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速くやるより、長くやる(エシカル100考、20/100)

体調不良で寝込んでいたのだけれど、やっと回復してきたので法政大学長岡先生とゼミ生さんたちによるカフェゼミに参加。障害をお持ちの方たちと革小物をつくる事業をやっているUNROOF株式会社/ボーダレス・ジャパンの中富さんのお話を聞いてきました。

ソーシャルビジネスにおいて原則撤退はなし、というお話しがちょっと物議だったけど、僕は頷けた(もちろんインパール作戦のように無謀でも死ぬまでやれということではなく、比喩としての「撤退なし」だけど)。

社会課題の1次当事者(障がい者やセクシュアルマイノリティや引きこもりなどのご本人)との関わりをもち、その人たちと希望の種を育て始めてしまった以上、途中で「あ、もうからないんでやめますー」っていうのはなし。腰を据えて関わって、事業継続が難しい場合でもちゃんと希望の種を絶やさない形で次につなげようということでの「撤退なし」なのだと思う。

学生団体などが社会課題に取り組むときの難しさはここらへんで、いかに意欲的な取り組みでも学生という期間限定身分に立脚していると、卒業とか代替わりとかで事業がお終いになることがけっこうある。というかかなり多い。そうすると、関わられた方には気まぐれに自分たちで遊ばれた感、感動ポルノに使われた感が残り、いろいろと悪影響を残す。

まあ学生団体とかだけでなく、世界中でいいことしたい欲からの気まぐれ支援をして状況を悪化させる「ポバティー・インク」事象って枚挙にいとまがないよね、、とは思うが。

社会への取り組みは、正解もなければゴールもない、作用をすれば反作用もある。だからこそ、やり抜くことよりやり続けることが大事だといつも思っている。

速くやるより、長くやる。

「利潤最大化を目指さないビジネス」というのが今日のカフェゼミのテーマだったけど、短期的に利潤の最大化を目指さず、長期的にインパクトの最大化を目指すのがソーシャルビジネスなのかもしれないな、とか思った。

UNROOFさんかこれから自社製品の販売やクラウドファンディングがあるそうですが、実際の商品を見てみたいなーという気持ちにすごくなりました。

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