グリム童話ATM 努力義務編
『お金をいれてください』
とかかれた箱がある。あたりに人の姿はない。花畑の『ご自由にお持ちください』
の看板の下で女の子は止まった。無人販売というやつね。ポケットの財布に現金はない。
「あーあ。おばあちゃん花好きだから買いたかったな」
★
「ATMで金おろせば?ずっと先にあるよ」
彼女は素直に言われたとおりノコノコとATMに向かった。アレこの感じ頭痛のオノマトペだ。あたし何か忘れてる。違和感。頭を覆うものといえば政子とかマチコとかマララとかみんなそれぞれの事情で頭を隠している