お肉料理がもっと美味しくなる!ローズマリーの活かし方
こんにちは。大家輝です。
今日は毎日のお肉料理を数倍おいしくする食材、ローズマリーについてお話します。
なお、このブログではよくあるレシピのお話はせず、食材そのものの活かし方について書いております。
食材のことを知る重要性については、こちらの記事で書いておりますので、気になる方はそちらをご覧下さい。
ちなみに、この記事はnote編集部の#フードのおすすめ記事としてピックアップされました!note編集部さん、本当にありがとうございます!
さて、本題に入ります。
今日はローズマリーについて、以下の内容でお話します。
・ローズマリーといえば、お肉!
・どうやって使うのか:お肉につけましょう
・油に香りを移す:スープとかいろいろと使えます
・ローズマリーを使わない方がいい場合
・家庭菜園で爆殖させましょう
■ローズマリーといえば、お肉!
見出しの通り、もうローズマリーはこれにつきます。
ローズマリーといえば、お肉。これでほとんど理解したといっても過言ではないでしょう。(魚肉はあんまり相性良くないです。)
イタリアンやフレンチでむちゃくちゃよく使われているハーブで、洋食っぽさを演出するにはもってこいの食材です。
使い方としては、お肉の臭み消し。
いろんなお肉を調理して食べ続けていると分かってくるんですが、お肉って実はけっこう獣臭がしています。牛、豚、鶏などそれぞれ独特のにおいがしているんですよ。猪とかラム肉(羊肉)を食べたときに感じるにおいが、それです。
で、その独特の臭みを消してくれるのが、ローズマリーなんです。
獣臭がなくなったお肉はとっても美味で、その違いをぜひ知ってほしいです。一般家庭ではあんまり使われることがないですが、ぜひ一度ご家庭でもお試し頂ければと思います。
■どうやって使うのか:お肉につけましょう
じゃあ、そのローズマリーの使い方ですが、むっちゃ簡単です。
買ってきたお肉にローズマリーを貼り付けて、そのまま冷蔵庫で入れとくだけ。
ちょっと分かりにくい写真ですが、これは牛肉です。
分かりますかね。お肉の表面にポツポツと緑のローズマリーが貼り付けられています。
こんな感じで、裏表にまんべんなくローズマリーをつけてあげましょう。面倒だったら葉を一枚一枚バラさずに、枝ごと貼り付けてもいいです。
こうすることで、ローズマリーの香り成分がお肉に徐々に浸透していって、お肉の臭みを消してくれます。
ちなみに、この浸透させていく工程をイタリアンではマリネといいます。
今回はローズマリーだけをつけていますが、このときに塩や粗挽きのブラックペッパーも一緒にマリネしておくとさらに美味しくなります。その話は、また後日にお話しますね。
あと、これは牛肉で説明しましたが、ローズマリーは魚肉以外なら基本的にどのお肉にも応用できます。買ってきた鶏肉とか、豚肉にもぜひ使ってみましょう。むちゃくちゃ美味しくなります。
■油に香りをうつす:スープにも使える
ローズマリーはお肉につけ込む時によく使われますが、ミネストローネなどのスープなどにも使えます。
ただ個人的な感覚になってしまいますが、ここでもやっぱり、牛や豚、鶏といった動物性のお肉が入っているスープと相性がいいです。
ローズマリーを使ったスープの作り方はこんな感じです。
油(ここではオリーブオイル)と、にんにくのみじん切り、ローズマリーをお鍋に入れます。この状態からコンロをつけます。この時の火力は弱火にしましょう。
何故、弱火にするのかというと、ゆっくり油の温度を上げていきたいからです。
油の温度がゆっくり上がっていくと、ローズマリーとにんにくの香り成分が、ゆっくり油に溶け出していきます。この香りが移った油が、スープ全体に豊かな深みをもたらしてくれます。中華料理でいう、ごま油みたいなものですね。
