婚のため山あいの勝原にやってきた。家業の農業と民宿は初体験で苦労の連続。心を癒やしてくれたのが、厳しく美しい勝原の自然だった。「きのう猛吹雪でもきょうは美しい雪景色。人生にも通じる」そう前向きになれた林さん。恩返しにと、駅を花で飾り始めた。「集落のにぎわいが失われていく今こそ、その素敵さを伝えたい」と、花を育て続ける。

2022春 第2話
「もう一度 父として〜平成筑豊鉄道〜」

鉄道にまつわる感動的な実話をお届けするシリーズ。今回の主役は、転職し49歳で列車の運転士になった男性。思い切って転職をしたのには、父親としての、ある決意が…。

福岡県を走る平成筑豊鉄道。佐藤和則さん(52)は、郵便局員から転職し、子どものころの夢だった運転士になった。思い切った転職の大きな理由は、家族と一緒に暮らしたいという願い。実は郵便局員として単身赴任をしていた6年間、多感な年ごろで悩みも抱えた息子たちの力になれなかったという悔いがあった。転職を機に父としてやり直そうと努めた佐藤さん。運転士デビューの日、家族から思いがけない応援をもらう…。

2022春 第3話
「消えゆく車両が教えてくれた〜京浜急行電鉄〜」

鉄道にまつわる感動的な実話をお届けするシリーズ。今回は電車としての役目を終えた「廃車両」に魅せられた若者の物語。癒やしや励ましをくれる古びた車両、その心の風景。

鈴木友さん(22)は、電車の整備工場に通っては、廃車両の写真を撮ってきた。その姿は、見る自分の気持ちによって大きく変わってきたという。小学生の時は若くして亡くなった父の姿に重なり、中学時代は不登校になった自分に似ていると感じた。大学も中退し、将来への意欲も持てなかった鈴木さん。ある時、役目を果たした車両の姿が人生の先輩のように見え、励まされたという。廃車両に思い寄せる若者の、挫折と再起の物語。

2022春 第4話
「駅そばがくれた生きがい〜岳南電車 岳南原田駅〜」

鉄道にまつわる感動的な実話をお届けするシリーズ。今回は無人駅を守るそば屋が舞台。店主の女性は無人駅を「まるで我が家」と語り駅舎の管理も進んで手伝う。その思いは。

静岡県・岳南電車の岳南原田駅には、無人駅なのにそば屋がある。26年きりもりする店主の杉山淑子さん。300人もの常連客の好みを知り尽くし「いつもの!」という注文で直ちに作る。かつて別の職場で経理の仕事をしていた杉山さん。当時は成果が見えにくく、達成感も感じられなかった。この店では客の喜びが肌で感じられ、生きがいに。駅の管理を手伝うのはそのためだ。人からの感謝で、人生が大きく変わった女性の奮闘記。

2022春 第5話
「小さな会社で大きく育て〜北条鉄道〜」

鉄道にまつわる感動的な実話をお届けするシリーズ。今回は小さな鉄道会社が舞台。中途採用された若者が、厳しく温かい先輩の見守りで成長、会社に大きな恩返しを果たす。

兵庫県の北条鉄道は社員14人の小さな鉄道会社だ。日頃は閑散とした路線だが、ことし鉄道ファンに大人気の車両「キハ40」を導入、多くの客を集め話題を呼んだ。この功労者は中途採用で入った25歳の若手社員。旧知の乗務員の勧めで転職し北条鉄道に入社。先輩たちに、人としての心得から国家試験対策まで指導された。恩返しの思いを込めて尽力したのが、人気車両の導入だったのだ。地域密着・小さな会社ならではの成長物語。

2022/10/07
「沁(し)みる夜汽車 2022追想」

第1話「83歳の通学電車大阪メトロ御堂筋線」
第2話「デゴイチが結んだ縁 国鉄51形蒸気機関車」
第3話「通勤電車から逃げたくて 京浜急行電鉄」
第4話「廃駅舎と生きる JR深名線沼牛駅」
第5話「今も続く夫との“旅” JR飯田線大嵐駅」

