見出し画像

牛頭天王との関係を踏まえた霊符

霊符が好評でいつもありがとうございます。

霊符には様々なものがありますが、図形的な文字をハンコにして使用された牛王宝印も符呪です。

牛王は牛黄とも書かれますが、水銀と同じで効果のある霊薬として使われていました。
牛の胆石を取り出して薬用にしたものです。
今でも薬品として貴重ですから効果には期待できますね。

牛王は牛頭天王のこととも言われています。

牛頭天王は疫病神としても知られていますが、鬼門の神でもあり、祟りに注意しなければいけない相手です。
霊薬とされた牛黄と疫病の神である牛頭天王は結びつきやすい関係ですから、牛黄は単なる薬ではなく牛頭天王を鎮める効果もあるととされたのでしょう。

そんな背景もあり、初期の牛王宝印は、牛黄を混ぜた朱肉で押された霊符でした。

時代が経つと、霊薬のことは忘れ去られ、神秘的な絵や文字に対する呪いの力が信仰の対象にされていくわけです。

霊符においてこのように神々との関係が反映されています。
単にしたためたから効果があるというだけではオカルトの域を出ません。
どのような理由があってそのようなものになったのかということを論理的に知ることによって、好奇の目から自分を守ることができます。
理論や背景を大切にして、見えない世界のことについて学んでいきましょう。


これからも良い記事を書いていきます。