【メイレビュー】10/16(Mon)「クラブの発信はカテゴリーの違いで変わる? いわきFCの事例から考える」川﨑渉(いわきFC広報)〜#ハフコミ 隔週報 vol.63
みなさん、こんにちは! 毎月ハフコミウェビナーのレビューを担当しているライターの五十嵐メイです。
今回のウェビナーは10月16日(月)に開催。特別講師には、いわきFC広報の川﨑渉さんをお招きしました。テーマは「クラブの発信はカテゴリーの違いで変わる? いわきFCの事例から考える」。なんと今回は、多くの参加者の「ぜひJクラブの広報の方のお話が聞いてみたい」というリクエストに応えて、実現されることとなりました!
特別講師の川﨑さんは、いわきFCが東北リーグ2部からJ2まで駆け上がっていくクラブの当事者だった方です。カテゴリーの違いは、クラブの発信にどのような影響を与えるのでしょうか? それでは「メイレビュー」スタートです!
■公式マスコット動画のクオリティから見えてくるもの
川﨑さんは2015年に筑波大学体育専門学群を卒業後、スポーツブランド「アンダーアーマー」の国内総代理店である、株式会社ドームに入社。ドームは、いわきFCの親会社です。
その後、2018年に株式会社いわきスポーツクラブに出向したことがきっかけで、広報、運営、ファンクラブ、MDなど、マーケティング業務全般を担当することになります。
いわきFCのプロモーションといえば、まず思い出すのか、公式マスコットのハーマー&ドリーが出演する動画コンテンツ。非常にクオリティの高い動画が、頻繁に更新していました。
私はマスコットが大好きなのですが、マスコット好きの友人との会話にも、しょっちゅう、いわきFCのマスコットが登場します。未見の方は、とりあえずこちらをご覧ください!
どうです、このクオリティ! 非常に手間がかかっていそうな施策ですが、いわきFCは何人の広報スタッフがいるのでしょうか?
川﨑さんいわく「JFLに昇格したタイミングで1人増えた」とのこと。なんと、地域リーグ時代から、ほとんど川﨑さんひとりで切り盛りしていたそうです。
■限られたマンパワーで、いかにファンとの接触回数を増やすか
限られたマンパワー。だからこそ、いかにファンとの接触回数を増やすかということを、川﨑さんは常に意識してきたそうです。
クラブとのタッチポイントが、増えれば増えるほど、それが「好き」に繋がる。私自身も経験したことがあるので、川﨑さんの話はとても説得力がありました。
他にも、Facebook、Instagram、TikTokの使い分け方など、現役の広報さんの工夫が直に聞ける非常に貴重な機会になりました。
今回のウェビナーに参加をして、私はとても感動したことがあります。
私は「なぜハーマー&ドリーはX(旧Twitter)をやらないのですか?」という質問をさせていただきました。
その質問の答えには、もちろんクラブとして考えている戦略や、現実的に抱える問題なども含まれていましたが、最後に川﨑さんは、こう締めくくったのです。
「ハーマー&ドリーがXを使えるようになったら、開始すると思います」
その一言に、普段からマスコットを大切にする姿や、クラブへの深い愛情を感じました。
クローズドな空間にもかかわらず、クラブのスタッフさんのそういう姿が見られるのは、マスコット好きとして非常に嬉しい回でした。
■ハーフウェイクラブだけでなくJクラブ関係者も集うハフコミ
今回は、Jリーグのクラブ関係者も多く参加していて、ハフコミウェビナーの参加者の層が段々と広がってきていることを象徴するような回でした。
ハフコミがスタートした直後は、ハーフウェイカテゴリーのクラブ関係者が、Jリーグ昇格に向けて、クラブを発展させていくための学びの場という印象でした。
ところが回数を重ねていくうちに、子供たちの指導者、女子サッカーの関係者へとハフコミの輪が広がっていき、現在はカテゴリーを問わず、自身が携わるクラブが抱える悩みを解決する場になってきています。
もちろん、クラブ関係者だけではなくサポーターの方も参加しています。つまり、ハフコミは長い年月をかけて、立場の垣根を越えてサッカーを愛する人たちが集まるコミュニティへと変貌をとげています。
意見交換や質疑応答が活発に行われる様子から、ハフコミがサッカー界の発展にどれだけ貢献できるのか、今後の活動もとても楽しみになりました。
今回、参加できなかった方でも、ハフコミ会員になることでアーカイブをご覧いただくことが可能です。今回でいえば、いわきFCがどんな工夫をしてプロモーションに力を入れているのか? 気になる方は、ぜひ会員になることを、ご検討いただければ幸いです。
■次回は11月13日、テーマは「シーズン移行問題」!
ハフコミは、サッカークラブで働いている方だけのコミュニティではありません。日本のサッカー界の発展を真剣に考えている皆さん、これからスポーツビジネスに関わっていきたいと考えている皆さんも、ぜひ仲間になりませんか?
今回を含むハフコミウェビナーは、Facebookのコミュニティにアーカイブを残しています。ハフコミ会員になると、リアルタイムでの参加ができなかった方も、ご覧いただくことができます。また、これまでのウェビナーについては、こちらをご覧ください。
次回のハフコミウェビナーは11月13日、月曜日です。特別講師の方は後日お知らせしますが、テーマは「秋春制になったら、ハフカテクラブはどうなる?」という、とてもタイムリーなテーマを取り上げます。詳細につきましては、noteやtwitterで告知させていただきますので、ぜひハフコミのアカウントをフォローしてくださいね。
それでは来月の「メイレビュー」も、お楽しみに!
<この稿、了>
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