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映画のはなし①

OTとか精神医療とか一切関係なく、シンプルに個人的に好きな映画たちです。

今回はストーリーに大きな波があるわけではなく、淡々としてるけど、それが良い雰囲気を産んでるような、観ていてホッとできる5作品。

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「せーの、で始まる俺たちの音楽」

①音楽(監督:岩井澤健治 2020)

ある夏の日、楽器も触ったこともない不良学生たちが思いつきでバンドを始める。そして彼らに影響 を受けた若者たちをも巻き込み、町に「音楽」が響くのだった。

大橋裕之さんの漫画が原作のこちら。
漫画では演奏シーンが「ボボボボボボボ」と表現していて、いったい映画でどんな風になるんだろうと思わせてくれた作品。
音楽のはじまり、ロックのはじまり、それを感じさせてくれます。
パンフも買いましたが、ロック好きにはたまらないオマージュとたくさんあるみたい。
大橋裕之さんの漫画は、日の目を浴びない人たちが主人公だけど結局日の目があたってない感じがとても良いです。

この世界は、かくも可笑しく、愛おしい

②天国にちがいない(監督:エリアスレイマン 2021)

映画監督であるエリア・スレイマンは、新作映画の企画を売り込むため、故郷ナザレからパリ、ニューヨークへと旅に出る。故郷とは全く違う世界を目の当たりにするが、思いがけず故郷との類似点を見つけてしまう。「果たして我々の本当の故郷はどこにあるのか―?

エリアスレイマン監督自らが本人役として登場します。が、びっくりするくらい何も喋りません(笑)
スレイマン目線の映像がほとんどで、ゆるやかにシュールな笑いが続きます。
コメディ映画として観ると、好き嫌いは別れる気がしますが、監督自らが「世界をパレスチナの縮図として提示した」と語る様に、一つ一つのネタに実はパレスチナ問題に関する深いメッセージが込められているように感じる作品です。
メッセージを感じながら観るも良し、シンプルにコメディ映画として観るも良し!
こちらもパンフおすすめです!見た目もオシャレ。

「喋る」だけの放課後。

③セトウツミ(監督:大森立嗣 2016)

クールでインテリの内海と元サッカー部でお調子者の瀬戸。高校生の二人は、内海が塾に行くまでの放課後を河原で喋りながら過ごす。真逆のような二人だが、言葉遊びで盛り上がったり、時にはちょっと深いことも語り合ったり…二人でいれば中身があるようでないような話も尽きない。

こちらも漫画原作の作品ですね。
ほんとに放課後の河原で二人がダベって、たまに変なピエロや不良や憧れのマドンナが登場するだけです。
真剣に観る映画ではないです(笑)(#失礼)
自分自身を振り返ってみると、何か大きなイベントで知り合った人よりも、とくに何もない時間を一緒に過ごしてた人の方が今でも長く付き合ってるなぁと感じる。まあ、当たり前か?
漫画は今でもあるかわからないけど、LINEマンガで読んだので、気になる人はまずはそちらもぜひ!
こんな青春も良いなぁと感じる作品です。

季節のように生きる。

④日日是好日(監督:大森立嗣 2018)

真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょい。そんな典子は、いとこの美智子と「タダものじゃない」と噂の武田先生のもとでお茶を習うことになった。「お茶はまず『形』から。先に形を作っておいて、後から『心』が入るものなの。」と武田先生は言うがーー。人生の居場所がわからない典子だが、毎週お茶に通い続けることで、何かが変わっていった。。。

調べてたら日日是好日とセトウツミは同じ監督さんなんですね!「この監督は〜」とか意識したことなかったけど、この監督さんの作品は結構好きなものが多いみたい。
原作は森下典子さんという方のエッセイです。とても薄いし、すぐに読めますよ。
映画の内容もさることながら、サントラがとても素敵で何度も聴きたくなる心地良い音楽です。
樹木希林さんもやっぱ良いよなぁ。緊張と安心を同時にくれる佇まい。「あん」とかも早く観たい。

そこは、輝けない私たちの、ちょっとだけ輝かしい特等席

⑤アルプススタンドのはしの方(監督:城定秀夫 2020)

高校野球の応援に来ているがルールも知らない2人の演劇部員・安田と田宮。そこに遅れてやってきた元野球部・藤野。そしてぽつんと1人、帰宅部の成績優秀女子・宮下。安田と田宮は訳あってお互い妙に気を遣っている。宮下は、吹奏楽部部長に成績で学年一位の座を明け渡してしまったばかりだ。やがて、それぞれの想いを抱えたまま、格上相手で戦況不利な試合が終盤に1点を争うスリリングな展開へと突入していくが…

これ、めっちゃ好きです。オススメ。
ザ・ミニシアターといった映画。高校野球という場面ですが、試合は金属バットの音などのみで、グランドや選手は一切映らず。映像は基本的に「アルプススタンドのはしの方」。
主題歌がthe peggiesという方の「青すぎる空」という曲なんですけど、その歌詞の一部がすっごく好きです。

青すぎる空に逃げてしまいたくなる
それも僕なんだよ
まだ何もない僕らの為の歌

この青すぎる空が僕には似合わないなんて思っていた
でも逆転すんだ 空振ったっていい

定期的に小ちゃいプライドが邪魔をしてくる僕ですが、この歌を今の自分の立場に置き換えて、励みの一つにしています。
話逸れたけど、こちらの映画終わり方もスッキリしてて、エンドロール中「観てよかった〜」と思える作品てす。

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以上!
パニックホラーと心霊系以外は何でも観るのでオススメがあれば教えてください🙌

#映画 #映画レビュー #映画感想 #映画好きと繋がりたい

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