#662 知る「問い」とわかる「問い」
「問い」には2種類ある。
知る「問い」とわかる「問い」である。
知る「問い」とは、事実的知識に関する「問い」である。
「~は誰?」「~はいつ?」「~とは何?」のような、一問一答の「問い」である。
このような「問い」は教科書や資料集、ICTを使って調べることになる。
調べれば、知ることができる「問い」なのである。
この種類の「問い」は、単元の序盤の方で出され、解決されることが多い。
「浅い問い」ということになる。
わかる「問い」とは、概念的知識に関する「問い」である。
「どうように~した?」「~はなぜか?」のような、決まった正解のない「問い」である。
このような「問い」は、調べたことをもとに、子ども同士で議論したり、対話したりすることになる。
正解がないので、納得解を導くしかない「問い」なのである。
この種類の「問い」は、単元の中盤から後半にかけて出され、解決されることが多い。
「深い問い」ということになる。
このように「問い」には、2種類ある。
この2種類の「問い」を、子どもに自覚させる必要がある。
単元の序盤では知る「問い」を、中盤以降ではわかる「問い」を出すようにさせる。
そうすれば、学習の深まりが実現する。
事実的知識だけではなく、概念的知識を獲得することができる。
物事の名前や事実だけでなく、その物事の意義・意味・理由・本質を理解することができる。
そこまで理解できてはじめて、「深い学び」と言えるだろう。
ぜひ、わかる「問い」まで解決させるようにしたい。
では。
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