鉄道が舞台の感動のエピソードをお届けする番組・第13弾。83歳の男性が通う学校、たった一人で守る小さな駅舎、亡き夫との一度だけの旅・・・心にしみる5つの物語。
全国から掘り起こした鉄道にまつわる物語。【大阪】83歳の男性が御堂筋線で毎日通うのは夜間中学。楽しく学ぶ心の奥には、亡くなった家族への思いが。【神奈川】通勤地獄から逃げ出したいと、会社と逆向きの電車に乗った若者。その先にどんな未来があったのか?【沖縄】50年前、初めて見たSLに感動した少年と少女。同じ思いを抱く二人にやがて恋が芽生え、そして・・5つの物語、森田美由紀アナの語りでご覧下さい。

2022追想 第1話
「83歳の通学電車大阪メトロ御堂筋線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。83歳の男性が毎日通うのは、夜間中学。その心の内には亡くなった家族への思いが・・

大阪市に住む石田稔さんは、83歳。毎日御堂筋線に乗り、夜間中学に通う。学ぶのが楽しくてしようがない。子どものころ、家計を支えるため小学校までしか通えなかった石田さん。運転手の仕事で暮らしてきた。高齢になって学びはじめたのには、ある思いが。石田さんは阪神・淡路大震災で妻と子どもたちを亡くした。その家族から「お父さん、しっかり生きて」そう言われた気がしたのだ。石田さんの学びの日々と思いを見つめた。

2022追想 第2話
「デゴイチが結んだ縁 国鉄51形蒸気機関車」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。沖縄の公園に鎮座する蒸気機関車デゴイチ。その雄姿に感動し心通わせた子どもたちのドラマ。
1972年、本土に復帰した沖縄。それを記念し、沖縄の子どもたちが本土に招かれ鉄道を見学する催しが開かれた。初めて見る蒸気機関車の雄姿に子どもたちは深く感動。これを機に、那覇市の公園にSLデゴイチが寄贈されることになった。催しに参加した城間悟さんは、その後、自分と同じ体験をした1人の少女と意気投合。共通の思い出を大切にするふたりにやがて恋が芽生え・・・。デゴイチが結んだ二人のドラマ。

2022追想 第3話
「通勤電車から逃げたくて 京浜急行電鉄」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は通勤地獄から逃げたいと、会社と逆向きの電車に乗ってしまった若者の物語。あなたも覚えがあるのでは?
若いころ、横浜から東京都内の会社に通っていた寒川一さんは、ギューギュー詰めの通勤電車と、疲れた会社員たちにウンザリ。ある夏の朝、反対のホームを見ると、そこには海に遊びに行く人々の楽しそうな姿が。心が揺れ、つい会社と逆の「海行き」の電車に乗ってしまう。このまま会社をサボってしまうのか?その先にどんな未来が待ち受けているのか?誰もが抱く願望を、実行してしまった男性の悲喜劇。

2022追想 第4話
「廃駅舎と生きる JR深名線沼牛駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。古い駅舎を引き取り、一人で維持し続ける80歳。重労働も苦にせず守り続ける思いとは。
北海道の農村地帯にぽつんと見える赤い屋根。平成7年に廃線となったJR深名線・旧沼牛駅の駅舎だ。近くの農家・坂本勝之さんが引き取り、たった一人で26年間守ってきた。「思い出の多い駅舎を何としても残したい」と、冬は命がけの雪下ろしもこなしてきた。15年前、体にがんが見つかった時は、駅舎を生きる張りに、病とたたかった。時代の流れにも老いにも負けず、大事なものを守る80歳の奮闘。

2022追想 第5話
「今も続く夫との“旅” JR飯田線大嵐駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。亡くなった夫と一度だけ出かけた列車の旅・・その思い出を大切にする妻の物語。
長野県に住む74歳の西浦順子さんには、ただ一度だけ夫と行った旅の思い出がある。ともに居酒屋を営んでいた夫婦。順子さんは店・家事・育児と頑張ったが、ろくに労ってくれない夫を不満に思うことも。そんな夫からある日突然、飯田線の旅に誘われたがその真意が分からなかった。ところが夫の死後、常連客から意外な事実を知らされ、見過ごしていた愛情に気づいた順子さん。あの旅に秘められた夫の優しさに思いをはせていく…

2022/11/23
「沁(し)みる夜汽車 2022秋」

第1話「忘れられない初恋列車 東武東上線」
第2話「駅に住む 三岐鉄道 伊勢治田駅」
第3話「父を感じる駅舎 JR門司港駅」
第4話「電車が織りなす夫婦の絵模様 江ノ島電鉄」
第5話「未来につなげる線路 旧高千穂鉄道」

