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無印良品、持続可能な社会への第一歩としての「自分で詰める水」が、すごすぎる

みなさん、こんばんは。今日は、無印良品が、2020年7月から開始している「自分で詰める水」の話をしたいと思う。

捨てる前提のペットボトルで水を飲んでる人はバカなのか

今日、ふらっと散歩していたついでに入った無印良品で、この「自分で詰める水」の存在を初めて知った。これなんとも素晴らしい企画です。

お店で少し観察していたが、数分に1回程度使っている人を見かけて、少しづつ使われているようになってきているのかも、と思った。僕も、試しに飲んでみたがコンビニや自販機で買うミネラルウォーターと、実感値では特に大きな差を感じなかった。

まるで、その光景は、地方でいうと、道の駅にある美味しい井戸水を汲みに行く人たちの様子に似ているように思えた。特に都会に住まいの人たちは美味しい井戸水を汲みにいく代わりに無印良品に行くのかもしれない。

この活動がもっともっと広がれば、次はコンビニが、無料の飲める水を提供し始めて、誰もがコンビニに無料で水を汲みに行く、という未来がもしかしたらできるかもしれない。

そういう未来が来ると、捨てる前提のペットボトルで水を飲んでる人がバカなのか、、という時代が来るかもしれない。今日はそう感じて、ワクワクしながら無印良品で水を汲む人たちを観察していた。


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無料で飲み放題"無印の水"がすごい

説明が遅くなったが、この無印良品が提供する「自分で詰める水」について少し紹介しようと思う。

持続可能な社会への第一歩として「飲料水」をきっかけに、ユーザーと共に一緒に環境や健康について考えていくといったプロジェクトだ。

無印良品の店鋪に、ユーザーが、無料で自由に利用できる給水機が設置されている。日本全国、約100店舗(2020年8月10日現在)で提供されている。

レジ袋の有料化など、小売業界にプラスチックごみ削減の動きが広がっていて、無印良品からリリースされたのはこの施策だった。

注目すべき点は、この水は、ミネラルウオーターではなく、フィルターを使ってろ過した水道水だ。タンクに入ったミネラルウオーターはプラスチックを使っていることによりコンセプトに反している。日本は安全でおいしい水道水が飲める環境が整っているため、フィルターを通した水道水を利用すれば、CO2排出量やプラスチックごみの削減につながると考えたようだ。

そして、すごいことに、この水は何度でも無料で補給することができる。

アプリで給水スポットの可視化、エコへの貢献度も可視化

また、独自の「水アプリ」を開発していて、無印良品の給水スポット以外にも、東京都水道局が指定する給水スポット(Tokyowater Drinking Station)が都内、約700箇所以上、紹介されている。

また、アプリには、給水量を記録することができ、削減できたペットボトルの廃棄量や、CO2排出量への貢献もアプリ上で確認できるようになっている。2030年までの持続可能な開発目標「SDGs」への意識が高まる中で、こうした取り組みは、エシカルな消費者に支持されるかもしれない。僕も早速アプリをダウンロードした。お金もかからずお得でもあるし、100%この給水だけで乗り切るのは難しいが、日常で使っていこうと思う。

夢を感じる、ペットボトルが大幅に利用されなくなる

もちろん、無印良品として、持続可能な社会へ、という世界の命題に答える施策になっていて、昨今企業としてそういった活動をしていること自体がマスト条件になっているが、と同時に、この習慣化がされれば、無印良品への来訪数が上がり、ついでに購入、購入によるファン度の向上なども考えると、三方よしの素晴らしい施策だと言える。

この施策で、無印良品は、2020年度中に日本国内約400店舗への導入を目指しているよう。たとえ、400店舗あったとしても、無印良品1社だけでは、水を補給する、という習慣は出来上がらないかもしれない、世界を変えることはできないかもしれない。

ただ、これが企業のエンゲージメントをあげたり、来訪者数、リピート率をあげるような施策になった時、他の企業が真似をし始めいろんなところに給水スポットができたらどうだろうか...?その時は、捨てる前提のペットボトルで水を飲んでる人がバカになるのかもしれない。無印良品のこの施策の担当者や関連する皆様が、そんな未来を夢見ているかもしれないと思うと、僕まですごい熱くなった。

この感じ、伝わるだろうか。

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