(研究) 質的研究で何を明らかにできるのか。
※これから見やすいように、研究に関してはタイトルに(研究)と入れることにしました。
週末から今日にかけてはわりとまとまって研究に時間がとれて、次のライティングのテーマである「手法」(method)についてひたすら文献を読んでいます。
とりわけ「質的研究」ってそもそも何なのか?
といったことと、わたしが使おうとしている「ライフストーリー」研究について調べています。
「親との死別を経験した若者(ヤングアダルト世代)の社会・経済的影響」について。
質的研究でしか探索できないことはなにかというと、彼/彼女たちが受けた影響について「事実、経験、プロセスを詳細に描写できる」ということと、何よりも、そのことに感じ取っている「意味」を発見できることにある。
例えば、親をなくして大学を中退したとする。量的調査なら、1000人の遺児を調査して、100名中退者がいました。10%の中退者がいます。ということになるが、質的調査で、ライフヒストリーをたどっていくと、
「当時、中退に対して感じていたこと」と
「今、振り返ってみて、その中退をどう思うか」
をきくことができる。
もしかしたら「当時は苦しくて、悔しかったけれど、それがあったから今の出会いがあって、それも一つの必要な経過だったのかもしれない」と答えることだってありえる。
社会経済的にどれだけしんどい思いをしてるのか、してきたのかを見える化したいということがわたしのモチベーションではあるけれど、いわゆる「ネガティブ」「ポジティブ」いずれの価値にあたるものが出てきてもいいように、開かれた状態で研究にのぞみたい。解釈はその人、ひとりひとりの中にあるから。
ただ、今回よくわかったのは「質的研究」の本質は、調査者と、応答者の間で一緒につくられていくものだということ(難しい言葉?概念?でいうと「社会構成主義」や「相互行為論」といったものが関わっているという。もっともっと背景も調べなければ!)
修士課程では質的調査についてほとんど学べなかったので、とにかく今は基礎の教科書みたいなものをひたすら読み漁っている状況です。がんばれ〜自分!!
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