鉄道にまつわる感動のエピソードをお届けする番組・第14弾。通学電車で、初恋に胸ときめかせる中学生、駅舎に暮らし地元に親しまれる夫婦…心にしみる5つの物語。
全国で掘り起こした鉄道にまつわる物語。【東京】新任の先生に恋した男子中学生は、ある朝通学電車でその先生と乗り合わせ、幸せな時間を過ごす。以来、青春は一変し…【三重】駅員を務め夫と駅舎で暮らす女性。客に心込めて接する彼女に、忘れられない夜が訪れた。【福岡】駅でガイドを務める80代の女性は街がさびれた時代も愛郷心を持ち続けた。そこには亡き父への思いが…5つの物語、森田美由紀アナの語りでご覧下さい。

2022秋 第1話
「忘れられない初恋列車 東武東上線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、通学電車で「初恋」に胸焦がす男子中学生が主役。果たして恋の行方は?
東武東上線で中学に通っていた小室正孝さんは3年の時、新任の先生に恋していた。ある朝、通学電車でその先生と乗り合わせ、幸せな時間を過ごす。「また一緒に通いたい!」と、その日以来、同じ電車を利用。会えない日は嫌われたかと不安になった。「先生に認められる男になりたい!」彼は、授業でも体育でも積極的になり、やがて先生に思いを伝える機会がやって来る。…電車で育んだ淡く切ない恋の物語。

2022秋 第2話
「駅に住む 三岐鉄道 伊勢治田駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、「駅に住んでいる」女性の物語。一体どんな暮らしなのでしょうか?
三重県の三岐鉄道・伊勢治田駅。その小さな駅舎に夫と暮らす女性がいる。佐藤ゆり子さん、駅員を務めながら14年間住んでいる。越してきたのは夫が夢かなえ、三岐鉄道の運転士になったから。自分も駅員をしながら地域に溶け込みたいと思ったゆり子さんは、苦労の末に忘れられない夜を迎え、願いが叶う。「出て行ってくれと言われない限り住み続けたい」そう語るゆり子さんの奮闘記。

2022秋 第3話
「父を感じる駅舎 JR門司港駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。亡き父が愛した駅の魅力を伝え続ける女性の人生。
北九州市のJR門司港駅は、かつて九州の玄関口として賑わい、今は観光地にもなっている。ここでガイドを務める内山昌子さんは82歳。35年間も、駅や街の魅力を伝え続けている。街がさびれていた時期から続けてきた大きな理由は、父への思いがあったから。昌子さんの父は、戦前から駅にあったレストランのコック長として多くの人をもてなし、慕われていた。その父を誇りに、駅と街を愛し続けた女性の人生。

2022秋 第4話
「電車が織りなす夫婦の絵模様 江ノ島電鉄」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、「電車の絵」を通して気持ちを通わせてきた、夫婦のドラマ。
神奈川に住む沼田博美さんと妻・久美子さんには、地元の江ノ島電鉄に特別な愛着がある。夫で画家の博美さんが江ノ電を描くのが大好きで、二人の縁もこの電車がきっかけ。結婚後はスケッチにも出かけた。その博美さんが3年前、脳出血で倒れ、利き手で描けなくなった。夫の辛さを知る久美子さんは、再び描けるよう入院先に題材となるものを届け続ける。するとある日…。描くことを通して気持ちを通わせ続ける夫婦の歳月。

2022秋 第5話
「未来につなげる線路 旧高千穂鉄道」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。廃線になった鉄道をいつか再び走らせたい、そんな願いを抱き続ける男たちの奮闘。
宮崎県高千穂町で、渓谷の絶景が人気の観光施設。廃線になった線路の一部で営業している。旧高千穂鉄道は、山あいの地域にとって貴重な鉄道だったが、赤字が続き台風の被害を復旧できず廃線になった。その復活につなげたいと地元の人などが会社を作って手がけているのが観光事業なのだ。かつての運転士、子どもの頃乗った若者、乗客をもてなした農家の男性…温かみあった鉄道をいつの日か再びと願う人たちの思い。

