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イラストレーター開業して、挫折し閉業から15年、主婦になってまた開業した話

こんにちは。デザイナー兼イラストレーターのワーママ主婦てりやきクレイジーです。

私はその昔、デザイン専門学校を辞め、プラプラとプー太郎(死語?)していた時にふと「イラストレーターになりたい」と思いなにも知識なしに開業届をだしました。


10分くらいであっという間にできた

しかしそれは長くは続きませんでした。
あまりにも知識がなかったのと、経験不足だったためです。

当時はまだスマホがない時代。
イラストレーター=書籍や雑誌の挿絵
くらいしか思いつかず、紙のポートフォリオを作り、ホームページビルダー(なつかしい…)でHPを作り、福岡から東京へ出版社巡りをして雑誌のイラストを描いていました。

飛行機に乗るのも初めて


なんと私は「ビジネス」と「エコノミー」の違いすらわからず、チケットの取り方もわからなかったので突然空港に行き、その場で当日のチケットを取りました。
すると尋ねられたのです。ビジネスとエコノミー、どちらですか?

私は仕事で行くのだから、「ビジネス」と答えました。
飛行機代も高かったけど、相場を知らないので「こんなもんか」と特に不思議に思いませんでしたが飛行機に乗って驚きました。

シートが…なんかここ、高級なやつでは?
みんなはぞろぞろとエコノミー席へ座っていきます。
その時は自分の知識不足を棚に上げ、「わかりにくい聞き方しやがって…!」と田舎者丸出しでした。
後にも先にもビジネスでの搭乗は私の人生でこれっきりになりました。

東京へ着くと、とにかく目につく雑誌に掲載されている出版社にアポとりまくり、2日間ほどまわりまくり、そうするといくつか雑誌の仕事をもらえるようになりました。

イラストの単価は2000円~3000円ほど。
主に女性ファッション誌からでした。

しかし時間がたてばだんだんと仕事は減っていき…
1回の仕事で10点描いても、2~3万円。月に数回ではとても食べていけません。
HPからの依頼もありました。(アバターの服、ウェブサイトのイラストカット、チラシ、フライヤーなどが主でした)
が、これで食べていけるか?というと疑問でした。ほぼ言い値だったし、無償もありました。
普通にバイトした方が稼げるじゃないか…。

仕事が減っていくと、また営業に行かなければならない(当時はメール営業は思いつかなかった)

5万円分の仕事を受注するのに、5万円かかる。
頭打ちが見えてしまった。

と気づいたときにはもうすっかりやる気はなくしてしまったのです。
絶望でした。


そして確定申告のこともよくわからないので突然税務署に行き、そのまま言われるがままに白色申告。

今なら!!今ならわかります!
その時の私よ。そのまま継続するのだ。
なんだかんだで仕事はとれたではないか。
まだやりきっていない。始まったばかり。継続すれば頭打ちと思ってたラインはもっともっと高くなる。

しかしそんな声が届くわけもなく、すっかりやる気をなくし、相談先もないまま独立している友達もなく、むしろ就職してまっとうに生きてる友人が少ないという環境でモチベーションも先も見えなくなり廃業へ…

「私には独立はむりだったんだ。フリーランスはできなかった」
自分の立場を再理解したはいいものの、これから先就職もできそうにない、とっておきの武器だった「絵を描く」は封印されたのでした。

ただ、同時に専門学校で学んでいたグラフィックデザインのスキルはそのままついていきます。
また、チラシデザインも同時に請け負っていたので独学でイラレとフォトショップを使い、入稿までひととおりできるようになっていました。

お先真っ暗になったとき、友人が「南の島に行きたいなぁ~」とボソっとつぶやいたとき、「イイね!そこで人生やりなおそう」と思ってそのまま即オーストラリアへ渡豪し、2年を過ごします。

こんなこともあった行き当たりばったりなワーホリ

帰国してからは奇跡的にデザイナーとして就職でき(かなりはしょりますが)、デザインスキルをめきめきとつけていきました。
デザインしていると時折イラストも求められ、そこで評価されることが多くなりました。
イラスト専門で仕事することもありました。

そうしてデザイナーとして会社員になれたのです。びっくらおったまげ。
そして実家も出て、一人暮らしして独立。

そして趣味を通じて夫と出会い、あれよあれよと結婚、出産。

3人目を産んで仕事復帰し、片道1~2時間かけて通勤しているといろんな面で限界を感じました。

そこで「NFT」というデジタルアートの売買が安心してできるしくみを知り、興味を持ちそこから独立へだんだん思考が固まっていきます。

「またイラストレーターとして、独立できるかもしれない」

2回目の挑戦。今度はあの時と知識の量も時代も違います。
2022年1月、ついに開業届けを提出し、1月末で会社を退職したのでした。

退職もつかの間、私は4人目を出産します。
思うようには活動できない時もありましたがなんとか夫も頼りながら少しずつやりくりしていきました。

そして開業3年目に突入の今

なんと5人目を出産というユニークな展開に!
これが実現できたのもフリーランスを選んだからだと思います。
そして収入面で夫に頼っていましたが、この出産を機により「イラストレーター・漫画家」として飛躍し夫をヒモ化することを決意しました。

夫は退職、私が支えるほうへ

そしてここからはこれから先の未来です。
そうなるかはわかりません。私次第です。

開業3年目にして大きな転機が訪れました。
ありがたい事に、この3年の間にネットでコミュニケーションを取っていた方々からさまざまなご縁でお仕事をいただけるようになりました。
(まだペーペーだし、大黒柱にはなれていませんが)
SNS時代のweb2.0が訪れ、ブロックチェーンのweb3.0に入るフェーズでそれらのコミュニティから仲間ができました。
ネット上ですが、ビジネスもできる仲間たちです。
お互いの「得意」をもちより「チーム」となり仕事が生まれる。

このあたりはまた後日詳しく書きたいと思います。

そして自分のやりたいことも見えてきて、いつかは「出版」するぞ!
と意気込んでます(コミックエッセイ)

そのために今年は「持ち込み」を視野に、作品を作っていく予定です。
これからも応援していただけると嬉しいです。


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