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いただきます

初めまして。tetomatoです。
約一年前から、動物を利用した産物を可能な限り買わない・食べない・使わない生活を送っています。

noteは自分の考えをまとめる場にしようと思っています。
この一年間ずっと頭に引っかかっていた"いただきます"について、今回は書きます。

"いただきます"は、幼い頃から沢山の日本の方が食事の前に唱える言葉です。

この言葉にはいくつか解釈がありますが、
①その料理の作り手に対する感謝
②食べる行為は何かを殺すことで成り立ち、「その命に感謝していただく」
この二つを意識してわたしは唱えていました。

しかし、わたしは心から感謝していませんでした。
なぜならそのお米や野菜、そして肉や卵、乳製品たちが、どこでどのように誰によって育てられ収穫されてきたのか、何も知らなかったからです。

感謝していないのではなく、できなかったのです。

本当に心から感謝していただくためには、まず知ることから始めなければいけないと思い、最初に肉などの動物性食品について調べました。

「とてもじゃないけど、動物性食品に対してわたしは感謝などできない」と感じました。

妊娠ストールと呼ばれる狭い檻に入れられ、一生身動きがとれない母豚たち。
その目の前で弱り死にゆく子豚たち。
B5用紙の大きさほどのケージに詰め込まれ、羽毛が禿げ、仲間の糞尿が体にかかっても体を清潔にすることも許されない母鶏たち。
強制妊娠後、必死に産んだ赤ちゃんとものの数分で一生引き離され、搾乳され続ける母牛たち。
"上質な肉"のためにビタミンA不足で盲目になる子牛たち。
主に中国・韓国などで行われている犬肉の調理法。

毎日何万もの家畜動物たちが殺されている現実。
彼らを肥育するために使用される農薬や化学肥料まみれの遺伝子組み換え作物の与える地球・社会・健康被害。
大量の排泄物により汚染される土壌や空気。

屠殺は目を逸らしたくなるほど凄惨なものです。しかしそれをしなければ動物性食品は作れません。その上この地球を大きく破壊しているという研究も数多あり、また、動物性食品による健康被害も警鐘を鳴らされています。

わたしにはとても、"いただきます"と感謝して動物を食べることはできません。

では、野菜や穀物などはどうだろうと気になり、栄養面は本や海外のレポートを読んで学び続けるよう意識して生活しています。

誰がどのように作っているのかを知るため、慣行農家さん・有機農家さん・自然農家さんのお手伝いや、オーガニックマーケットのお手伝いをしています。

栄養面からも、生産者・販売者・消費者の立場になることで分かったことからも、現代人であるわたしの食べ物は、野菜や穀物などの植物であるという結論に至っています。

農家さんのお手伝いをしたため、農作業がどれほど大変なものかを身をもって知ることができました。

今のわたしは、少なくとも一年前のわたしの何倍も感謝して"いただきます"と言えます。

長々と書いてしまいました。
わたしが言いたいことは、一体どれほどの人間が、その食事の背景を考えて"いただ"いているのかということです。

「生まれてきてくれてありがとう」
「死んでくれてありがとう」
「作ってくれてありがとう」
「わたしの糧となってくれてありがとう」
「いただきます」

言葉で言うのは簡単ですが、そこに本当の感謝が生まれるのは知ることなくしてはあり得ないと考えています。

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