2023/02/23
「沁(し)みる夜汽車 2023冬」

第1話「デパートの日〜JR千歳線」
第2話「再起をかけたプラットホーム〜明知鉄道 恵那駅」
第3話「技と心の伝承〜新幹線車両」
第4話「絵の中のふるさと〜JR只見線」
第5話「母の見送り〜JR博多駅」

鉄道にまつわる感動のエピソードをお届けする番組・第15弾。家族の楽しい思い出が詰まったローカル列車。どん底からの再起をめざした駅。…心にしみる5つの物語。

全国で掘り起こした鉄道にまつわる物語。【北海道】幼い少女が母と二人で、デパートへのお出かけに乗ったローカル線。留守番の父や弟にも素敵なお土産を!家族の愛しさが増すデパートの日。【岐阜】親切な接客で評判の駅員には、人生のどん底から救われた感謝の思いが…【福岡】故郷の福岡から、岡山へ移った男性。博多駅まで見送ってくれた母が初めて見せた涙の真意は…。5つの物語、森田美由紀アナの語りでご覧下さい。

2023冬 第1話
「デパートの日〜JR千歳線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、家族の思いやりに心なごむ「デパートの日」のお話。 語り:森田美由紀

北海道に暮らす西谷旬子さん。子どものころ楽しみにしていたのが、母と二人、JR千歳線に乗って札幌のデパートに行くこと。父と弟ふくめ4人家族だったが、デパートには3か月に一度、女性だけで出かけた。心ゆくまで楽しんで来いという父の思いやりだった。それに応えたいと父や弟に喜んでもらう贈り物も懸命に探す母と娘。夜はお土産のお披露目とごちそうで、ひときわ賑わう茶の間‥家族の思いやりが光る、デパートの日。

2023冬 第2話
「再起をかけたプラットホーム〜明知鉄道 恵那駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、次々と襲う苦難から逃げずに、誠実に生きる駅員のドラマ。 語り:森田美由紀

岐阜県・明知鉄道で親切な接客で親しまれる駅員の尾關(おぜき)辰哉さん、51歳。元々は、老舗の「はんこ屋」の店主だったがコロナ禍で経営が危機に。このままでは従業員に退職金も払えなくなると悩み、廃業を決意。仕事も家も失う困窮に陥った。そのどん底から救われたのが、駅員としての再就職だった。ところが半年後、今度は重い病気で、失業も覚悟する事態に。そんな時、会社から思いがけない言葉が…。

2023冬 第3話
「技と心の伝承〜新幹線車両」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、なんと手作業で新幹線車両をつくる男たちの物語。教科書もなく伝わる職人魂とは。語り:森田美由紀

山口県に、60年もの間、新幹線の先頭車両をつくってきた工場がある。微妙な調整が必要なため、ほとんどが手作業だ。金属板をハンマーでたたき、形にしていくのだ。しかも、ここには職人が技を学べる教科書がない。技は先輩たちから見て盗み、自分で考え磨いてきた。‥職人として、人として成長する男たちの姿。

2023冬 第4話
「絵の中のふるさと〜JR只見線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、温かいふるさとの絵に秘められた、一人の女性の挫折と再起の物語。 語り:森田美由紀

画家・大竹惠子さんは、生まれ故郷・福島県金山町の光景を描く。持ち味はJR只見線が走るのどかな風景。色鉛筆で優しい色合いに仕上げる。画家を志したのは東京で離婚を経験し、疲れ果てて帰郷した時のことだった。人に顔向けできないと悩みながら帰った大竹さんを、昔なじみの地域のお年寄りは慰め、一緒に泣いてくれた。自分を癒やし、救ってくれた人たちの姿を描きたい…絵に込めた故郷の温もり。

2023冬 第5話
「母の見送り〜JR博多駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、駅でおなじみの光景「見送り」にちなんだ物語。感謝してもしきれない、親の愛。語り:森田美由紀

岡山県に住む医師・山内英明さんには、故郷・福岡のJR博多駅に特別な思い出が。それは見送りに来てくれた母の姿。故郷を離れ岡山の大学へ進学した時、医師になって帰省した時など、母はいつもホームまで見送りに来て、決まって涙を流した。「なにも泣かなくても…」と英明さんは感じた。そんな母が亡くなり、今度は英明さんが我が子を見送る側に。その胸に母の姿が去来する。親になって痛いほどわかった、本当の親心。

