トレーダーが考える【周回遅れの議論】
「 #周回遅れの議論 」という表現があります。
この「周回遅れの議論」とは、時代遅れの議論やすでに解決された問題、または既に広く受け入れられている考え方について議論することを意味します。
エンタメとしては最高に面白いです。
『パーキンソンの法則』から引用すると、人々は、複雑で専門的な問題よりも、単純で理解しやすい問題について議論する傾向があります。
「周回遅れの議論」の題材になるようなことは、みんなが意見を述べやすい問題ばかりです。
ただ重複しますが、エンタメとしては最高です!
しかしこの #周回遅れの議論 をやり過ぎると下記のような問題が出てきます。
進歩の妨げ🚫: 周回遅れの議論に固執すると、新しいアイディアや解決策の探求が妨げられ、進歩が遅れる可能性があります。
資源の無駄遣い🗑️: 時代遅れの問題に時間やエネルギーを割くことは、より現代的かつ緊急性の高い問題に対処するための資源を浪費することになります。
情報の誤解❌: 既に解決された問題や広く受け入れられている意見に再度焦点を当てることで、既存の知識や情報が誤解されるリスクがあります。
議論の質の低下⬇️: 時代遅れの議論には、新鮮さや関連性が欠けているため、議論の質が低下する可能性があります。
認識のズレ🔄: 社会や技術が進化するにつれて、古い議論は現代の文脈やニーズと合わなくなることがあります。これにより、認識のズレや世代間の断絶が生じることがあります。
周回遅れの議論に陥ることは、特に迅速な変化が求められる現代社会において、効率的で有意義な議論の妨げになることがあります。
常に時代の流れや新しい情報に注意を払い、議論を現代的な文脈に合わせることが重要です。
AIトレードと裁量トレードについて
「AIトレードと裁量トレード」
をお題にしての議論はいまだに結論がつきません。
というのも、
「AIトレードが優秀に決まっていて、多くのトレーダーは駆逐される」
という主張をする方もいれば、
「AIトレードが裁量トレーダーに勝てるなんてありえない。
不確定要素だらけの市場において、数字以外の何かが必要。
特に相場の空気感が重要。」
などです。
この問題の答えを考える前に、周回遅れの議論を思い出してみましょう。
住居問題:賃貸VS持ち家
典型的な周回遅れの議論の題材になり、いまでもかなり白熱した議論になりそうな議題です。
しかし答えはでています。
条件や目的によって結果は異なります。
マイホームも持つことが夢で、家の庭でバーベキューをしたいという人に、賃貸にするべきだというのもどうかと思います。
逆に、ほとんど家におらず旅行などにお金を使いたい人が、無理にマイホームを持つというのはマイホームを持つともったいないです。
長い目でみても、土地は手元に残るとか算数が出来ない回答は不動産会社PRに毒されている可能性が高いです!
これは50代以上の多くの方々が間違った意見をもち流布している傾向が強いです。
インターネットVSリアル
随分と前にになりますが、#堀江貴文 氏こと #ホリエモン が
#ネットとテレビの融合
について民放で発言したところ、ものすごい批判をされていました。
ただいまでは、リアルの中にネットを持ち込むのが普通で逆もしかりです。
それでも今もなお、
「ネット最高!!アナログはダメだ!」
「いや人間はリアルでしか生きられない」
などで罵り合い、
0か100で問題を作り出して言います。
これも答えが出ていて、ネットは道具であって使って便利あれば使うべきで、使うことで不幸になるのであれば使わないだけです。
あくまでも目的のための手段です。
これは30代以上ぐらいまでの方々が間違った意見をもち流布している傾向が強いです。
AIトレーダー VS 裁量トレーダー
設問が間違っていると問題も間違っている言葉があります。
これは誤った前提の設問は基本的な前提が間違っているので、その質問に基づいて導き出される結論や答えも正確でない可能性が高くなるということです。
したがって、
AIトレーダーVS裁量トレーダーという前提は正しいかどうかの確認から必要です。
答えは、正しくないですよね。
そもそもAIトレーダとはなにか。
一般的には人工知能を使いトレードすることです。
では裁量トレーダーとはなにか。
自然知能、いわゆる人間の脳みそ使いトレードすることです。
どちらも知能を使います。
もう少し詳しく説明すると、人工知能は学習をします。
人間も学習します。
ようは人間の学習方法を真似て作り出すのが人工知能です。
ここで大事なことは、AIというのは以前のプログラムのように、
全て人間が管理できるような構造にはなっていないということです。
条件分岐、ループ(for文、while文)関数、配列、入出力処理などだけで完成!!
