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「褒める」「叱る」も目標(めあて)?

今回は下の記事の続きです。

 「褒めたとき」「しかったとき」にも、子ども達の中にハードル(めあて)が立ちます。

「褒める」ことでハードルが立つ。


 「とってもいいあいさつだね」「いい姿勢だね」「話の聴き方が素晴らしいね」…こうして自分が褒められた時、または友達が褒められているのを見た時、子どもたちの中には「次もがんばろう」「私も頑張ろう」という気持ちが芽生え、ハードルが立ったはずです。
 いいあいさつ、いい姿勢、いい聴き方に、たくさんの子がなりますから、そこをまた褒めてあげれば、ピョンピョンハードルをとびながら、クラス全体が成長していくはずです。

「叱る」ことでもハードルが立つ。

 また、「今日の集会は、整列がダメだったね」「友達が話しているのにしゃべっていていいの」「授業が始まる時間なのに、席につけていなくて残念」…なんて、叱られた(注意された)ときも、子どもたちの中には「次はがんばろう」という気持ちが芽生え、ハードルが立ったはず。

 私は「叱ったときは、そこがスタート」だと考えています。ちゃんと、ゴールまで見届け「できたね」「成長したね」と褒めて終わるよう意識しています。

 廊下を走っている子がいたら、「やり直し」させますよね。やり直した後、褒めてますか?あれも同じだと思います。私はついつい、ちゃんとやらせて、終わりになってしまいますが…。

 でも、本来は、ちゃんとやったのですから「いいね!」って、褒めてあげた方が次につながるのかもしれません。これからは、顔が引きつっていてでもいいから「できたね」って言ってあげようと思います。

どうやって成長をとらえる?

 褒めた後、叱った後、子どもたちがハードルをとんだ瞬間を見てあげているでしょうか。その跳んだ瞬間をとらえてほめてあげることで、成長を実感させてあげたいものです。
 
 でも、なかなかそれは難しいことです。私はその自信がありませんから「今日がんばったこと」を、2~3行書かせることが多いです。子どもたちに「ハードルを跳んだ瞬間を報告させる(私は今日、しっかり整列できた…とか。)」ってことです。そこに、がんばったねってコメントを書くだけでも、花丸をつけてあげるだけでも、子どもたちはまたがんばろうと思えるのではないでしょうか。

おまけ どんなことを褒め、どんなことを叱るか。 

 これは、以前行った校内研修です。先生方に自分のクラスを振り返り、褒めることをピンクの付箋、叱ることを青の付箋に書いてもらいました。それを、縦軸「生活⇔学習」横軸「規律の維持⇔個の成長」で整理しました。

 青い付箋(叱ること)を見ると、左側(規律の維持)に固まっていました。ピシッとさせるためには叱ることも必要ですよね。一方で、ピンクの付箋(褒めること)を見ると、全体に広がっています。これは、この学校の先生方が様々な場面で「褒めて伸ばす」指導をされている証拠です。
 ただ、研修で誰かが言っていました。「自分では叱っていた場面で、逆に褒めている先生もいた」。
 私見ですが、「叱られて伸びる」子はいません。叱った後に、直した姿を褒めるから伸びるんです。人は、誰もが「褒められることで伸びる」と思っています。ぜひ、褒めて伸ばしていきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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