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『風の歌を聴け』

村上春樹『風の歌を聴け』読みました。

毎日当たり前に会えていた人と、気づいたら会えなくなっていたり、なんだかんだひょんな出会いで腐れ縁ができたり、これから縁ができるのだろうかと思えた人と、結局は短い付き合いになったり。

等身大の人間関係は予測が付かない。

作中の好きなフレーズは、鼠の
「そりゃそうさ。
みんないつかは死ぬ。
でもね、それまでに50年は生きなきゃならんし、いろんなことを考えながら50年生きるのは、はっきり言って何も考えずに5千年生きるよりずっと疲れる。
そうだろ?」

と、鼠と僕の会話。

鼠「何故本ばかり読む?」
僕「フローベルがもう死んじまった人間だからさ。」
鼠「生きてる作家の本は読まない?」
僕「生きてる作家になんてなんの価値もないよ。」
鼠「何故?」
僕「死んだ人間に対しては大抵のことが許せそうな気がするんだな。」
の2つ。

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