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システム手帳に「好き」と「暮らし」を詰め込む

今回は筆者が実際に使っている品をもとに、システム手帳の楽しみ方・できることを紹介します。

使用手帳はアシュフォードのモダングレースMINI6(ミニ6)です。
モダングレースのカバー本体については過去記事をご参照ください。

システム手帳のメリット・デメリット

システム手帳は製本された「綴じ手帳」と異なり、金属製のリング径に穴の空いたリフィルを綴じて使います。

まずはシステム手帳のメリットとデメリットを挙げてみます。

○メリット
・リフィルや中身をカスタマイズする自由度が高い
・同じカバーでサイズ展開が豊富なものが多い
・一度買うと長く使える

○デメリット
・筆記時リングが手に当たる
※リフィルを外して記入するとよい。またリフィルを多く挟んでいると段差が緩和される
・リフィルのフォーマットが限られている
・本革製品は高価な品が多い

綴じ手帳の多くは1年で使い切るフォーマットです。
自分に合う手帳を模索している間は、綴じ手帳のほうが使い勝手がいいかもしれません。

対し、システム手帳はリフィルを入れ替えれば年をまたいで使い続けられます。
逆にリフィルを3ヵ月分、半年分と減らして使うことも可能です。
カバーも本革に限らず、合皮や透明のポリ塩化ビニル製など安価な品も展開されています。

システム手帳のサイズ

システム手帳のサイズは、おおまかに次の4つが主流です。

・A5…縦210×横148cm
・バイブル(聖書)サイズ…縦170×横95cm
・ミニ6…縦126cm×横80cm
・M5…縦105×横62cm

ほか、各システム手帳ブランド独自の「HB×WA5(アシュフォード製品)」「ナロー(ノックス製品)」といったサイズもあります。

うち、今回紹介するミニ6はA6(ハガキ)サイズに近く、中身のリフィルはB7サイズやL版写真寄りです。

トラベラーズノートパスポートサイズ、
ポストカードとの比較
(過去記事より)

ミニ6は小ぶりではありますが、M5より筆記面積が広く、バイブルサイズより縦横の比率に開きがないため記入しやすいです。
また、カバーが文庫本サイズに近く携帯しやすいのもポイントです。
手帳によってはウォレットタイプのカバーもあります。

セットアップ

ここからは新品購入時のセットアップの様子をお届けします。

システム手帳用に購入したのは各種リフィルと6穴パンチ、ほかセットで使いたい筆記用具です。

プロテクター
リフィルがリングに巻き込まれるのを防ぎます
個人情報の保護にも
日付無月間ダイアリー
使い方は後述
ドットリーフ
ドット罫の100枚入りリフィル
使い方は後述
ファイルケース
上の穴2つ分がめくれるタイプ
これを改造します
下敷 ディバイダー(しおり)も兼ねて
シンプルなものが良かったのでこれのみノックス製

