見出し画像

#638 全体交流時の課題意識

グループで話し合いをした後、全体交流をする。

その際、グループの代表者が全体に向かって話し合いの成果を発表する。

ここで、話し手や聞き手に課題意識がないと、ただの報告会になってしまう。

発表する話し手は、ただなんとなく発表する。

教師に向けて話す子もいれば、ノートに書いてあることをそのまま読み上げる子もいる。

聞き手も、ただなんとなく聞いている。

メモをとることもなく、反応をすることもなく、目線を向けることもない。

このような「ただの報告会」には、何の学びもない。

話し手にも、聞き手にも、課題意識をもたせることが重要である。

話し手にもたせるべき課題意識は、「クラス全体の学びを深めるために発表すること」である。

この課題意識が共有されれば、クラス全体の方に体を向け、聞こえる声で、内容にアレンジを加えながら話せるようになるだろう。

聞き手にもたせるべき課題意識は、「発表を聞いて、自分の学びを深めること」である。

この課題意識が共有されれば、話し手に目線を向け、ノートにメモを書き、自分の学びにつなげるようになるだろう。

これにより、「ただの報告会」ではなく、「深い学びのある発表会」となるのだ。

そのためには、教師が話し手と聞き手の両方に、課題意識をもたせることが必要なのである。

このことをぜひ実践していきたい。

では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?