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【私の創作人生】その5

はじめてましての方に

こんにちは。神崎と申します。
趣味でファンタジー小説を書いていて、2025年5月11日の「文学フリマ東京40」に出店を予定しています。
私の創作人生についての連載も5回目になりました。

小説を載せるホームページを作ったものの、中身はほとんど増えませんでした。
前に交流について書いた記事でも述べたのですが、大学時代は交流すること自体に夢中だったんですよね。それはそれで楽しかったし、後悔はないのですが。
まあでも小説は増えず、ただネットの友達と「書けないね~」「俺も~」とか言い合う日々。
RPGツクールというゲームのシナリオをちゃんとした(?)小説にしたいと思いながら書いたものの、四人が出会って旅立って……どこ行く? 何する? 結局どうなんの? のまま、何も変わらなかったのです。

ところで、私は学内でPCインストラクターのバイトをしていました。インストラクターたって、特に知識も技術もないんで、プリンターの紙を交換したりするのが主な仕事。PCセンターの前の席に座って、空き時間は遊びながら過ごし(笑)、たまに「すみませ~ん、突然動かなくなっちゃったんですけどお」「俺は何もしてないんすよぉ」みたいなのを見に行って、「エロ動画は学内で見ないでくださいね」とか言ったりw
「何もしなかったらこうはならないんすよ」って言うと大体の人は黙るけど、たまに「俺は! ほんとに! 何もしてないの!」とか逆切れする人とかいたな(遠い目)。あと留学生に教えてあげたら感謝されて、仲良くなってご飯行って、カラオケ行ったらいきなりキスされて突き飛ばしたりとかしたな(遠い目/二回目)。

またどうでもいい話しちゃった。

このバイトをしていたころ、大学の後輩に紹介されて知り合ったtanuさんという人がいまして。
(この友だちについては私のnoteに何度も書いているので知っている人は知っていると思いますが、改めて書きます)
知り合ったとはいっても、実際に会ったことはなくて。tanuさんにはイラストサイトがあったので、訪問してはいいですね~なんて言っていました。
インストラクターのバイトも三年目くらいになって、後輩指導をするくらいになった春のある日。
私は新人さんたちに教室の使い方の説明なんかをして、教室のカギを閉めていました。その時、後ろから声がかかりました。解散したけど残ってた新人さんです。
「あの、神崎さん、ですよね……」

はぇ?!
学内(リアル)で私のハンドルを呼ぶのは誰ですか?!

めっちゃ驚いて振り返ると、そこには小柄な女性が立っていました。その人こそがtanuさんだったのです。実際の後輩とは知らなかったんですよね、この時。紹介してくれた後輩ちゃんも絵を描く人だったし、その子のネットの友達だとばかり思っていたら、tanuさんも同じ学校の人だったんすね! しかも同じバイト始めるんですね! という驚き。

この初めての出会いのことは、今でも鮮明に覚えています。

tanuさんは言いました。
「神崎さんの小説、ホームページで読みました! とっても面白かったです! 続きは書かないんですか? 私、続きが読みたいです!」

脳天かち割られるほどの衝撃でした。

私の……小説の……続きが、よ、読みたい、だと……!?
面白い? え、何、ほんとに? あれが? 誰も読まないよあんな中途半端な……え、え、待って、何言ってるのこの子……お世辞でしょ? え、違うの? 本当に面白いって言うの? で、続きが読みたいの……?

分かりました書きましょう!!!!!!!!

そこから徹夜で書きました。笑
すげえ筆が乗る。笑
誰が書いてるの? 手が勝手に動くんですけど! 怖い! 勝手に進んでくーーー!
……そんな感じで書き上げたのが、現在「泥棒」として短編集に入っている部分でした。
四人が旅してどうするかは分からないままだったから、もう新しいキャラ作って出しちゃおうっていう安直な思い付きだったのですが、まあこのキャラが動く動く。
メインの四人は割とまじめな(?)人たちばかりだったので、盗賊くんを女たらしのチャラ男にしたら楽しくてですね。驚くほど早く話が展開したのです。

私の創作は、tanuさんなしには再開しなかったといっても過言ではありません。

ここで、ちょっとした小話を挿入するのですが、大学に若い教授がいて、その人が本を出したということで紹介されました。
私は「自分も小説を書いているんです。良かったら読んでください」と先生に言いました。彼女は「まだ途中なの? じゃあ最後まで書き上げたら読んであげる」と言いました。途中では見てくれないというのです。人に読んでもらってモチベを上げたかった私はがっかりしましたが、その言葉は今も心に残っています。書き上げなければならない。人に見てもらうには、きちんとした作品の形にしなくてはならないのだという気持ちが強くあるので、先生には感謝しています。

この連載も、そろそろ終盤です。
ではまた明日!

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神崎 旭@文学フリマ出店する人
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