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【特集】「TEST」の学びは、チームならではの共有と還元に、価値があった。──TEST ASSISTANT 1期生 田中さんの体験談

次世代教員養成プログラム「TEST」は、教員志望の学生のためのプログラムとして2020年からスタートしました。
学生は「TEST」を通じて、何を学び、どう活かすのでしょうか?

本稿では、実際に埼玉県戸田市の学校現場で活動した、TEST ASSISTANT 1期生の田中あゆみさんにお話を伺いました。

名前:田中あゆみ
担当:小学校、低学年を中心に担当。主に特別支援学級に入って子どもと関  わっていた。
やっていたこと:一緒に校庭を駆け回る。給食の準備補助。教科の補助。
活動場所:戸田南小学校
活動期間:2020年10月〜2020年12月
活動時間:隔週(8:30~16:00)

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◆大学に教職課程がないから参加。運営の新たなる課題を参加者側から発見できた。

──なぜ運営でありながら、TEST参加者として学校現場に入ったのでしょうか?

 今、通っているデジタルハリウッド大学では、教職課程を取ることができなくて、教員免許を取ることもできなければ、教育実習などで学校に入ることもできません。
 私自身も教育に関心を持つ大学生の一人です。一般社団法lightfulを立ち上げ、学校現場に何か少しでも貢献したいという思いがありました。そして今回「TEST」では、参加者として参加し、学校現場のことについて学びたいという思いがあり、参加を決めました。たった3回きりの短い間でしたが、参加者の立場からプログラムの課題点等も見ることができたので、参加して良かったと思います。

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◆児童たち自身の自己肯定感を上げてくれる環境だった。

──特別支援学級の子どもたちと触れ合ってどう感じましたか

 のびのびとしているクラスだと思いました。できないことを否定的に捉えるのではなく、苦手なことを達成できたら周りの人が褒めてくれる、児童自身の自己肯定感が上がる環境だと思いました。
 特別支援学級では、たまに遊びに来る低学年の児童がいました。普段は通常学級におり、特定の教科の時間だけは特別支援学級で授業を受けている児童だったのですが、「クラスに帰りたくない」と言っていました。その児童にとって、特別支援学級がそれほど居心地が良い場所だったのだろう、と考えさせられました

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一度も学校現場に入ることなく教職に就く人は、私以上の不安を持っているのだろう。

──三日間の参加で、何か感じるものはありましたか?

 計三回の学校アサインであったため、学校の雰囲気を完璧に掴み切れたかと言われたら不安ではあります。ただ、放課後によく話している先生や連携の取り方等、職員室の雰囲気は少し掴めたと思います。同時に、もっとできることがあったのではないか、長い期間学校に関わり続けることで得られるものがあったのではないかとも感じています。
 コロナ禍において、教育実習に行けなかった人や行けないまま先生になった人が、たくさんいます。私自身、三回しか行くことは叶いませんでしたが、それでもなお、学校現場に入ることの大変さを実感しました。一方で、一度も学校現場に入ることなく教職に就く人は、私以上の不安を持っているのだろうと思うと、その胸中は計り知れません。

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◆児童の成長をもっと見たかった。学校だけでなく、プログラムの中にも学びが広がっていた。

──「TEST」でやりたかったことはできましたか?


 先程も少しお話したのですが、特別支援学級にときどき遊びに来る児童がいて。通常学級に戻らなければならない時に「帰りたくない」と悲しそうにしていたことが、すごく印象に残っています。その目標としては、特定の教科以外は通常学級で学んでいく方針であったのですが、その児童が今よりもっと笑顔で、通常学級で学んでいる姿を見たかったです。他にも低学年の児童の中に、落ち着かない様子を見せる児童がいました。そのような児童の成長に少しでも寄与したかったです。
 また、学校現場へのアサインは三日間と短いものでしたが、学校現場のことを知る機会は他にもありました。

 「TEST」では週に一度、「フォローアップミーティング」というものを行います。私は同じ小学校チームの西脇さんとコーディネーターである鈴木さんの3人で行いました。ミーティングでは、他の学生が学校で学んだことや悩みを一緒に考える時間があり、ここでは同じ一期生である参加者の西脇さんに学びや悩みを共有していただきました
 チームで学び合うことで、お互いが抱えている悩みを、それぞれの視点から還元することができたと思います。

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◆TEST ASSISTANT 2期生へのメッセージ


 「学校の先生に絶対になりたい!」という人にはもちろんですが、私のように「教育の現場に興味があるが、大学では教職課程が履修できず、教員免許が取得できない」という人にも来てほしいです。
 絶対に将来役に立つ経験になると思うので、まずは説明会に参加してみてください。お待ちしております!

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◆2021年度募集説明会のご案内


 「TEST」では、2021年度の募集に向けて、説明会を実施します。本プログラムに興味がある方は、まずは説明会への参加をご検討ください。
 参加をご希望の方は、以下のURLよりお申し込みください。

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◆わたしたちから、 最後に。


 次世代教員養成プログラム「TEST」では、わたしたちの活動を応援してくださるスポンサー・サポーターの皆さま方の支援と寄付を募っています。

 また、活動の周知にご協力いただけるメディアの方からの取材もお待ちしております。応援をいただける個人の方々は、左下のハートマークから「いいね!」や、各種SNSでのリンク共有をいただけますと幸いです。

 今後「TEST」で行われるさまざまな活動は、以下のマガジンから閲覧することができます。ぜひ、こちらもご覧ください。

 皆様とお会いできることを、楽しみにしています。


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