見出し画像

あたらしい企業カレンダーのフォーマットをつくるのに何を考えたのか

みなさんとノベルティの話がしたい、tetoteミウラです。前の記事でも書いたのですが、企業がつくるカレンダーって、いまいちなことが多かったり、たくさんもらって余ってしまう傾向がありませんか!?

“取引先の営業マンが持ってきたカレンダー、余ってしまってダンボールに詰め込まれて、総務さんが「ご自由にどうぞ」と書いてるのに、そのまま3月くらいまで放置されてる光景、会社でみたことありません?「もらってください」ってダンボールに入ってるの、企業カレンダーと捨てネコくらいですよね。せつない。”

ずいぶん前から着想していた企業の卓上カレンダーを形にしました。これなら、ダンボールに取り残されない自信があるプロダクトです。企業が持つイメージカラーが鮮やかに反映することができる、ミニマルなカレンダーです。

例えばこんなロゴがあったとします。

スクリーンショット 2021-10-08 15.34.22

スタンドとカレンダーの色をオリジナルで調整できるので・・・

画像4

世界にひとつのカレンダーが出来上がります。

画像2

スタンドにロゴも印刷できます

画像10

基本的なアイテム情報はnote広報部のノートに記載しています。

https://note.com/tetote_novelty

私はその裏側というか、カレンダーにどのような意味を持たせたか、その考え方をここで書いていきたいと思います。

❶カラーとブランディングの関係

画像5

このカレンダーは「2つの色の組み合わせ」+「スタンドに名入れできる」という構造があります。色って印象として大きいと思うんですね。

例えば、みんなが知っている企業として、超巨大ハンバーガーチェーンで考えてみます。店舗がたくさんありますから、赤と黄色のロゴが、どこかの駅に着いたり、車で国道を走っていれば目に入ります。webやテレビでももちろん。色の訴求が、何かしらされていると思うんです。

他にもマーケティングのパワーがあれば、五感に訴えるブランディングができる。目で見るロゴ以外にも、CMでお馴染みのサウンドロゴや、店舗での音、またはポテトの香り。はっと、思い出してもらえる仕掛けを埋め込めます。

スクリーンショット 2021-09-17 9.51.21

↑実は左下から2番目は、とあるハンバーガーチェーンをイメージしています...

企業カレンダーを渡す機会が多いのは、セールスと顧客の関係が強い、BtoBやSaaS系の企業になると思います。顧客接点は基本的にwebとなると、印象に残る情報が基本的に少ないですよね。

数サービスサイトUI/アプリアイコン/ロゴなどの「色」は、ユーザーの印象にとって数少ない接点であり重要なポイントになります。(もちろん広告予算があれば「ビズリーチ!」のようにCMで音で印象に残すというのも、できるとは思いますが)

画像15

企業のカレンダーを検索してみるとわかりますが、大抵、ロゴが小さくポツンと入っていたり、フルカラーではなく1色での箔押し名入れも多いです。カレンダー全体を通じてのオリジナルデザイン訴求ができない構造です。

以上のことから、カラーを最大限に活かすデザインは価値があるのでは?と着想しました。

❷カレンダーに現代人が求めるのはミニマルさ

スクリーンショット 2021-10-08 18.58.12

↑とにかくシンプルなデザイン

カレンダーってどんな時にみますか?今ってスマホかPCでチェックしませんか?これは予想ですが、現代のカレンダーを見たいと思う瞬間というのは、基本的に日付/曜日/祝日がいつになるのか/という基礎的な部分が中心だと考えます。

例えばwebミーティング中に、電話中に。すでにスマホやPCが他のアプリを使っているときに、カレンダーを見るのに障壁があり、一瞬で判断できるスピードと簡便性がアナログにもあると考えます。

書き込めた方がいいとか、六曜があった方が良いなどをどう考えるか。かつてはカレンダーと言うものが独立していました。スマホやPCのような「他のデバイスで見れない」前提だったから、情報量が多い必要性がありました。

機能を加えていくと、デザインとして情報過多になってしまいます。特に今は在宅ワークも多いですから、なるべくオブジェのように置いてもらえるミニマルかつ美しいことが重要だと考えました。

❸スタンドの素材について

画像7

↑レーザー印刷で掘り出したロゴ。木の素材が出てきます

ノベルティを届ける際に、ユーザーに印象づけるものは何か?その1つに素材が与える印象があると考えています。手で触る情報で、紙、革、木、プラ、鉄、など様々なプロダクトは印象が違います。