2023/05/28
「沁(し)みる夜汽車 2023春」

第1話「あなたがいてくれたから〜西鉄 宮地岳線」
第2話「夢を生きる〜特急あずさ」
第3話「はじめての汽車旅〜旧国鉄 東北本線・釜石線・山田線」
第4話「似顔絵で見つけた自分らしさ〜JR吉都線 えびの飯野駅」
第5話「切符売り場の忘れ物〜JR倉敷駅」

鉄道にまつわる感動のエピソードをお届けする番組・第16弾。忘れられない子どもの頃の大冒険。通勤電車で偶然出会った女性たちが生涯の友…心にしみる5つの物語。

全国で掘り起こした鉄道にまつわる物語。【宮城】小学生の姉と弟だけで遠くの親戚の家へ!3つの路線を乗り継いだ、7時間の大旅行。【岡山】駅の切符売り場で、目の不自由なお年寄りに出会った少女。手助けしようと思うが、なかなか声をかけられ…【福岡】通勤電車で偶然出会ったふたりの女性。仕事や育児で意気投合し生 涯の親友に。5つの物語、森田美由紀アナの語りでご覧下さい。

2023春 第1話
「あなたがいてくれたから〜西鉄 宮地岳線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、通勤電車で偶然出会い、生涯の親友になった二人の女性の物語。 語り:森田美由紀

福岡県に住む高倉千夏さんと安河内律子さんは、生涯の友と呼び合う仲だ。出会いは34年前、偶然乗り合わせた電車。安河内さんは当時、赤ん坊を抱えて通勤。高倉さんは、出産を望んでいたため、安河内さんをお手本と思い話しかけた。女性の就労支援が今より遅れていた当時、二人は生き方を相談しあえる貴重な存在になった。毎日車内で交流、以来34年間も付き合いが続いたのだ。満員電車の片隅で育まれた友情。

2023春 第2話
「夢を生きる〜特急あずさ」

鉄道にまつわる心にしみる物語をお届けするシリーズ。今回は、ある日見た夢がきっかけで、なんと鉄道の車両を手に入れてしまった男性の、ウソのようなホントの話。

長野県上田市には特急あずさの先頭車両が置かれた民宿があり、全国の鉄道ファンが集う。経営者の鈴木浩さんがあずさを置いたのには、不思議な経緯が。元々人づきあいが苦手で、仕事もうまくいかなかった浩さん。ある夜、あずさに乗って多くの人が笑いあっている夢を見た。あずさ号を手に入れたら自分を変えられるかもしれない。そう思った浩さんはJRに交渉、本当に手に入れたのだ。夢に導かれた男のロマンあふれる実話。

2023春 第3話
「はじめての汽車旅〜旧国鉄 東北本線・釜石線・山田線」

鉄道にまつわる心にしみる物語をお届けするシリーズ。今回は、幼い姉と弟が子どもだけで挑んだ大旅行!語り:森田美由紀

66年前の夏休み。宮城県の小学生の姉弟が、汽車で二人だけの旅に挑んだ。目指すは岩手に住む叔母の家。3本の路線を乗り換え7時間の行程だ。教師の両親が忙しく、遊びに連れていけないために勧めた旅。小4の姉は、母からお金や切符を託されガッチガチ。引っ込み思案な性格でも、お姉さんらしさを発揮して弟を引っ張っていく。携帯はもちろん、家に電話もない時代。子どもたちが挑んだ冒険と成長の物語。

2023春 第4話
「似顔絵で見つけた自分らしさ〜JR吉都線 えびの飯野駅」

鉄道にまつわる心にしみる物語をお届けするシリーズ。今回の主役は、駅で「似顔絵」を描くことで生きがいを得たという女性。笑顔の向こうに意外な半生が。語り:森田美由紀

JR吉都線えびの飯野駅で、観光客や地元の人の似顔絵を描いて親しまれるのが小山順子さん。実は順子さんは、学歴などのため、長く自分に自信の持てない歳月を過ごした。加えて50代でリウマチを患い、激痛にも苦しむことに。そんな中、娘に背中を押され、自分を変えようと奮起。得意の似顔絵を描き始めた。相手を応援する気持ちで笑顔を描き感謝されることが、自信に。人の役に立てることで、生きがいを得た順子さんの半生。