これに加え、手持ちの紙ものなどを加えて中身をカスタマイズします。

手持ちの紙ものでリフィルを作る場合、穴あけパンチは必須です。
筆者はオープン工業のものを買いました。

こちらは一度の操作で6穴開けることができる反面、手動でリフィルを挟む位置を調整する必要があります。
そのため、場合によって穴の位置にずれが生じます。

穴の位置を正確に合わせたい場合は、カールの穴あけパンチをおすすめします。

自作のリフィル作りについては別記事で取り上げます。

実際の中身

どのように使っているのか説明を交えつつ、カスタマイズを一通り終えた状態をご紹介します。

開くとアシュフォードのロゴが入ったプロテクター。
カバーの紺色とマッチして美しいです。

「猫は液体」のあんみつちゃん

名刺サイズの透明ポケットを挟み、お気に入りのYouTubeチャンネルの猫をプリントして入れています。

下の紙はmerinomiさんの透ける模様紙をカットしてリフィルにしたものです。
花がハートの形になっていてお気に入りの紙ものです。

システム手帳によくアイドルや二次元の推しを挟んでいる方が多いので、筆者は推し猫にしてみました。
ちなみに二次元の推しを集めた手帳は別に存在します。

日付無月間ダイアリーには、その日こなした家事をメモしています。
あまり間をあけずにできるよう、家事の周期を把握するためです。

手前の猫柄のリフィルは、kin.iro.hitodeさんのメッセージカードを二つ折りにして穴を開けて綴じたものです。

中にはふせんを少量貼ってストックしてあります。
このカスタマイズはほかの方のを参考にしました。

鳥の絵は一筆箋をリフィルにしたものです。
心に留めておきたい言葉を書きました。
一筆箋をリフィルにする方法は、別記事で改めてご紹介します。

この手帳のメイン、TODO(タスク)管理と一週間の見通しを立てるページです。
ドット罫リフィルは全てこの項目に使っています。

週初めにスワテリエのWEEKLYPLANステッカー(ふせん)を貼り、家族の予定と自分の予定を書いておきます。

あとは毎日、その日のTODOをバレットジャーナルの要領で管理(完了したら行頭に×をつける)。
日付横にはワンオラクル(タロットで占う今日の運勢)の結果を書きます。

左ページに貼ってあるふせんは「ココフセン」です。

ココフセンには家事を1項目ずつ書き、その週こなしたい家事を下敷に貼ってスムーズにTODOに組み込めるようにしてあります。

ふせんを保管しているファイルケースは、本来開かない下の2穴のリング側に切り込みを入れ、さらにファイルの下部も開けるようにカッターで切りました。
閉じるときは穴の部分をプチプチとリングにはめるだけです。
YouTubeの動画を参考に自作してみました。

まだ網羅できていない家事もあるので、今後追加していきます。

クラフト紙のリフィルは100均のノートから切り出したものです。
厳選したコーピングリストのほか、カラーセラピー、画像にはありませんが家族や子ども関係の連絡先をまとめたページを作ってあります。

後ろには時々お菓子を購入している「ボケット喫茶室」さんのポストカードを(イラストはぷんさん)。
「ぼけっと」する大切さと、柔らかいタッチのイラストにいつも癒されています。

一番後ろにはトラベラーズノートの2023月間ダイアリーを入れてあります。
スケジュール管理に使っています。

来年はアシュフォードの月間リフィルを買って、そちらで管理する予定です。

モダングレースにはポケットが複数箇所ついています。
前のポケットには、小さい封筒に入れたマステのフレークシールを。

後ろのポケットにはココフセン。
だいぶ前の雑誌の付録で、ケースがドラえもん柄です。

背表紙のポケットにはアシュフォードのミニ6のリフィルカタログを。
綴じられるように穴が開いているのですが、結構かさばるので別にしました。

今後したいこと

・月間リフィルを入れてスケジュール管理
・家事リストを随時増やす
・フリーページの充実(ハビットトラッカーなど)
・マネーリーフ(支出記録用のリフィル)を買って趣味の支出管理をする
・安価なバインダーを購入して使い終わったリフィルを保管する

おわりに…最高のシステム手帳に出会うと、おのずと使い方を工夫し始める

今回ご紹介したTODOやスケジュール管理は、元々トラベラーズノートで行っていました。

しかし、別のシステム手帳を使い慣れてきたこと、モダングレースという心の底から欲しい手帳ができたのを機に、役目を移すことにしました。

手探りながらも自分好みの中身にカスタマイズすることで、自然と手帳を手に取る頻度が高くなり、暮らしを回すために必要な項目をまめに書くという好循環が生まれました。

システム手帳は自由度が高いゆえに、何をどうしたらよいのか分からない点もあります。
まずは何を記録したり、保存したいのかを明確にするのがおすすめです。
ほかの方のカスタマイズを見るのも非常に勉強になります(特にYouTube)。

同時に、これはと思える最高の一品に出会えたなら、可能な限り手元に迎えてみてください。
おのずとその手帳を使うために頭をひねらせる、悩ましくも幸せな時間が訪れます。

今回ご紹介した中身はほんの一例です。
どのような内容でも、自分だけの特別な手帳は必ず、日々の充実度を上げてくれる大切なパートナーになるはずです。


今後も手帳・文房具を楽しく使うための記事を予定しています。

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