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香りについて

アロマ(香り)とアートのコラボ展示

先月、北参道工房33でアロマ(香り)とアートのコラボ展示をシェアオフィスの仲間と見に行ってきましたが、ようやく記事が書き上がりましたのでアップします。
遅くなってしまったのは、ここ1ヶ月ほど予定が次々差し込まれハマっていたためです(言い訳w)。だって現場で次々とハプニングが起きるんで。材料が入らない事件とか・・・。まあ、その辺りは別にまた触れます。

さて、今回拝見した展示では、(一社)日本ガーデンセラピー協会理事でもあるアロマアーティストの川人紫(かわひとゆかり)さんのコラボレーションワークをお目当てにいろいろお話を伺いました。

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「香りを色で表現する」「香りで絵画を創造する」

今回のテーマは「香りを色で表現する」「香りで絵画を創造する」という独特なテーマ設定で、赤、青、黄、緑、白、黒の6色の香りで表現されていました。また、三枝聡さんとのコラボ作品のチューブアートのデュフューザーの試作展示もありました。

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手前に並んでいるのは6色の香りテスター、くねくねチューブのものがデュフューザーになります。
今回は川人さんとお会いできたので、いろいろお話しをさせていただいていたら大変盛り上がってしまい、あっという間に1時間以上話し混んでしまいました。

デュフューザーの作家さんである三枝さんとはこの場ではお会いできなかったのですが、後日FBでつながってパイプの長さと必要量の香りの放出を研究中であるなどの裏ネタをいただきましたw

香りとは

香りというと、視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚の五官のうち、おもに臭覚における人体のレスポンスということになります。この5つの器官のうち、古くからある機能は、味覚・臭覚・触覚の3つになります。頭の後ろの方の部位にこの機能はあり、主に生存のため直感的に働く器官になります。

この味覚・臭覚・触覚の3つは、建築分野では環境工学などで扱うかどうかというところですが、テキストではあまり出てこない部分です。建築士の資格を学ぶときによく出てくるのは、「視覚」と「聴覚」になります。この2つの器官はいずれも頭の記憶の領域とリンクしている器官(なので後から進化した部位のため頭の前の方の場所)になりますが、このあたりは別記事にてまた触れたいと思います。

ちなみに色の見え方については以下の記事で紹介しています。
なぜひとにより色の見え方が違うのか?

建築分野における嗅覚(香り)と視覚(色)

では、香りと色、つまり嗅覚と視覚について建築分野ではどんなコンテンツがあるかというと、嗅覚においては換気(排気)のところで空気汚染質の項目や、自然換気(パッシブ)の通風における空気質などで扱われる程度になります。実務においては、木材の香り(檜の香りなど)や消臭効果のある建材などでもっと香りの話題が出ています。

視覚(色)の方は、割と扱われているコンテンツは多く、計画・環境設備分野にて、たとえば、誘導用ブロック(床の点字ブロック)の色は黄色にするか周囲との輝度比が大きくなる色にするとか、暖色は膨張色であるとか、色の表現としてマンセル表色系(物体色)があるとか(ほかに光色もある)などを学びます。

香りのイメージ・色のイメージ

ですが、この色と香りというテーマとその内容を聞いて思ったり自分が体感したのは、色のイメージは人それぞれであり、また、香りの印象も人それぞれで、これまでの体験知からの情報と、それぞれの人の嗜好があらわれてくるということです。

緑色で連想する香りは、植物の葉の香りだったり、そこにセットして記憶されているしっとりとした空気の香りだったり、緑色の折り紙の紙の香りだったり・・・。

そういったかんじで、それぞれの人にとって覚えの良い色や香りというものがあるのだなと感じました。
ただ、多くの人が良い香りと感じるものがやはりあり、それは自然にある香りなんだと感じています。

アロマテラピーによる香りというのは、基本的に自然素材の抽出ですから、一定の強さ以下の香りにしてあげれば、多くの方に好まれるのかなと感じました。

あと、香りというのは神経を刺激する成分でもあるので、交感神経や副交感神経に効果をもたらしてくれます。(と、専門書には書いてありました(笑))
ラベンダーやクラリセージなどの鎮静作用や、ペパーミントなどの集中作用、中にはイランイランのような催淫作用など。また、色にも同じような心理効果はあり、気持ちを落ち着かせるために病院の壁の色を青緑っぽいかんじにしたりなどの方法があります。

そう考えると、色と香りをコーディネートしていくというのは、いろいろな効果が期待できる、というか、際限なく奥の深い沼(良い意味で!)とも思えます(笑)

なので、日頃から居心地の良い場所や空間をコーディネートしていこうとしていますが、香りや色についても改めて考えていかないとと感じました。

最後に&予告

今回、いろいろお話をしてて盛り上がってしまい、今度、改めて対談をして、その映像を公開していこう!ということになりましたので、この底無し沼(笑)の話をしていきたいと思います。

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公開したらnoteやFacebookなどでアナウンスしますのでお楽しみに!

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