Noteを書き始める理由

大学を出てからずっとビジネスの世界に関わってきている。最初はコンサルティング会社だったし、留学後はE-CommerceやAdvertisingなどMarketing全般や営業活動そのものもやってきた。ほとんどがアメリカの企業だった。いわゆる外資系というやつだ。トータルで20年を超える。

でもなぜか最近教育というものが気になる。

自分の子供達が長女が小学校3年生にさしかかり、いわゆる”じゅけん”の波が少しづつ津波の前触れかのように迫ってきているからか。いや、長女は突然小学校3年生になったわけではないし、公立小学校に行く時も一応私立小学校は見学会や説明会には言ったし教育というのはそれなりに意識してきた。

でもなぜか今強く気になる。懸念というのかただ単に関心というのか。

おそらく直接的なきっかけは、今の会社の本社に行ったときに気づいたことだろう。今の会社は時価総額で世界1、2位を争うグローバル企業である。東京ベースではあるものの年に10回くらいシアトルの本社に行っていた。自分の仕事がSales&MarketingなのでMarketingチームと会うことが多いのだけど同じようにエンジニアのフロアをうろちょろしてProductチームとDiscussionすることも多い。そうなのだ、そんなときなのだ、気づいたのは。気づいて悲しくなったのは。

この世界No.1に近い時価総額の会社の広告部門のエンジニアは4桁以上いるのだが、日本人が実にいない。

代わりに今は中国人のエンジニアが4割近い(目測)。インド系は元々多くて3割くらい。残りの3割で東欧系やいわゆるアングロサクソン系だ。

別に民族がうんぬん言いたいわけではない。このAIで最先端を行く会社のAIチームにもプロダクトマネジャーチームにもエンジニアチームにもとんと日本で学んだ人がいないということ。中国系といっても元々アメリカに生まれ育った者も多いだろうという指摘もあるので、新しく入社してくるエンジニアやプロダクトチームのいわゆる「挨拶メール」(”この会社に入れて本当に光栄だぜ。今までStanfordのComputer Scienceの修士を出た後は某BtoC企業でアナリティクスチームのツール開発していたんだけどこの度、このチームでデータベースプラットフォーム構築に携わるよー。趣味はボルダリングとキャンプで、犬が1匹と妻、娘一人の家族で、、、”というような最初のメール。関連部署に幅広く出される)で、アメリカ国外から来た人が多いのかどうか見てみた。すると以外にも最近入ってくる中国系のテック人材は中国で大学くらいまで出てアメリカに渡りStanfordやCarnegie MellonのComputer Scienceなど卒業してくる人が多いのである。

こんな状況で日本から渡米して入社してくる人がいないのだ。少ない、ではない、いない、のだ。人口比で行っても中国人テック人材の10分の1くらいいてほしい。でもまだ見かけない。

若者の内向き思考?英語力不足?奨学金不足?留学のための資金が足りないほど日本人の平均給与が下がっている? 何が直接的な原因か統計は取れないが、日本人の能力が劣っているとは思えない。

わざわざ留学してAIを学んだり、エンジニアとしてGAFAに勤めることをあまり目指さないのか。でもAIとかプログラミングって今後のキャリアではもう論理的思考力くらいベーシックに広がるものだよ。これは何か日本の中で将来のキャリアに対する教育・親子の会話・社会の認識、に何か足らないものがあるのではないだろうか?

単に職場見学ではないキャリア教育、英語だけではないグローバル教育、単なるプレゼン資料を作るのがゴールではないPBL(プロジェクトベースラーニング)、、、何か点が線として繋がっていないのでは?

それが今教育が気になる理由なのだ。

これから、グローバルビジネスの現場から教育視点で気づいたことを書いていこうと思う。


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