恋人の部屋の心霊現象と戦った話(創作コメディ)
アヤとケンジは恋人同士である。ある日、アヤの家で心霊現象が続くというので、ケンジはアヤの家に泊まることにした。
アヤ 「ありがとうね。わざわざ来てくれて。」
ケンジ「いやいや、何かあっても大変だからね。ところで、心霊現象ってどんなの?」
アヤ 「物が勝手に動くの…」
ケンジ「それは怖いね…」
アヤ 「洗濯もしてくれるし、皿も洗ってくれるし、掃除までしてくれるわ。」
ケンジ「家事をやってくれるタイプのポルターガイスト?」
アヤ 「それに比べてケンジは部屋を散らかすし、家事も私がやるのが当然だと思ってるし…」
ケンジ「気が付いたら俺がディスられている…?」
アヤ 「それに料理も作ってくれるんだよ。」
ケンジ「もはや夫だろそれ。」
アヤ 「でもカザフスタン料理しか作ってくれないから飽きちゃって。」
ケンジ「なんでカザフスタン?」
アヤ 「それに調味料とかの位置を変えると「祟るぞ」って壁に文字が浮き上がるの。」
ケンジ「そんなことで祟られてもなぁ…」
アヤ 「それだけじゃなく人の声がするの…言ってることまではっきり聞き取れるんだよ。」
ケンジ「どんなこと言ってるの?」
アヤ 「「最近元気ないね。大丈夫?」とか「どうしたの?話聞こうか?」とか」
ケンジ「相談に乗ってくれるタイプの心霊?」
アヤ 「でもいつも最終的には「頑張れ頑張れお前ならできる!!根性見せろ!!」って言われて終わる。」
ケンジ「急に体育会系!?」
アヤ 「そうゆうことが続くから…試しに部屋で写真を撮ってみたの…そしたら…やっぱり何か写り込んでたの!!」
ケンジ「写真見せてくれる?」
(アヤが写真を見せる。)
ケンジ「…プリクラで撮った?めっちゃ盛ってあるんだけど…」
アヤ 「部屋で撮ったのにプリクラみたいに加工がされてあったの…」
ケンジ「「恨めしや♡うちらズットモだよ♡」って文字まで入ってるじゃん。」
(部屋の物がガタガタと動き始める)
ケンジ「うわ!!何だ!?」
(白いもやのようなものが出てきて、人の形になる)
霊 「イエェェェェェーーーーーーーイ!!!!!」
ケンジ・アヤ「!!??」
霊 「空前絶後のォォーー!!超絶怒涛のポルターガイスト!!恐怖を愛し!!恐怖に愛された男ォォーーーーーー!!!!」
ケンジ・アヤ「サンシャイン〇崎の霊!!??」
霊 「女の子の部屋に入ってくるとはいけすかねぇ男だ!!」
ケンジ「勝手に部屋に住み着いてたやつが何言ってるんだ!!」
アヤ 「この時のために用意してたのよ。これでもくらえ!!」
(ゴーストバスターズのテーマを流す)
霊 「うわぁ!!ゴーストバスターズだと!?」
ケンジ「斜め上の除霊方法!!」
スマホ「ゴーストバスターズ♪♪」
霊 「プギイ!!」
(霊がもがき苦しみ、消える)
アヤ 「ありがとうケンジ。あなたのおかげで除霊ができたわ」
ケンジ「俺、何もしてないけどね。」
アヤ 「あなたをゴーストバスターズの一員として認めるわ。」
ケンジ「え?」
(いつの間にか部屋にはゴーストバスターズのメンバーがいる)
アヤ 「これから一緒に町の平和を守るのよ」
ケンジ「最初からお前らが除霊しろや」
~終~
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