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#1455 多忙感と一斉授業

教師の抱える多忙感と一斉授業の傾向は比例関係にあると思う。

いくら「個別最適な学び」が大切だからといって、個に応じた指導を展開しようとしても、教師が多忙感に追われていたら、ついつい一斉授業になってしまう。

だって、その方が手っ取り早いから。

行事の準備に追われたり、コンクールのために作品づくりに追われたりし、教師の心の余裕がなくなる。

そして、子ども一人ひとりに対して個別指導をする余裕もなくなる。

教師がいくら個に応じた指導を展開しようとしても、心の余裕がないので、子ども一人ひとりを見取ることができなくなる。

そうなれば必然的に、全体への指導つまり一斉授業に逃げることとなる。

このような流れにより、全国的に一斉授業がいまだに蔓延しているのである。

「個別最適な学び」「協働的な学び」は理想的な学びの形だ。

しかし、それを実現するためには、教師の多忙感を減らし、心の余裕をもたせる必要がある。

それができていない国家、自治体、学校がある限り、「個別最適な学び」など「絵に描いた餅」なのである。

行事で埋めつくすカリキュラムは廃止しよう。

コンクールに追われる光景をなくそう。

学校にはもっと「ネガティブリスト」が必要である。

必要ではないものを削ぎ落とし、本当に大切なものだけを残すことが求められる。

そんな明るい未来を期待したい。

では。

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