以前、カラーを活かした木のスタンドのプロトタイプを作った時、かなり感動しました。間伐材のエコ素材でつくることができるのも魅力的だったのですが、矛盾するようですが、一瞬なんの素材かわからない仕上がりにできたのです。とても技術がいる職人の工程だそうです。これは、木の印象をリセットできるな、と感じました。

画像12

↑テストでつくった木のモック

今、目指しているノベルティは、いかにアイテムが企業のブランドイメージを踏襲しているかと言うことです。個人的には憑依できるノベルティと呼んでるんですが、「うつわ」になりやすいアイテム企画をしています。

このスタンドは木でできています。木は「優しさ/やわらかさ/親しみやすさ」などのイメージを持っています。企業によってマッチすればそのまま使えますが、そうでない印象を作りたいケースもありますよね。カラーを加えて素材がわからないことは、印象を限定しないプロダクトとして重要なポイントであると考えています。

❹年末のギフトとして必要な要素を

画像8

↑ギフトとして渡せるパッケージがポイントとなります

最近は、企業がモノをユーザーへ贈るのはどんなケースなんだろう?と考えています。お歳暮やお中元に贈答品として百貨店のお菓子なんかをもらうケース。あとは、年末にカレンダーと年賀状。イベントで配るノベルティ。株主総会で渡すアイテム。それくらいなのかな?と。

企業がカレンダーを渡したり、年賀状を発送するのは日本の一つの風物詩です。が、デジタル化が加速し、目に見えるKPIドリブンの判断基準が加速すると、この「なんとなく渡せば良い慣習」は徐々に減っていってしまうと予想します。

数字での反応が見込めることだけを良しとして ー 感謝を伝えるようなアクションを無くしてしまう未来は ー あまり魅力的に感じないと個人的に考えています。

手を抜いた適当な「もらっても嬉しくない」カレンダーを、ポンと渡す。おそらくムダだとして、減っていくでしょう。その代わり、カレンダーにも年賀状にも、ノベルティにもしっかり工夫をすれば、顧客コミュニケーションを改善する可能性があるのでは?という想いがずっとありました。(ここは別にnoteで書いてみます)

画像9

↑メッセージスペースのあるカード。感謝や想いを届けることができます。

アイテムの質を上げる、ギフトパッケージに入れて体験を演出する、ご挨拶のメッセージも添える、会えない方には年賀状として発送できる。このように思考したプロダクトを開発しています。

年末に向けて制作中の企業は BtoB企業ですが、顧客リストも多いので発送を予定しています。そこにはご挨拶のメッセージを添えてお届けする予定です。

❺BtoBで渡すことが多いのがカレンダー

画像11

前段のように、カレンダーはBtoBでの使用をベースに考えているので、セールスパーソンが手渡したり発送する機会を想定しています。名刺をカレンダーの13枚目にセットして渡せるという狙いもあり、全体を標準的な名刺サイズに設定しています。厚みも「格安発送できるサイズ」を基準に算出しています。

画像13

名刺サイズとミニマルな情報、というのは一番最初に決めていました。ですので、スタンドも小さくできます。現代のデスクは、PCやスマホ、その充電器などスペースが他のアイテムで埋まります。

意外とカレンダーの置き場を確保するのもむずかしいのでは?と。結果として、オフィスでも在宅でも、デスクにとても置きやすいサイズになりました。

❻現状のカレンダーの課題

先日、ノベルティ迷惑度調査を行いました。 ひとことでまとめると、もらって迷惑なノベルティ総合1位は企業からもらうカレンダーになります。

画像15

“弊社の調査によると企業カレンダーは、壁掛け+卓上で48.8%の方々が、もらって迷惑だな、と感じたことがあるようなんです。企業のカレンダーは、多くの会社さんがなんとなく作ってしまうのですが、実は迷惑だと感じられるリスクが最も高いアイテムなんです...!”

半分近くの方が、カレンダーって迷惑だと思われている。デザイン的に飽きられているというのと、たくさんもらうから無駄にしてしまう、ということが想定されますね。

以前の記事にも書いているのですが、欲しいものが世の中にないからつくったり、メーカーさんを探したりの繰り返しをしています。「これなら、もらったら嬉しいよね」と自分たちが 納得できるモノづくりをがんばっていきます。 

企業カレンダーって、なんとなく惰性でつくられがちです。すっかり慣習になっているのだと思うのですが、このように少しずつ、変革していく価値があると考えています。

カレンダーを作ってみたいと思ったら、すぐサイトからお問い合わせください。また、お知り合いの企業の方に、自分の会社のカレンダー発注担当者の方に、この商品をお伝えいただければうれしいです!

↑商品サイトはこちらから!お問い合わせいただければ、価格とサンプルなどお送りします。

↓動画もつくったのでぜひ見てみてください