M&Aの売却価額に適正はあるのか

こんにちは。ユニコンの照井です。

本日はM&Aをする場合に売却金額に適正金額というものは存在するのかということを記載していきたいと思います。

まず企業を売却する際に、目安の売却価額というものが仲介会社などから提示されます。弊社でも目安の価額は提示します。しかしそれが絶対かというと絶対ではありません。

よく間違いがちなのが、我々のような仲介会社や会計士などの先生が難しい計算式を使って企業価値を算出してそれが御社の価値ですと提示する場合などです。

これは、理論上は正しいのかもしれません。しかしM&Aにおける売却価額はそれと必ずしもイコールにはなりません。

何故か?それは企業は、唯一無二のものであるからです。この世の中に全く同じ企業は存在しません。だからこそ、その企業の価値とは、欲しい企業にとってはものすごく高い価値になりますし、必要のない企業にとっては価値の無いものになります。まずはこの前提にたった上で自身の企業の価値というものを計らなければなりません。

ただしやみくもに自社の価値を考えても見当違いのものになってしまうことも事実です。
ではどうすれば自身で目安がつくれるのかというと私が一番よいと思う方法が過去の取引事例からの適正価格ということも知ることです。
自社と同業の同様規模の企業がM&Aによってどのくらいの金額で譲渡されたかということを調べていくと良いと思います。
なかなか公表数値などは出ていない部分もあるので、信頼出来るM&Aの仲介会社やコンサルタントに相談すれば教えてもらえます。

ただしここでも注意が必要で仲介会社やコンサルタントは、なるべく取引が成立しやすいように、低めの金額を提示したりまたは、自社が専任の契約が欲しいが為に売却できるはずのない高い金額を前提でまずは契約したりすることがあります。同業者をあまり悪くは言いたくはありませんが、10年以上この業界にいるとそのような方や企業に多々あいます。

ではどうすればそのような方々に騙されずにすむのかというと、一つは信頼出来る企業売却経営者から紹介を得ることや何社かの仲介会社と面談し実際に企業の査定などしてもらい本当に自身の考えと合うのか、実際にその企業が相手となる企業を見つけられるのかを見極めることです。

最後に最初の問い(「M&Aの売却価額に適正はあるのか」)に対して結論を再度申しますと

「M&Aに適正な売却価額というもの存在しないが目安を自身で知ることが大事」ということになると思います。


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