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《自己存在探求の旅路》無意識、宇宙、他者、霊性

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生きている事、死ぬ事、死後の世界、神話、意識、無意識、魂、霊性、宇宙、星、素粒子、自己と他者。自分が生きてる意味とその存在、その世界について探求していくマガジンです💫💫💫💫
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2023年8月の記事一覧

ぼくたちはどう生きるか 

話題の宮崎駿監督の最新映画 「君たちはどう生きるか」を観た。 少年の心の世界と その継母の心の世界を 繋ぐ物語。 (ここよりネタバレ全開になるので 未見の方はご注意下さい。) 潜在意識への冒険 大戦中、疎開した田舎の屋敷に 建っている謎の塔。 行方不明になった継母を 探しに入っていく眞人。 そこは物質的な世界の奥にある 無意識の世界への入口だった。 魂や精霊、未来と過去が交錯する 世界の冒険を経て 塔最上階層にて 大叔父と邂逅する眞人。 その塔の中で一人で 世界を作り

反転した「生」と「死」の世界 追記HANABI Ⅱ

死は他者化した自我から見れば哀しみのセカイ恐れ、慄き、忌むべきもとし遠ざける死は魂、ほんとうの自分から見れば喜びのセカイ生と死は別れておらず、それを表す言葉たちも意味をなさず、生まれてきて喜び死に還って喜ぶ かつて伝統様式を纏った民族儀式において 生贄というものがあった。 人を自然を象徴する神等に捧げるというものだ。 唯物的な価値観で見ればなんてことをしているんだとなるだろう。 その反応は現代を生きる殆どの人にとって正しい反応になるだろう。 では、各民族において何故この

日本人の霊性

(バックグラウンドミュージックはこちらにて) 《日本人の霊性》 森羅万象、 全ての物、事に 古代、 縄文の頃より ぼくら日本人は精霊の存在を感じ、 その中に神性を見てきた。 わたしは神であり、あなたも神であり 森の木々も草も山も川も岩も 火も海も風も雲も 太陽は勿論 月も星ぼしも。 我々が口から入れる食物、 わたしが作った物 あなたが作った物 全てに精霊が宿る。 流れる時間の中の 紡がれた糸。 過去から流れる記憶 未来から流れる意志 今にいるあなた ここにいるわたし。

自由に踊っていいときには金魚鉢の中の金魚みたいになってしまう

今日もまた、原初舞踏の稽古の中で思ったこと、気づいたことを書いておこうと思います。 どんなにアイデアを降ろそうとしてもすんなりとは降りてはこない。やるべきことを決めて、それを無心で繰り返しやっている時に、突然アイデアが降りてくるようなことは起こる。 自由に動く、自由に自分らしく踊ろうとすると、金魚鉢の中の金魚のように、際限なく退屈な踊りになってしまったりする。 それは本当に思いがけないところから、思いがけないタイミングでやってくるもので、計算して意図して生まれるものでは

反転の位置にある「月」を満たす

月は多重構造になっていて、主に二つの側面があります。従来の占星術で言われてきた「素の自分、ありのままの感情、安心できるより所、土台にある本能的自己」としての側面がひとつめそして、「囚われ、欠落、偽りの自分像、自己防衛反応、太陽意識を消してしまう反射としての働き」が二つめの側面です。(これは写し鏡としての月、幼い自我を成熟させていくための装置です) マドモアゼル愛先生の「月欠損論」に感銘を受けて、心理占星術や進化占星術と併せて、月考察を続けてきました。新しい時代を迎えた今、な

太陽から逃げると瞬時に月が出てくるよ

太陽は生まれながらに持っている本質的自己です。生まれた時は誰もが太陽そのものとして輝いています。太陽の性質は必ず備えていますが、それは勝手に深まっていくものではなく、また、自動的にその本領が発揮されるものではありません。 月を頑なに握りしめて、土星の課題から巧みに逃げ続けることができるように(苦しいよおおおw)、実は、太陽が求めてくるものからも、人は逃げられます。そして、案外、太陽からの逃避をやってしまうことは多いものです。 太陽星座の性質とは、あなたは太陽が○○だから、

主観の世界は前、客観の世界は後ろ

わたしたちは普段から前と後ろという方向をもって生きています。 前という方向は目の前に広がる奥行きです。 この奥行きという方向はもし、その空間に線を描こうとしても、描けないはずです。 道路の交通標識でも奥行き方向は↑としか描けません。 本来、上と奥は全く別物。 しかし、奥行きは線で描けないから仕方なく、上にしているのです。 では後ろは? 後ろについては空間に描くとしたら↓になるのでしょうか。 でも下ではありません。 この辺の空間表現がめちゃくちゃになっているのが、今の人

私の中には「複数の私」がいます~月は未消化の恐れ

右脳と左脳は全く別々の働きをしていて、基本、それぞれ単独で機能しています。左脳は言語や論理的思考を司り、右脳はイメージや抽象思考を司ります。大きく分類すると、左脳は自我(エゴ)と肉体的自己保存のために働き、右脳は全体性と生命そのものに直結しています。 占星術的に言うと、左脳のネガティブ部門が月です。無意識層の最も深いエリアにある「魂の中で未消化になったままの恐れ」です。その恐れは無意識層から常に作用してきます。ですから、私たちの自我はその恐れから自分を守ろうとして(自己防衛