プロ格闘ゲーマーが問題発言により謝罪:クレーマーに謝罪してはいけない
ゆっくりしていってね!
今回取り上げるのは、格闘ゲーム『ストリートファイター』のプロであるマゴ選手が配信上の発言について謝罪した件よ。
でも、その前に、今の最新の『ストリートファイター6』が大きな盛り上がりを見せているという背景を説明するわね。この背景が分かっていないと、本件を理解するのが難しくなっちゃうのだわ。
格ゲー時代を取り戻せ!
2023年現在、格闘ゲーム『ストリートファイター6』が発売して、大規模な宣伝活動が行われているわ。どんくらい大規模かっていうと、
スト6第1回大会の優勝賞金が格ゲー史上最高額の1億円。
VTuber最大手事務所ホロライブに宣伝案件を投げまくる。
他ジャンルの有名配信者&大手VTuberが格ゲープロと一緒にチーム戦を行なうCRカップを開催(DMMで配信し、同時接続者数は10万人を超えたと推測)。
「これでダメだったら、死にます。」と言わんばかりの投資……!!
一連の宣伝は今のところ大成功を納め、CRカップ後に開催されたプロゲーマーのみのガチ大会『ストリートファイターリーグ』(通称SFL)の配信でも、同時接続者数が5万人以上に達したわ。
前作ストリートファイター5の頃の同大会は、同時接続者数が5,000~8,000人程度だったから、およそ10倍程度に増えた計算ね。
謝罪したプロゲーマーと所属チーム運営会社
けれど、そんな盛り上がりの中、格ゲープロゲーマーさんの発言が原因で炎上(?)があったわ。(ただし、後述するけれど、これが「炎上」と言えるほどの騒動だったのかは疑問が残るわ。)
具体的には、プロゲーマーのマゴさんが、「ディージェイ(※登場キャラの一人)を使うとちょっと脳に障害が出てくるのかな」という発言を配信中にしちゃったのよ。
この発言について、運営のmap on stage合同会社とご本人のマゴ選手が謝罪のツイートをしたわ。
「同発言は社会的に不適切かつ重大なコンプライアンス違反と判断し、同選手に対しましては厳重注意とともに、再発防止に向けての指導を行いました。」とのこと。
これ以上無いってくらい悪手~……。
表現の自由界隈のみなさんなら分かるわよね?
運営企業と選手側としては、ただちに謝罪することで、自分たちと格ゲー界隈のイメージをクリーンに保とうとしたんでしょう。(あるいは、本当にお金を出している「偉い人」から謝罪対応をするように要請されたか。)
確かに、謝罪と厳重注意の対応が早いと肯定的に評価する声もあったのは事実だし、「格ゲー界隈もe-sportとして展開していくなら一般人を意識して行儀よくしないといけない。」「ゲーセン時代を引きずった煽り文化から脱する時機が来た。」と格ゲーの今後を考える人も複数いたわ。
まあ、そういう比較的冷静な受け止め方をしてくれる人は別にいいし、個人の考え方もあるでしょう。また、マゴ選手の発言に対する批判も当然に自由よ。
けれど、フェミニストやジェンダークレーマー、リベラル系知識人等を観察してきた表現の自由界隈からすると、どうしたって謝罪=悪手である感が拭えないわ。最近は特にそう。
まず、「クレームをつければ謝罪する企業だ。」と思われてしまうのが良くないのよ。ネットには、社会的に成功しているっぽい人たちに謝罪芸を強要して、愉悦に浸るワンチャンを狙っているゴミカスどもが大勢いるからね。
しかも、今回は「脳に障害が出る。」程度の発言で謝罪させられるのだというメッセージを発してしまった。となれば、今後も「大体同レベルかな?」と思しき発言を過去配信のアーカイブから粗探しされるでしょう。
そうすると何度も何度も謝罪するパターンに陥ってしまい、企業イメージは「毎回真摯に謝罪していて素晴らしい」と思われるどころか、「謝罪しないといけない悪いことばかりする企業」という最低の烙印を押されるわ。
もちろん、途中から無視に切り替えても、「あの発言は謝ったのに、これは謝らないのか!」という線引きで責められてしまう。
ただ、「謝罪芸を強要し、単に愉悦に浸りたい人たち」はまだマシな方で、せいぜい正義感(と本人が思い込んでいる何か)で動いているだけだけど、最近はお金稼ぎ目的の連中にも狙われてるのよ。
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