2023春 第5話
「切符売り場の忘れ物〜JR倉敷駅」

鉄道にまつわる心にしみる物語をお届けするシリーズ。今日の主役は、人助けをためらってしまった一人の少女。その揺れる心を、じっくり見つめてみました。語り:森田美由紀

13年前、一人の女子高校生が忘れがたい経験をした。駅の券売機で、目の不自由な高齢の男性が点字を読みながら切符を買おうとしていた。手助けしようか?でも迷惑だったら‥ためらううちに男性は去り、少女は役に立てなかった自分を責めた。が、ふと見ると男性の財布が忘れられていた。今度こそと追いかけ、財布を渡せ感謝してもらえた。財布には、ある思い出深い宝物をしまっていたという‥誰もが経験するためらい。

2023/06/05
「沁(し)みる夜汽車 2023春」
BSP・BS4Kは59分の拡大版!

2023/09/16
「沁(し)みる夜汽車 2023夏」

第1話「父がくれた時間〜寝台特急ゆうづる〜」
第2話「あいつと俺の鉄道写真〜北条鉄道 長駅〜」
第3話「千羽鶴で、立つ〜三陸鉄道リアス線〜」
第4話「なつかしい音〜新宿駅〜」
第5話「父の出迎え〜京阪電鉄 河内森駅〜」

2023夏 第1話
「父がくれた時間〜寝台特急ゆうづる〜」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。家業を継ぐべきか迷った若者が、寝台特急に乗って人生を見つめ直す旅に…。 語り:森田美由紀

長野県に住む宮入恵さん(66)は、家業の刀鍛冶を継ぐことを期待されて育った。しかし、いざ継ぐころになると急に怖くなった。父親は人間国宝で、その圧倒的な業績におそれをなしたのだ。宮入さんは「外の世界を見たい」と、父から2年間の猶予をもらい、寝台特急で逃げるように故郷を出て北海道へ。牧場で、餌やりや乳しぼりに没頭する日々。そして大切なことに気づいた宮入さんは、ある決断を下す。

2023夏 第2話
「あいつと俺の鉄道写真〜北条鉄道 長駅〜」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。鉄道写真が好きな2人の少年が、40年ぶりに再会し親友に。やがて悲しい別れが訪れるが‥語り:森田美由紀

兵庫県に住む浦浜晃彦さん(65)には、小学校時代、趣味の鉄道写真で仲良くなった親友がいた。野沢敬次さんだ。2人は一緒に出かけてはSLなどの撮影を楽しんだ。浦浜さんが転校して2人は疎遠になるが、40年後に再会を果たす。野沢さんは、なんと浦浜さんの影響でプロの鉄道写真家になっていた。童心に帰って再び撮影を楽しむ2人。その日々は、悲しい終わりを迎えてしまうが…友達の大切さを教えてくれる物語。

2023夏 第3話
「千羽鶴で、立つ〜三陸鉄道リアス線〜」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。今回は、鉄道マンの使命感に感動した少年が折った、千羽鶴をめぐる物語。 語り:森田美由紀

岩手県の三陸鉄道リアス線、通称「三鉄」は、東日本大震災で甚大な被害を受けたが、鉄道マンのたちの奮闘によって、わずか5日で一部区間の運行再開を果たした。その姿に感動したのが当時東京に住んでいた小学生・成瀬賢紘さんだ。鉄道マンたちを応援したいと、友達と千羽鶴を折り、岩手に届けた。そして大人になった成瀬さんは、三鉄の運転士に。あの千羽鶴は今、自分自身をも奮い立たせてくれるという。

2023夏 第4話
「なつかしい音〜新宿駅〜」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。何年も疎遠だった姉と妹。その心をつないだのは、幼い日ともに聞いた電車の「音」だった。語り:森田美由紀

父親が国鉄職員だった平野幸子さんは、都内にあった国鉄の官舎で、電車の音を聞いて育った。幼いころよく一緒に過ごしたのが4つ上の姉。でも大人になると、姉とはぎくしゃくしてしまう。その姉が40代でがんを患うと幸子さんは病院に通って看病し、久しぶりに2人で過ごす。亡くなる直前、窓から聞こえる電車の音を「なつかしい」と話した姉。全く同じ思いだった幸子さんは、驚き、改めて姉の大切さを痛感する。

