「たこ焼き」について

大阪に帰ってからというもの、それまでの渇きを潤すかのように毎日たこ焼きを食べている。
本当に大阪の素晴らしいところの一つなんだけど、たこ焼きが自らやって来るぐらいの感覚でたこ焼き屋さんが多い。
(これは広島におけるお好み焼き屋さんと同じ感覚)

今日はこの店、明日はあの店てな具合に毎日別の店でたこ焼きを買っている。
もちろん味の違いがあって、徐々にお気に入りの店が決まってきたところだ。

二年前だろうか。
それまでたこ焼き欲をスーパーの惣菜コーナーで満たしていた僕だっが、どうしてもお店のたこ焼きが食べたくなり検索してみた。
よく見かける揚げたこ焼きの店はなんか違う。もっとこうふわふわで、悪くいえばぐちょぐちょのやつが食べたい。

大阪ではマップに「たこ焼き」と入力すれば画面いっぱいに赤いピンが立つのだけれど、神奈川ではそうはいかない。
宝の地図ばりに目的地が絞られる。

見つけたのは大阪でも目にするお店だった。
近くにはないけれど、少し範囲を広げればなんと三店舗もある。
さっそく妻を誘い、車で出かけた。

街中のたこ焼き屋さんは駅前だとか国道沿いだとか、とにかく車を停める場所がない。
そもそも車で買いに来るようなもんでもない。
でも食べたい。
うまい具合に駐車できるたこ焼き屋さんを探すこと数時間、やっとのことで食べることのできたふわふわのたこ焼きだったけれど、なんだか求めていた味ではなかった。
(いや、美味しかったんだけど、なんかちょっと違う気がして)

結局、スーパーの冷凍たこ焼きが一番手軽で、なおかつ美味しいことに気付いてからはたこ焼き屋探しもしなくなったのだけれど、その反動か、ここのところ毎日買ってしまう。

そのどれもが美味しい!
店先でのちょっとした会話も、おまけしてくれるとこも、やっぱ大阪だよなぁ、と思う。

さて、今日はどのお店で買おうかな。

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