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#1761 まずは聞く

教師は子どもたちに指導をしたり、語ったりする。

「子どもを成長させたい」「子どもの不適切行動を修正したい」と思い、一方的に語りを始める。

しかし、子どもの側はそれを「受け入れる」態勢になっていないことが多い。

だから、どこか「上の空」な様子なのである。

では、どうすべきか?

大切にすべきことは、「まずは聞く」ということなのだ。

「どうしたの?」
「何があったの?」
「何が問題だと思う?」
「自分たちの行動をふり返ってどう?」
「どうしたらもっとよくなるかな?」
というように、まずは子どもたちに質問をする。

そして、子どもたちの話を「聞く」のである。

そうやって、子ども一人ひとりの思いを「吐き出させる」のである。

もう十分に「吐き出す」ことができれば、他者の話も受け入れやすくなる。

この順番がとても大切なのだ。

よって、教師が最初から一方的に話し始め、子どもに聞かせるのではない。

まずは子どもの話を聞き、十分に吐き出させてから、教師の話を聞かせていくのである。

吐き出すことで、中が空になり、外から受け入れることができる余裕が生まれるのだ。

吐き出す前に、外からいくら注入されても、中には何も入っていかないのである。

肝に銘じておきたい。

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