2023夏 第5話
「父の出迎え〜京阪電鉄 河内森駅〜」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。雨の日に駅まで迎えに来てくれた父に、娘は素直に感謝できず‥不器用で切ない親子の情愛。語り:森田美由紀

村山敦子さん(78)は、若いころ会社帰りに急な夕立にあった。駅に降りると、傘を持って父が出迎えに来ていた。でも敦子さんは「走って帰れるのになんで来たの?」と反感を感じ、雨の中、無言で家へ。愛情は感じても、気まぐれで自己中心的な父が嫌だったのだ。それから56年、敦子さんは子育てを経て親の思いも知った。今では当時の自分を冷たい娘だったと悔い「今度の墓参りで父にありがとうを言いたい」と笑う。

2024/02/26
「沁(し)みる夜汽車 2024恩愛」

第1話「いつでも帰っておいで〜JR戸畑駅」
第2話「大嫌いだった家業〜豊橋鉄道 渥美線」
第3話「幸せな“誤算”〜JR桜木町駅」
第4話「母の弁当〜JR信越本線」
第5話「ごめんね、おばちゃん〜JR高崎線」

鉄道にまつわる感動のエピソードをお届けする番組・第18弾。ホームでの母との別れ。駅そば屋店主の波乱の人生。大嫌いな家業の道に進んだ若者の成長…5つの物語。

全国で掘り起こした鉄道にまつわる物語。【福岡】就職のため東京に旅立つ日。「いつでも帰っておいで」…母がホームで言った一言に娘の涙は止まらず…【愛知】大嫌いな家業の床屋になれと言われた若者が、理容学校に通った電車。苦しんだ末に気づいたのは、両親の働き方の価値だった【神奈川】商社から駅そば屋に転職した男性。真摯な人生には幸せな“誤算”が待っていた。…5つの物語、森田美由紀アナの語りでご覧下さい。

2024恩愛 第1話
「いつでも帰っておいで〜JR戸畑駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024恩愛 第2話
「大嫌いだった家業〜豊橋鉄道 渥美線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024恩愛 第3話
「幸せな“誤算”〜JR桜木町駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024恩愛 第4話
「母の弁当〜JR信越本線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024恩愛 第5話
「ごめんね、おばちゃん〜JR高崎線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024/03/23
「沁(し)みる夜汽車 セレクション
運命の出会い」

第1話「49歳差の友情〜JR中央線〜」2019春
第2話「思いやりから生まれた恋 京福電気鉄道 嵐山線」2021師走
第3話「背中を押した乗客のひと言〜特急 白鳥号〜」2020春
第4話「乗客が見守った“最後の電話”〜JR長崎本線〜」2020秋
第5話「あなたがいてくれたから〜西鉄 宮地岳線」2023春

鉄道にまつわる感動のエピソードを綴る「沁みる夜汽車」。ご好評いただいた回を選りすぐった、特別セレクションをお届けします!今回のテーマは「運命的な出会い」。

多くの人が乗り合わせる鉄道では、時に人生を変える出会いが。【東京】50代の男性と小学生が車内で出会い、49歳差の親友になっていく。【京都】優しくて評判な運転士。その仕事ぶりを見ていた女性客が彼を訪ね、やがて恋が・・・。【佐賀】刻々と死が迫る父に、電車から最後の電話をかけたい。でも周りに迷惑が・・そんな男性の迷いを救ったのは乗客の思いやりだった・・。5つの物語。森田美由紀アナの語りでご覧下さい。

2024/03/23
「沁(し)みる夜汽車 セレクション
家族の歳月」

第1話「息子と車窓の風景を〜江ノ島電鉄〜」2019春
第2話「ふるさとへ続くレール〜JR上野駅〜」2020春
第3話「デパートの日〜JR千歳線」2023冬
第4話「駅までの5分〜長野電鉄〜」2021冬
第5話「一番の親孝行 JR北陸本線」2022冬

鉄道にまつわる感動のエピソードを綴る「沁みる夜汽車」。ご好評いただいた回を選りすぐった、特別セレクションをお届けします!今回は、かけがえのない家族の思い出。

家族と鉄道にまつわる心にしみる物語。【神奈川】病気の息子の夢は運転士になること。命あるうちに望みを叶えてやりたいと奔走した父の姿。【北海道】母と娘が買い物を楽しむデパートの日。ささやかで大切な家族の行事。【福井】母に恩返しをしたいと願う息子が、がんを患ってしまう。闘病の日々に気づいた「一番の親孝行」とは。思いあう親子の歳月。・・・5つの物語、森田美由紀アナの語りでご覧ください。

