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子どもが、自分からやる子になる『魔法の言葉』

学習支援塾エールでアルバイトをする
大学生の学習アドバイザーが保護者の質問に答える
「オンライン質問会」を実施して、

勉強方法や
子どもへの言葉がけ、
小中学生でやっておくべきこと。など

保護者からのさまざまな質問にお答えし、
noteでも、その一例をご紹介しました。

大学生が力説する「音読」の効果


さて、今日は続きです。

保護者からの質問で多かったのは「声かけ」です。
小学高学年から中学生になると、
親の言うことはなかなか聞かなくなります。

保護者からはこんな質問が寄せられました。

「勉強やトレーニングなど、これをやると自分で決めたのに、守っていない時があります。そんな時はどんな声かけをしたらいいですか?」
「読解力を高めるために読書をするように言っていますが、漫画ばかりで全然本を読みません。どうやって読書を勧めたらいいでしょうか?」
「声かけやタイミングのコツはありますか?」

などなど。

それに対し、
大学生の学習アドバイザーたちは
自分たちの体験も交えて、答えてくれました。

『勉強しないとゲームはやらせないよ、というような「減点法」ではなく、勉強やるのは当たり前、さらに予定以上にやった場合はゲームの時間が追加される「加点法」ではどうですか?』
『僕は親に勉強しなさい、と言われて育ちました。その時は嫌だなと思ったことはあるけれど、今思えば、そう言ってもらえてよかったと思っています。時には厳しく言うことも必要だと思います』

保護者のみなさんは、
大学生たちが自分の考えを、しっかり伝える姿を見て、
中にはメモを取りながら聞く人もいました。


その時です。

一緒に参加していたエール副代表の久野が

「ちょっといいですか」と手を挙げたのです。

いつも、このような企画では
静かに見守るタイプの彼女が自分から手を挙げるのは珍しいことです。

私は「どうぞ」と、彼女にカメラを向けました。


『実は、この大学生たちは私がスカウトしたんです』

彼女はこう切り出しました。
そして、スカウトした理由を語ったのです。


『それは、お母さんが素敵な人だったからです』

大学生たちは、エールがある街に住む子たちばかりです。
「難関大学に進学している」という理由だけで、わざわざ電車で通ってもらうような子はいません。
近所に住んでいて、エールで働きやすい子を、久野が見つけてきました。


久野は続けました。


この子たちのお母さんは、
地域の活動に積極的に関わって、面倒なことも笑顔でこなしてくれました。
話してみると、とても子育て上手で
小さなことにもたくさんの工夫をしていました。
子どもが小さい頃は、お風呂で数字当てゲームをしたり、
近所を散歩しながら防災の話をしたり、
子どもと一緒に勉強していたと聞いたこともあります。
やがて、子どもが中学生くらいになると、自分自身の趣味を楽しむようになりました。
中には語学の勉強をはじめたお母さんもいたんですよ。
私はいつも「この人はすごいな」と思っていました。

だから、

こんな素敵なお母さんが育てた子なら大丈夫。

私はそう思って、「エールで働かない?」とお声がけしたんです。

お子さまの勉強法や声かけの仕方など、いろいろ迷われることもあると思いますが、まずはお父さん・お母さん自身が自分を楽しんでください。
その姿を子どもたちは見ています。


久野がそう話すと、
保護者のみなさんはメモを取る手を止めました。





子どもが、自分からやる子になる『魔法の言葉』。

それは、「主体変容」です。


原田メソッドの最も核たる言葉で、
松下幸之助さんも好んで使ったと言われています。

自分に行動に気づいて、
自分を変える事により相手を変える
という意味です。


え?それじゃ、
子どもが勉強しないのは、親が悪いってことですか?

言葉を深く知らないと、このように受け取りがちですが
決してそのような意味合いではありません。


エールでは、
「大人のエール」という大人向けの講座もあり、
経営者や指導者の方々が、人材育成や組織づくりなどを学ぶために受講しています。

以前、この講座にエール生のお父さんが参加したことがありました。

1回目の受講日、
自己紹介する際に「受講の理由」を述べる場面で、

そのお父さんが話した受講理由に受講者全員が驚きました。

「私の息子がエールに通っています。
 エールノートは書けているのか?と尋ねたら、全然書けていない。
 私は〝どれだけエールに通っているんだ。何を勉強しているんだ〟と叱りました。当然、息子とは気まずくなりました」

「それで私は思ったんです。
 息子にそう言ったものの、果たして自分は自立しているのか?と。
 よし、自分も学ぼう! そう思って受講することにしました」


すごくないですか?
その方は、1回だけでなく、何度も何度も学びにきています。

お父さんの気づきの観点が高まるので、
お母さんも家庭で明るくなり、
エール生である息子さんは自信のある表情に変わりました。
もちろん、成績も上位で安定してきています。
でも、お父さんは時々、「また言いすぎちゃった」と思うことがあるようです(笑
その度に「自分には何が足りなかったのか」と自分に問いかけて、すぐに行動に移すんですって。
最近では、その方の家族エピソードを聞くのが面白いです。
だって、お父さん自身、自分の成長をすごく楽しそうに話すんですから!



決めたことをやらない。
読書をしてほしい。
どんなタイミングで声かけすべきか・・・。

これらはすべて子どもに矛先が向いています。

もちろん、親ですから
子どもの行動は気になります。

気になったら、同じく自分にも問いて欲しいのです。

私は、決めたことをやっているかな?
私は、読書をしているかな?

そして、
子どもに声かけしたいタイミングに
自分がやっている姿を見せてあげてほしいんです。


すぐには、子どもは変わらないかもしれない。
すぐには、自分は変われないかもしれない。


しかし、
家族の中で、子どもだけが成長するということはない。
成長し合える家族の中で子どもが育つ、ということを知っていただけたら、と思います。


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