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開業前篇 (2) 物件が決まらない

前回からの続き。

その物件は元々喫茶店だった物件。写真はその物件(特定できない範囲で。。)手前が喫茶スペースで奥がケーキを作る工場的なスペース。そして天井の高さ(ゴルフクラブを振り回すのに安全な高さ)も十分に取れるエリアもあるし、大きな道路に面している訳ではないけれど、地元民が使う抜け道に面している。

こりゃぁ、ココだな!ほぼ決定!図面をもらって、色々と思案を巡らせる。ここにアレ置いて、ここはゴルフスペース、そしてここは事務所だな…。

そして後日改めて鎌倉訪問。内見&いくつかの内装業者さんに来てもらって、自身がやりたいことをベースに見積もりをいただく。

その日は近くのユースホステル的な宿に泊まって、若人や海外の人たちとプランについて熱く語ったり、、夢がどんどん広がリングですよ。

ただ内見の際に気になった点が三つ。

一つ。物件を見て、私の要望&予算を聞いた内装業者さんたちの顔が浮かない。

二つ。上に住んでいるという大家さんの従姉妹夫妻の奥さんが内装業者に「何をしているのか」と強めに問うている場面に遭遇。

三つ。その後、その旦那が私に話しかけてきた。「ここは喫茶店とか、なんかの倉庫にするのが一番良いんだけどねぇ…。ジムねぇ…。」

次の日、初日に見てもらったいくつかの内装業者から、早速とりあえずだけど、、という見積もりをいただく。随分早いな。何か嫌な予感。

そういった予感はよく当たる。余裕で四桁万円オーバー。両方とも。さらに両方から「最低でもこれくらい。そして建物が古すぎるので、もしかしたら倍以上になるかもしれない」とのこと。

さらに初日に話しかけてきた夫婦がまた降りてきて、改めて「ここは喫茶店だったらすぐにでも…」

凹んだ。

内装工事費の予算は完全にオーバー。そしてどうポジティブに受けようとしても、上に住む夫婦からは歓迎されているとは思えない。

この物件。無理だ。

2016年の1月末からこの物件ありきでプラン立てていた色々な計画の抜本的な見直しが必要となった。ゼロからのスタート、いやむしろマイナスだわ。この時点で2月20日。神戸を出るのは3月31日。

このままでは確実に4月の頭には物件なし。職なし。家無しになる。

「独立だ、開業だ」と言いながら、会社の登記をする場所すら決まっていない。

ヤバイ。急激に不安が押し寄せてくる。

しかし不安だ不安だ、と言っても何も始まらない。

帰りの新幹線の中で、もう一度物件探しから。

続きます。このままのペースだと長くなることこの上なし。

こうやって振り返ってたら5期目も終わるかもな。笑

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