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【監査ガチ勢向け:検査受け方講座 後編】検査本番、これで乗り切ろう!

さあこい、検査!


監査法人で30年強、うち17年をパートナーとして勤めた「てりたま」です。
このnoteを開いていただき、ありがとうございます。

シリーズでお届けしてきた「検査受け方講座」、いよいよ後編です。

前編で検査官の考え方を理解し、中編で想定問答集を準備してキックオフのプレゼンも練り上げてきました。

いよいよ検査本番です。
これまでの準備の成果を発揮するときが来ました。

なお、前編、中編と同じように、ここではCPAAOBによる検査、JICPAによる品質管理レビュー、監査法人内の内部検査(定期的な検証)を総称して「検査」と呼びます。

【2024/3/23追記】
「匿名質問箱にいただいたご質問への回答」を追加しました。


検査本番の動き方:総論―検査全般に共通する重要事項

まず、検査中の対応全般に共通することからお話ししていきましょう。

検査のゴール

中編で触れましたが、検査対応もプロジェクトです。プロジェクトにはゴールがあります。

検査対応には、「本音のゴール」と「建前のゴール」があります。

まず、「本音のゴール」からいきましょう。

本音のゴール
検査での指摘をできるだけ少なく、軽く、できればゼロにする

そりゃそうですよね。
指摘を受けたらあなた自身やチームメンバーの評価に影響したり、場合によっては給料・賞与も減額されたりします。
また、指摘があると対応が必要になるため、仕事が増えます。次回の検査で改善状況をチェックされることもあるでしょう。そこで改善が不十分と指摘され……
指摘がないに越したことはありません。

しかし、「絶対に指摘されてなるものか」と血走った目で意気込んでもうまくいきません。
むしろ、こちらがファイティングポーズをとると、相手も応じざるを得なくなります。

そこで、「建前のゴール」です。

「検査受け方講座」3回シリーズは、これまでの経験を踏まえて思うところを気兼ねなく書きたいので、有料でお届けしています。
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