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【メイレビュー】10/10(Mon) 「Jリーグ百年構想クラブを理解すると何が見える?」村山勉(ヤンマーホールディングス株式会社スポーツビジネス室室長)〜 #ハフコミ 隔週報 vol.39

 みなさん、こんにちは! ライターの五十嵐メイです。
 毎月1回、zoomを使用して開催されるハフコミウェビナー。今月の特別講師は、ヤンマーホールディングス株式会社スポーツビジネス室室長の村山勉さんです。

 村山さんの前職はJリーグ。クラブライセンス事務局のクラブライセンスマネージャーとしてご活躍をされていました。

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 今回のウェビナーのテーマは「Jリーグ百年構想クラブ」。将来のJリーグ入りを目指すハーフウェイクラブに関わる人にとっては、気になる話題ですね!

 そんなわけで、さっそく今月のメイレビュー、スタートです!

■「百年構想クラブ」が持つ本来の意味合いとは?

 J3ライセンスを得るための前段階に位置付けられているのが、百年構想クラブです。この仕組みに含まれるのは、すぐにJ3ライセンスの獲得をできるクラブだけではないそうです。J3ライセンス申請時から、クラブの活動や経営状況を把握するのでは、遅い場合も考えられます。

 たとえばクラブの経営力と競技力が、なかなか比例しないという現状ってありますよね? 競技力はJクラブ並みでも、経営力が伴ってないケース。そのクラブが百年構想クラブに手を挙げていれば、クラブ側からサポートしてほしい部分をJリーグに相談しやすくなるし、Jリーグ側も寄り添いやすくなります。 

 クラブライセンスの制度について私は、議論の声が挙がるたびに「Jリーグに昇格するって本当に大変なことなんだな」とは思っていました。村山さんのお話を伺うまでは、百年構想クラブという制度の持つ本当の意味を、理解できていなかったように思います。

 Jリーグの狙いとしては、J3ライセンスを取得するための助走段階から、クラブとコミュニケーションを取っていくという部分にあるそうです。つまり、リーグが権利を与えるのではなく、Jリーグ加盟まで伴走してクラブサポートをしていくというのが、百年構想クラブの本来の意味合いです。

 それが百年構想クラブの役割。私はこれまで、Jリーグがクラブを仕分けするために存在しているのだと思っていたのですが、ぜんぜん違いました。

 村山さんいわく「所属するカテゴリーが上がっていけば、その時点で必要なコミュニケーションを取りながら支えていきますよ」というメッセージが、百年構想クラブには込められているとのこと。

 Jリーグに昇格するために、地域リーグやJFL時代からリーグと共に二人三脚で、歩みをすすめていくための制度。それが百年構想クラブということです。

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■Jクラブのスポンサーになれるのは日本の企業だけ!?

 ハフコミは2部構成になっていて、第2部は特別講師の方に質疑応答することができます。

 今回の特別講師の村山さんは、前職がJリーグ。私は前から気になっていた、疑問をぶつけてみることにしました。それは「海外企業もJリーグのスポンサーになることは可能なのか?」というもの。

 かつて、クラブの株式の過半数は日本国籍を持つ個人、日本法人が保有しなければならないという外資規制があったそうです。けれども、実はすでに規約が改訂されていて、今は「海外の法人でも過半数の株式を保有することは可能」とのことでした。

 ちなみにスポンサーに関しては、そういった規制はないとのこと(ただし、スポンサーになれる業種の規制はあるそうです)。地域に根付くクラブに、海外の企業がスポンサードすることになれば、サッカーを中心とした国際交流が盛んになる可能性もありますよね

 あらためて、サッカークラブが持っている可能性を感じるとともに、日本サッカー界の今後が楽しみになりました! 

■次回のハフコミウェビナーは11月14日!

 今回の特別講師である村山さんは、JリーグとJFAの両方での勤務経験がある方です。両方に所属していたからこそ、さまざまな視点をお持ちの村山さんによるウェビナーには、とても多くの学びがありました。

 村山さん、貴重なお話をありがとうございました!

 次回のハフコミウェビナーは、11月14日(月)の20時開催予定。特別講師につきましては、間もなくnoteやtwitterでリリースさせていただく予定です。皆さん、ぜひお見逃しなく!

 それでは、来月の「メイレビュー」も、お楽しみに!

<この稿、了>

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