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解決手段が実は原因!?

かつては日本各地に土着由来の神々がいました。
一部の神は中心的な存在となっていきましたが、そこからはみ出た神々は山や谷へと追いやられていきました。

そして、一部のものは怨念を持ち、鬼と化していったわけです。

律令の賊盗律には邪神を使役したり、そういうことを広めるものは死刑ないし、地方への島流しという法律があったため、力のあるものたちがどんどん地方に追い出されてしまいました。

それに伴い、異端の神や妖怪たちが地方に広まっていったのです。

皮肉なことに地方にそういう方々が妖怪ごと地方移住したために、中央に住む人はその地方の力のある人々を恐れたのです。
自業自得なのではという気もしますが、いつの時代も勝手な人というものはいるのでしょう。

地方の強力な呪術者たちに対抗するために、新たに中央に強大な力を持った神仏を求めたわけです。

そして、強力な力を持っていたのが、密教だったり陰陽道だったのです。
密教は平安時代以降、世の中に浸透したのはそれだけ強かったためです。

日本には仏教が入ったというのも、それも皮肉なことで、仏教は地獄を扱いますから、仏教の地獄の鬼も日本に住み着く様になりました。
平清盛が熱病で亡くなるわけですけども、冷水に入れてもそれが沸騰するほどの高熱だったと言います。それは病気と言うよりも、生きながら地獄の業火に焼かれていたという表現の方が正しいでしょう。

問題を解決するために、神や妖怪を使役するわけですから、強力なものを呼び出していたわけですから、その皮肉の連鎖となり、鬼が存在していったわけですね。

人の想像力とは恐ろしいもので、イメージできてしまうものというのは集合意識を通じて具現化してしまいます。
つまり、フィクションでは済まされず、十分現実になりうると言うことです。
存在しないだろうと目を背けるのではなく、対策など興味のある方はぜひ学んでいきましょう。


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