2024/03/24
「沁(し)みる夜汽車 セレクション
青春の輝き」

第1話「超特急が結んだスロー恋愛〜東北新幹線はやぶさ〜」2020夏
第2話「伝言板の青春物語〜JR東海道線 二宮駅〜」2019夏
第3話「母が小さく見えた17歳の夜 JR高徳線」2021師走
第4話「デゴイチが結んだ縁 国鉄51形蒸気機関車」2022追想
第5話「通勤電車から逃げたくて 京浜急行電鉄」2022追想

鉄道にまつわる感動のエピソードを綴る「沁みる夜汽車」。ご好評いただいた回を選りすぐった、特別セレクションをお届けします!今回は甘く切ない青春時代の物語。

青春時代の恋や悩みを描いた物語を特集。【香川】母とけんかし、夜の電車に飛び乗った女子高校生。忘れられない一夜に。【宮城】オクテの男女が、新幹線で互いのもとに通いあう、心温まる遠距離恋愛。【神奈川】若きサラリーマンがある朝、ふと魔が差して会社と逆方向の電車に乗ってしまう。結局会社をさぼった彼に、意外に豊かな一日が待っていた。・・5つの物語、森田美由紀アナの語りでご覧ください。

2024/03/24
「沁(し)みる夜汽車 セレクション
再起の鉄路」

第1話「83歳の通学電車 大阪メトロ御堂筋線」2022追想
第2話「桜と生きる〜松浦鉄道 浦ノ崎駅〜」2020春
第3話「夢を生きる〜特急あずさ」2023春
第4話「似顔絵で見つけた自分らしさ〜JR吉都線 えびの飯野駅」2023春
第5話「消えゆく車両が教えてくれた〜京浜急行電鉄〜」2022春

鉄道にまつわる感動のエピソードを綴る「沁みる夜汽車」。ご好評いただいた回をえりすぐった、特別セレクションをお届けします!今回は、人生の再起の物語。

人生の様々な苦境から再起をめざす人々の物語。 【大阪】83歳の高齢で夜間中学に通う男性。その胸には亡き家族への思いが 【宮崎】長い間自分に自信が持てず生きてきた女性。転機は駅で得意の「似顔絵」を描き始めたことだった… 【佐賀】がんを患い仕事に挫折した男性の転機になったのは、やはり病気で咲かなくなっていた「駅の桜」を世話すること。自らと重ねて命をめでる男性の物語。森田美由紀アナの語りでご覧ください。

2024/03/25
「沁(し)みる夜汽車 2024結(ゆい)」

第1話「あの時を忘れない〜JR山陽本線」
第2話「温かなよりどころ〜JR止別駅」
第3話「あなたと会えてよかった〜JR常磐線」
第4話「“廃車両”よありがとう〜千葉県いすみ市」
第5話「愛しき人たち〜新宿駅」

鉄道にまつわる感動のエピソードをお届けする番組・第19弾。がんを患う女性2人が車内で出会い…。無人駅で人気のラーメン店には亡き伴侶への思いが…。5つの物語。

全国で掘り起こした鉄道にまつわる物語。【北海道】無人駅に賑わいをと、夫が開いたラーメン店。その遺志を継ぎ33年間店を守る妻の思い【茨城】がんに悩む女性が電車で出会った高齢の女性は、なんと長年がんと闘い続ける“先輩”。明るく生きる姿は女性の励みになり、生きる指標に【福岡】就職のため列車に偶然乗り合わせ、語り合った男女。ずっと互いを忘れず再会し… 5つの物語、森田美由紀アナの語りでご覧下さい。

2024結 第1話
「あの時を忘れない〜JR山陽本線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024結 第2話
「温かなよりどころ〜JR止別駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024結 第3話
「あなたと会えてよかった〜JR常磐線」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024結 第4話
「“廃車両”よありがとう〜千葉県いすみ市」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024結 第5話
「愛しき人たち〜新宿駅」

鉄道にまつわる心にしみるエピソードをお届けするシリーズ。

2024年3月25日更新