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未経験エンジニアの教科書

転職の目的


「市場価値を高めるスキルが得られる」「フリーランスで年収1000万円」「フルリモートでどこでも働ける」「充実した研修」「IT人材不足を解消しよう」などなど様々な言葉や広告でIT業界の良さをアピールしている昨今。

なんとなく今の環境が嫌だ。このままだと自分はだめになる。自社企業の上司を見る限りそこまでいい人間になれてない。上司の給料は意外と安い。ロールモデルがいない。という理由で安易に転職をしがちです。

明確な軸や数値化できるレベルの具体的な目標があれば、動機はなんでも良いのですが、問題は動機をそのまま大きくした状態で現在の企業をやめてしまいなんとなく転職を行い結果として辞めなければ良かったという声を多く聞きます。

しかしこの問題は現在の日本の新卒一括採用のシステム上、そうなってしまう人が多いという仕組みの問題もあります。

日本の新卒一括採用が悪い、海外のようにJob Descriptionを準備すべきだという意見も徐々に増えてきており、実際にエンジニアはスキルで評価され年収に反映されます。

筆者は25歳から未経験でエンジニアになり29歳でフルリモートで年収は1000万円近くになりました。
動機は皆さんと同じ、むしろ皆さんよりもひどいかもしれません。理由は「かっこいいから」です。適当な動機に聞こえるかもしれませんが、筆者にとって非常に大事なことでした。

実際に未経験からエンジニアの面接に行って、鼻で笑われたりすごいことを言われたり散々なことがありました。面接で合格した後も大変です。現場で「高校生で習うことでしょ」といったことも言われました。言われるだけならまだ良くて3ヶ月もいかず現場の契約を切られたこともありました。

当時はITやエンジニアの業態もよくわからない状態でしたが、今は違います。
市場が求めるスキルがあれば評価してくれる会社が必ずあります。

では市場が求めるスキル、エンジニアの実情とはどんなものなのでしょうか。
未経験からエンジニアになるために必要なことはどんなものかを具体的にしていき、IT業界およびエンジニアの仕事の内容を明らかにしていきます。

転職を迷っている人、スキルを身につけていきたい人の後押しになれば幸いです。


未経験エンジニアの闇

まず現実から書いていきます。
未経験エンジニアは流れ作業的な扱いを受けます。例外はありますが入社後は会社の規模関係なくまずは会社と会社の都合上、最もお得意様の現場へアサインされます。

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