強火で油を温めると、香りが油に移りきる前に、にんにくとローズマリーが焦げてしまいます。なので、弱火でゆっくり温めていきましょう。
弱火でじっくり火を入れていくと、にんにくとローズマリーがシュワシュワしてきます。
この状態を続けていると、にんにくが少しずつきつね色なってきます。そのタイミングでスープの具材などを入れて、にんにくがそれ以上焦げないように油の温度を下げてあげましょう。こうすることで、ローズマリーの香りがしっかり移った美味しいオイルの完成です。
この、オイルに食材の香りを移す工程はいろんなシーンで使えるので、ぜひ覚えといてください。パスタやスープ、ソース、さらには自家製スパイスカレーでも使えます。
その辺の話は、いつか応用編の記事を書こうと思います。
■ローズマリーを使わない方がいい場合
ローズマリーはとてもいい香りですが、その独特の香り故に、あまり向いていない料理などがあります。それが以下の通りです。
・和食
・スイーツ
・新鮮で上質なお肉
まず和食についてですが、ローズマリーはTHE・洋風の香りなので、和食に使うととても変な気持ちになります。
お肉が美味しくなるからといって、ローズマリーでマリネしたお肉を和食に使ってしまうと、なんだかアンバランスな味になってしまうので気をつけましょう。
和食に使う場合のお肉は、にんにくとか生姜をつけておくといいでしょう。
次にスイーツですが、よく飾り付けとしてローズマリーが添えられているのを見かけます。あれ、個人的にはよく分かりません。多分、お洒落って理由だけで、ただ添えられているパターンが多い気がします。
ローズマリーって本当に香りが強いので、かえってスイーツの邪魔することが多いです。なので、添えるならチャービルとかミントを添えましょう。
(もしも、ローズマリーですごい美味しい組み合わせを編み出したパティシエさんがいらしたら、ごめんなさい。)
最後に、新鮮で上質なお肉です。
これ、結構分かってない料理人の方もたまにいます。新鮮で上質なお肉は、マリネせずにそのまま焼いて食べましょう。それが一番美味しいです。和牛肉とか地鶏とか、そういう高級なお肉がそれらに当たります。
ローズマリーの役割はあくまでも、臭み消しです。
新鮮で上質なお肉はそもそも臭くないです。ここにローズマリーの香りを加えてしまうと、せっかくの最高のお肉がもったいない。もし仮に、お肉が古くなってきた場合はローズマリーをつける意味はあると思いますが、そうなる前にちゃんと食べ切りましょう。
あと、ジビエやラム肉の独特の香りを楽しみたいときは、あえてローズマリーをつけないということもありますので、そのへんは臨機応変に楽しんで下さいね。
■家庭菜園で爆殖させましょう
ローズマリーって、スーパーじゃ高いんですよね。1パック200円前後で、しかも家庭で使い切れない量が入っています。非常にもったいないし、毎日使うワケじゃないから、いちいち買いにいくのも面倒なんです。
僕のおすすめは、家庭菜園で育てることです。
しっかり日光が当たる場所なら、とても簡単に育ってくれる丈夫なやつです。しかも、めちゃくちゃ増えていきます。
なので、家のベランダとかで育てておくと、ちょっとしたときにすぐに使えます。ハーブ類は丈夫なのが多いので、家庭菜園で育てて、使いたいときに使いたい分だけ収穫しましょう。
以上が、ローズマリーのお話になります。
細かいこと言えば、きのことかにもローズマリーは美味しく使えるのですが、それを言い出したらきりがなくなるので、今日はこのへんにしときます。
まとめですが、ローズマリーはお肉につける。もしくは、オイルに香りを移して使う。これくらい分かっていれば、家庭料理としては本当に充分です。
お肉につけるだけで本当に美味しくなるので、ぜひ皆さんも一度試してみて下さい。
本日もここまで読んで頂き、ありがとうございました。
また宜しくお願いします。