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2月刊行!河村悟 詩集『裂果と雷鳴』…解説:佐藤究(小説家)、特別寄稿:間奈美子(言語美術)

 河村悟が終生追い求めたのは、あらゆるイメージが燃え尽きてしまったその先、光はおろか、時間さえも粉々に砕かれているような場所だったはずだ。そこに〈裏宇宙〉の逆光がある。そういう場所を河村悟は〈間(マ)〉と呼んだりした。――佐藤究(小説家)

『裂果と雷鳴』解説より

 そのように在るものがまなざしでただ繋がっていく主体なしの稀有な空間・テクストである。無論「わたし」もなければ何かを言おうともしない。(略)観られ、囁かれたままのコトバを拾いながら、また語に導かれるよう意識を任せているようにもみえる。――アトリエ空中線 間奈美子(言語美術)

『裂果と雷鳴』頌辞より

“菫いろの 夜の果てに (贄)を 呼ぶ声がして”

言葉の深淵を歩き、迷宮のダンスを踏み、星座をつくるように旅をした詩人、河村悟。
『黒衣の旅人』(2006)後篇として書き起こされた本作は、口述筆記で綴られた詩人による最後の詩で幕をおろした。小説『幽玄F』(河出書房新社)のエピグラフにこの詩を引用した佐藤究による解説、本書の造本組版を担当したアトリエ空中線、間奈美子氏(言語美術)による特別寄稿を収録。

裂果と雷鳴 或る天使刑の破片
著者 河村悟
発行日 二〇二四年二月二日
発行者 佐藤究
発行所 テテクイカ
制作協力 佐藤香代子、高橋晶子
造本組版 アトリエ空中線 間奈美子
印刷 渡邉製本株式会社
©2024 Satoru Kawamura,tetecuica

価格:2,000円+税
B5変形判(175×240×11mm)、68ページ、上製・コデックス装
発売日:2024年2月20日
ISBN:978-4-9912686-1-8
 
直取引代行:株式会社トランスビュー
発送開始日:2024年2月7日予定

目次:
Ⅶ(われもまたアルカディアにあり)
Ⅷ(いつの夜も月にふる雪をおもへ)
Ⅸ(もはや二度と(ネヴァーモア))

特別寄稿/(間(あわい))を巡礼する言葉———河村悟 頌 間奈美子(言語美術)
解説/佐藤究(小説家)

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