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参議院 非拘束名簿式比例代表制は良く出来た制度である。

参議院では都道府県別選挙区と非拘束名簿式比例代表制の並立です。この非拘束名簿式比例代表制はかなり良く出来た制度だと思います。建前ですが、参議院に上院らしさをもたらせる効果もあると言えます。

衆議院の比例代表制は拘束名簿式ですので、政党名を記入するだけです。

一方、参議院の比例代表制は政党名、個人名どちらを書いてもOKです。実際に投票所に行くと、比例代表の所には各政党の比例区候補者名がズラーっと並んでいます。ちなみに個人名を書いて投票した場合、その候補者個人の得票になると同時に、候補者の所属政党得票数に自動的にカウントされます。ではこれの何が良いのか。

理念、政治信条、政策等は政党間で異なりますが、それは候補者個人でも同じです。同一政党でも候補者によって何をやりたいか千差万別です。同一政党の候補者同士がライバルになる場合もあります。各政党執行部はそういうのがメンドクサイからこの制度はあまりやりたくないのかもしれませんが、有権者にとっては選択の幅が広がるのでメリットは大きいのです。

例えば、経済開発をやって欲しいのか、子育て支援を充実して欲しいのか、LGBTの人権拡充をやって欲しいのか(どれも重要ですが)等、テーマを突き詰めて行くと、どの候補者なら託せるか(場合によっては政党の枠を一旦取っ払って)吟味して投票できる恰好の機会にもなります。しかも、選挙区と違って地域毎の制約がないのも良い事です。(本当は衆議院の比例代表も全国区にして欲しい)

非拘束名簿式比例代表制はかなり良い制度だと思います。これから投票に行かれる方は是非、自分が悩んでいる事、国政で解決してほしい事は何かを大事にして、政党or候補者名いずれか投票してほしいと思います。


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