「教室がうるさいから勉強できません」は、言い訳なのか、理由なのか。
学習支援塾エールの学習スタイルは変わっています。
授業がありません。
教室でも自宅でもどこからでも参加できます。
小学生も高校生も一緒に学びます。
何より一番驚かれるのが
ディスカッション中心、ということです。
だから、教室は割とうるさいです。
夏休みのある日、
自宅から授業に参加するオンライン生(女子)に
「夏休みは教室を自習開放しているよ。
オンラインも繋ぐから、一緒に勉強しましょう」と誘いました。
しかし、なかなか参加してくれません。
「がんばる子が伸びる夏」にしようと考えていますので、
自習は無料で参加できます。
無料なのに、教室には大学生の学習アドバイザーがいて、
いつでも勉強を教えてくれます。
なのに、なかなか参加してくれません。。。
同じ月謝を払っているのに、
もったいないな。。。と思い、
お母さんに「ぜひ自習に参加するように声をかけてください」とお伝えしました。
すると、こんなお返事でした。
「オンラインで教室と繋いでいると、教室の音が雑音になって気になって集中できない、と言っています。これはただの言い訳かもしれません。
でも私もzoomセミナーなどで他の方の出す音が、いつも以上に気になることがよくあります。オンラインの特性かもしれませんが・・・」
さて、
お母さんがおっしゃるように、
「教室がうるさいから勉強できない」は言い訳でしょうか?
私は、正当な理由である、と思います。
教室がうるさいのは事実ですので、
勉強しづらいのも本当のことでしょう。
しかし、彼女を幸せな子にするためには、
「そうですか。じゃあ教室を静かにさせますね」とか
「じゃあ、自宅でひとりでがんばってね」とか
そんな対処をしてはいけない、と肝に銘じています。
できない、はチャンスだからです。
その先に、大きな成長があるからです。
成長の1歩目として
できない理由が
・自分で変えられることなのか。
・自分では変えられないことなのか。と、分別させます。
できない理由が
自分サイドにあれば、
自分で変えられます。
例えば、
寝坊したので自習に参加できませんでした…とか。
しかし、
「教室はうるさい」は自分以外のところに問題があるので、
自分では変えられません。
仕方ないですね・・・。
・・・・・って、諦めませんよ、エールは!!
幸せな子になるための
1歩目が理由の分別なら、
2歩目は「自分の課題にする」です。
自分では変えられない理由を
自分で変えられる方法はないだろうか、と思考を巡らせるんです。
向こう側にあると思っている問題を
自分のテリトリーに持ってきて
自分の課題として捉えられるかどうか、を問いかけます。
「教室がうるさい」→ 勉強できない。やめよう。
「教室がうるさい」→ ミュートにして!って言ってみよう
同じ理由なのに、行動が違う。
この差は、本当に大きい。
(オンラインなら、自分サイドの音量を下げることもできますしね・・・)
雑音が気になる、それは事実です。
「幸せな子」って書きましたが、
「幸せを感じられる子」と言った方がふさわしいですね。
「できない」という事実から
どう考えるか、どう動くか、を育てることが、
どんな環境でも幸せを感じられる子として成長するために、
本当に本当に大事だと思っています。
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こんな感じの内容でお母さんにお返事したら、
次から、オンラインで自習に参加してくれるようになりました。
私は、
教室の音が気にならないように
「うるさい?」「大丈夫?」って何度も声をかけました。
「大丈夫です」って笑顔で答えてくれました。
教室で勉強するエール生は、
画面越しにたくさん声をかけるようにしてくれました。
一緒に頑張ろうね、という雰囲気を創りました。
彼女が自習に参加できないのは
彼女の課題だけど、
私たちの課題でもある、とみんなが考えただけで
教室とオンラインの関係の質が変わりました。
先日、彼女からメッセージが届きました。
「数学の単元テストでめちゃくちゃ点数アップしました!」
「希望すればもう1度テストが受けられるので、希望して、次は満点狙います!っていうか満点取ります!」って♡
数学がめっちゃ苦手だったんですよ、彼女。
でもちょっとだけ頑張りたいなって気持ちが芽生えて、
先生たちと数学の話をするのが楽しそうになっています。
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