ではありません。
よくいわれるが、AI開発者ですら、AIが内部でどのような処理をしているかわからないということです。
そう考えるとAIトレーダーには
シンギュラリティー
は起きないという前提で話をすすめる必要があります。
ここではあえて、結論は出す必要なないと思いますが、
AIトレーダーにも駄目なものがあり、
裁量トレーダーにも駄目な人もいる。
逆もしかりで、
優れたAIトレーダーもいれば、裁量トレーダーもいます。
以前もお伝えしましたが、物事を、
二元論で考える必要がある時と無い時があります。
AIトレーダー VS 裁量トレーダー
というキャッチーな問題提起が正しいかどうかは、不確定要素が多い市場でトレードをしている方なら、自ずと答えが出そうな気がしないでもないです。
そしてこの
AIトレーダー VS 裁量トレーダー
が周回遅れの議論になる日もそんなに遠くないような気がします!
【おまけ】議論:AIトレード vs 裁量トレード
参加者は2名
1人は AIトレードが優れているという主張の AI染野丞(そめのじょう)さん
2人目は裁量トレードの方が優れていると主張する、 裁量菊之丞(きくのじょう)さん
AI染野丞:
こんにちは、AIトレードの優位性を信じています。AIトレードは、膨大なデータを瞬時に分析し、感情に左右されずに決断を下すことができます。この冷静さが、市場の変動に対応する際に極めて重要です。
裁量菊之丞: 染めちゃん、よろしく!!
裁量トレード派の菊之丞です。
さてさて、AIは賢いかもしれませんが、市場は感情で動くこともあります。
人間の直感や経験が重要な役割を果たすこともあるのです。AIには、この「人間らしさ」が欠けていますね。
AI染野丞:
確かに人間らしさは大切ですが、それが市場での過ちの原因にもなり得ます。
AIは感情に左右されず、一貫した戦略で取引を行います。しかも、24時間365日休まず働けるんですよ。菊之丞さん、睡眠は必要ですよね?
裁量菊之丞:
睡眠は必要ですが、それが私たちをリフレッシュさせ、より良い判断を下す手助けをしてくれます。
AIはデータに基づいて決断しますが、市場は予測不可能な要素も多い。この点で、柔軟性と創造性が必要です。AIにはそれができますか?
AI染野丞:
AIは確かにプログラムに基づいていますが、機械学習を通じて進化し、市場の変動に適応することができます。
データの傾向を読み取り、それに基づいて投資戦略を組み立てることができるのです。
裁量菊之丞:
機械学習は素晴らしいですが、市場の状況は単なる数値以上のものです。
人間のトレーダーはニュースや政治的な変動、さらには社会的なムードを感じ取ることができ、それを取引戦略に反映させることができます。
AI染野丞:
それは面白い点ですね。しかし、感情が投資判断を狂わせる可能性もあります。
AIトレードはそのような心理的な要素から自由であり、客観的な判断を下すことができるのです。
裁量菊之丞:
確かにAIは感情に左右されないかもしれませんが、市場は時に感情に左右されることがあります。
感情を読み取ることも、優れたトレーダーの重要なスキルの一つです。
AI染野丞:
それはそうかもしれませんが、感情に基づいた判断が常に正しいとは限りません。
データと論理に基づくAIの冷静さが、長期的に見て有利かもしれませんよ。
裁量菊之丞:
なるほど、AIの冷静さも理解できますが、市場はただの数値の集まりではありません。情熱と直感も、時には大きなリターンをもたらしますよ。
それに・・・・・
_____
多分一生続けれます。
おわり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?