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#699 事実から論理に向かうための問い

授業では、「目に見える事実」を扱うことが多い。

しかし、そのような事実的な知識を獲得しても、表面的な理解に留まってしまう。

テストには答えられるかもしれないが、知識を他の場面で活用することはできないだろう。

授業は、そのような浅い理解で終わってはいけないのである。

事実には、「目に見えない論理」が存在する。

そこまでの、深いレベルの理解をさせることが必要だ。

そのためには、子どもが「見方・考え方」を働かせる必要がある。

見方・考え方を働かせることで、「目に見える事実」から「目に見えない論理」に気づくことができる。

事実的な知識だけではなく、概念的な知識を獲得することができるのだ。

それを実現するのが、「問い」である。

「問い」の質がよければ、自然に子どもが見方・考え方を働かせるようになる。

そして、概念的な知識を獲得できる。

全ては「問い」にかかっているのだ。

概念的な知識を獲得できれば、その知識は汎用性があるので、別の場面で活用することができる。

いわゆる「転移」である。

これを可能にするのが、「深い学び」である。

ぜひ、深い学びを実現させるため、問いを吟味していきたい。

次回の記事では、問いの種類について述べる。

では。

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