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小説 てるるな話

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てるるな話 第四葉 てるるとてるる子、海にいく

てるるな話 第四葉 てるるとてるる子、海にいく

てるる子が誕生してからというもの、てるるとてるる子は、とにかくずっと一緒にいる。

冬が過ぎ、春がきても一緒。
春が過ぎても一緒。
ふたりはいつも、ずっと一緒。

梅雨の季節が来ると、外に出られないふたりは家にじぃっと篭るようになった。

てるるはひたすらだらだら過ごしている。
そろそろしまわなければならないこたつの中でお昼寝をしたり、
こたつでは暑いなと思えば、縁側でころがったりする。

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てるるな話 第三葉 てるる子、誕生。

てるるな話 第三葉 てるる子、誕生。

「きーらーぁー、きーーらーーあぁ、ひーかーるーぅっっ、

おーっそらーのぉーーおぉぅっ、ほーーーーーしーーーよぉーーーーーーーーおおぉおおぉ!!!っとぉ!!!!! 」

てるるは、確かに暇を持て余すのが得意だが、あまりにも暇なときは、持て余すのをやめて、歌を歌ったりする。

その歌声に、ある人はきっと、可愛らしいと言う感想を持つだろうし、ある人はたぶん、ときどきかすれる感じがもどかしいと

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てるるな話 第ニ葉 お花見

てるるな話 第ニ葉 お花見

太陽先生の暇つぶし対策のためにこの世に生を受けたてるるは、ハリガネと布であった頃から得意なことがある。それは、暇を持て余すことだ。
その人が得意とすることや特技は、ともすると、誰かのためになる必要があるもののように捉えられがちだし、少なくとも本人は楽しい気持ちや充実した気分になっているべきだという固定観念がある。
それを覆すのが、てるるの存在そのものだ。

てるるだって、暇だった。
ずっとずっ

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てるるな話 第一葉 てるる誕生

てるるな話 第一葉 てるる誕生

①プロローグ

彼はもう何十億年も前から、ただひたすら燃え続けていた。
彼には先輩もいないし、妻もいない。先祖はあるかもしれないが、天文学度が過ぎるので、考えるのはやめた方がいい。
彼にはしかし、憧れの存在がいるし、楽しみもあるので、そんなに孤独ではないから心配しないでほしい。
第一彼は、地球上の生命の源。彼が我々を心配することがあっても、我々が彼にそのような思いを抱くことなどおこがましくて出来っ

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